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<ハイブリッド> FEMのための非線形材料講座

CAEによる固体解析に必要な非線形材料モデルについて、基礎から解説します。特定の材料モデルについて詳説するのではなく、非線形材料モデリングの「考え方」を理解することに重点を置いた講義を行います。

講座の内容

CAEによる固体解析において、より高精度な解析結果を得るためには適切な材料モデルの選択が不可欠です。固体材料は、材料そのものだけでなく、温度、変形速度など様々な要因によって多様な変形挙動を示すため、単一のモデルで全ての材料挙動を表現することはできません。このため、古くから様々な材料モデルが提案されてきました。しかしながら、あらゆる材料に対して万能なモデルはいまだ存在せず、多数のモデルの中から現象に最も適したものをユーザーの責任において選択しなければなりません。

本講義は、固体力学における非線形材料モデルのエッセンスを理解して頂くことを目的としています。第1日目は、非線形材料モデルを理解する上で不可欠な応力、ひずみに関する知識や、有限要素法と材料非線形の結びつきについて解説します。第2日目は、最も基本的な材料モデルである線形弾性体で材料モデルの基本的な枠組みを示した後、代表的な非線形材料モデルである弾塑性理論、粘弾性理論、クリープ理論へと展開していきます。限られた時間の中で、数多ある材料モデルを網羅することは不可能ですので、各種材料モデルの考え方を理解することに重点を置いた講義を行う予定です。

講座テキストサンプル

受講料
有料

日程・お申し込み

参加ご希望の日程をクリックしてください。申し込みフォームが表示されます。

会場開催

オンライン開催

information

担当講師

佐賀大学理工学部機械工学部門
教授
只野 裕一 氏

開催概要

受講形態 座学中心
受講料 80,000円(税別)

※ お支払い方法は、セミナー受講料のお支払いについてをご確認ください。
※ 本価格は税別価格です。別途消費税が加算されます。
※ 参加費はセミナー開催日時点での消費税率が適用されます。
※ 消費税率変更前に事前支払いをされた場合も、別途差額を申し受けます。
時間 2日間 両日とも 10:00〜17:00
会場 ハイブリッド
東京開催:  弊社 東京本社
オンライン
受講要件 こちらから
定員 東京会場:13名
オンライン:7名

タイムテーブル ・目次

1日目

10:00

1.材料モデリングのための基礎

1-1.材料非線形とは
1-2.非線形材料モデルの分類

12:00

昼食休憩

13:00

1-3.非線形固体力学のための各種応力とひずみ
1-4.応力速度とひずみ速度
1-5.有限要素法と材料非線形
1-6.陽解法と陰解法

17:00

講義終了

2日目

10:00

2.線形弾性体

2-1.Hookeの法則

3.古典弾塑性理論

3-1.弾塑性変形の概要
3-2.降伏関数
3-3.ひずみ硬化則

12:00

昼食休憩

13:00

3-4.流れ理論に基づく弾塑性構成式
3-5.consistent接線剛性
3-6.応力積分

4.古典粘弾性理論

4-1.粘弾性変形の概要
4-2.線形粘弾性モデル

5.速度依存性を考慮した塑性理論

5-1.粘塑性構成式
5-2.クリープ構成式

17:00

講義終了

※ 講義内容の進捗によって上記タイムテーブルは変更される場合がございます。
※休憩時間はお昼休憩が1時間で基本的に1時間ごとに5分から10分の休憩が入ります。
※その時々の受講者の事前確認事項によって内容が変化します(講義内容の一部を省略する場合もございます)。

受講後の感想

解析担当

材料非線形を理解するためには広範の知識が必要という認識がなかったが、そうした部分を丁寧に解説していただけたので、今後の勉強や実践に大いに参考になると感じた。

解析担当

今後の材料モデル作成の方針の決定に至った。

解析担当

金属強度のラチェットやクリープの解析をすることがあるため、今回の講座は大変役立った。

解析担当

不変量の幾何学的解釈など、応力テンソルの説明が分かりやすかった。降伏関数についてもこれまで受けた他のセミナーよりも分かりやすかった(理解はまだ不十分ですが)ひずみ硬化則を一般にどれを使うことが多いかや、モデルの違いによる結果の比較が参考になった。バリデーションの考え方も初めて聞く内容もあり、参考になると思った。

実験担当

通常、こうしたセミナーは数式が理解できずに途中で集中力が途切れてしまうが、数式の意味するところを解説してもらえたので最後まで興味を持って聞くことができた。

解析担当

真剣に固体の非線形解析を行う人には絶対にお勧めする。

会場・施設

東京会場で開催しています。

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