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ソリューション

カーボンニュートラルソリューション

CAEが導くサステナブルな技術革新。カーボンニュートラルへの挑戦を加速!

カーボンニュートラルとは?

「カーボンニュートラル」とは、二酸化炭素、メタン、フロンガスなどの温室効果ガスの排出量を最小化し、残った排出量と吸収や除去する量の差し引きをゼロとすることで、温室効果ガスの排出量を全体としてゼロにする取り組みです。

日本政府は「2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする」という目標を掲げており、この目標によって実現する社会を「カーボンニュートラル、脱炭素社会」としています。現在、世界のあらゆる場所で温暖化による気候変動の影響で災害や食料不足などの問題が生じていると言われています。これらの気候変動が原因とされる問題解決の手段の一つとして、カーボンニュートラルが注目されています。

出典:資源エネルギー庁ウェブサイト(『「カーボンニュートラル」って何ですか?(前編)~いつだれが実現するの?』)
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/carbon_neutral_01.html

カーボンニュートラルの取り組みにおけるCAEの役割

カーボンニュートラル実現には、様々なアプローチがありますが、製品やプロセスの設計・解析を行うCAE(Computer-Aided Engineering)も重要な役割を果たします。
製品開発の場合、CAEは完成までに必要な検証をパソコン上のシミュレーションでできるため、開発段階での温室効果ガス発生を抑制することができます。また、CAEを使って製品設計段階でエネルギー効率の最適化の検証も可能です。
さらに、生産設備や工場全体などの複雑なシステムの最適化やコスト削減、安全性の向上にもシミュレーションを活用することができます。
このように、CAEはカーボンニュートラルを実現する上で心強いツールの一つです。

カーボンニュートラルにおいて成長が期待される14分野

カーボンニュートラルを実現するため、経済産業省が中心となり「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」が策定されました。
グリーン成長戦略とは、カーボンニュートラルの活動をビジネスの「成長の機会」と捉え、経済と環境の好循環を目指す企業を支援する政策です。その中で、産業政策・エネルギー政策の両面から、成長が期待される14の重要分野が選定され、カーボンニュートラルを目標とする企業を支援する政策が進んでいます。

出典:経済産業省(2050年カーボンニュートラルに伴う グリーン成長戦略(概要資料))
https://www.meti.go.jp/policy/energy_environment/global_warming/ggs/pdf/green_gaiyou.pdf

サイバネットが提供する分野別カーボンニュートラルソリューション

各分野をクリックして詳細をご確認ください。

洋上風力・太陽光・地熱

洋上風力発電・太陽光発電・地熱発電分野は、これまでの化石燃料と比べると、より一層CO2削減が期待できる発電方式であり、カーボンニュートラルの実現には欠かせない技術です。洋上風力発電・太陽光発電・地熱発電分野におけるカーボンニュートラルへの取り組みについて、いくつかの課題があります。しかし、これらの発電方法は自然エネルギーを活用するため、安定したエネルギー供給が難しい問題があります。また、その中でいかに発電効率を高めていくか、過酷な自然環境に設備を置きながらも安定した発電を行うことができるかが重視されています。また、発電比率を高め普及させていくためにもコストダウンも重要な課題です。

これらの課題を解決するためには、発電効率の向上、気候変動など自然環境への対応、設備や発電コストの削減、新技術・新材料の採用などが重要とされています。
これら課題に対応するためには膨大な時間とコストがかかります。プロトタイプの製作に多大なコストと時間がかかるために、試作と実験を繰り返すわけにもいきません、そのため、そのため3D-CAD/CAEといったデジタルエンジニアリングツールの活用は必要不可欠となっています。

  • 環境変化への対応
  • 性能と環境のバランス
  • 発電効率の向上
  • 安定した電力の供給
  • 電力輸送の効率化
  • 発電インフラの整備

洋上風力発電

洋上風力発電設備は、厳しい設置条件(風、塩害、波、深海への設置など)に対応することが求められています。また、常に不安定な自然エネルギーを効率的に取り込み、安定した電力を供給することが求められています。発電効率を高めるために、必要最低限の強度を保ちつつも効果的な翼形状の設計なども重要です。
これらの課題を解決し、洋上風力発電開発を成功させるためにはCAEをはじめとしたデジタルエンジニアリングの活用は不可欠です。作る前にさまざまな要因を考慮して事前にシミュレーションを行うことで開発リードタイムとコスト削減に貢献します。

関連する課題:供給

CAEツールを活用した浮体式洋上風力発電の開発

日本で注目を集めている浮体式洋上風力発電の開発を進める上で、Ansysを活用して設備の信頼性や耐久性を高めつつ、コストや環境への負荷も抑えた解決策を導き出しました。

太陽光発電

太陽光発電における課題は、発電効率の向上、太陽光パネルの高寿命化、天候の変動や夜間の発電停止などによる負荷変動への対応、性能向上と環境負荷に対応する材料開発などがあります。
CAEを活用することで太陽電池および設備の構造の最適化や、太陽電池に使用される材料の特性を評価し、効率を向上させつつも環境に優しい材料の開発を促進します。当社では、CAEやDXソリューションを活用して太陽光発電分野におけるカーボンニュートラルの実現に貢献するソリューションをご提供します。

関連する課題:供給

太陽光発電のインバーターの寿命維持

太陽光発電システムで使用するインバータの寿命維持を図るため、Ansysを活用してわずかな所要時間で無効電力特性とデバイス寿命のトレードオフの観測を可能に。

水素・燃料アンモニア

水素・アンモニア燃料は燃焼時に二酸化炭素(CO2)を排出しないため、カーボンニュートラル実現の重要なエネルギーリソースとして期待されています。また、製造方法を工夫することでCO2フリーのエネルギ源として利用することも可能です。
水素は既に燃料電池自動車(FCV)の燃料としての実用的な利用が始まっています。アンモニアは当初、常温では液化せず輸送・貯蔵が困難な水素のキャリアとしての利用が想定されていましたが、近年、燃焼可能であること、水素に比べエネルギー密度が高いことなどから、大型船舶の燃料としての利用も想定されています。
このようなモビリティ用燃料に加え、発電分野でも水素・アンモニア燃料の利用は進められており、水素はガス火力と、アンモニアは石炭火力と混焼させることで発電時におけるCO2排出量の削減が期待されています。

日本政府は令和5年「GXに向けた基本方針」を閣議決定し、水素・アンモニアの導入を促進する方針を明確にしました。この中で、制度構築やインフラ整備、燃焼技術開発とモビリティ分野での商用利用拡大、生産・供給体制構築支援などが示されています。

水素関連の市場規模は今後拡大が見込まれ、2040年には90兆円程度に達すると試算されています。しかし、従来の炭化水素燃料とは異なる特性を持つため、実用化に向けては課題もあります。そこで、水素・アンモニア燃料を利用する機器の設計には、実験だけでなくCAEによる事前検討が有効であるとサイバネットは考えます。

  • 発電/熱利用/モビリティ分野などでの製品開発
  • インフラ整備
  • 生産量増大に対応する製造設備の大型化
  • CO2排出に配慮した効率的な製造方法の開発
  • 大量輸送に対応する設備、手法の開発
  • 安全・効率的な供給システムの確立

水素・アンモニア発電

既存のガス火力発電所において水素を天然ガスと混焼することでCO2排出量の削減が可能です。また、水素単体での燃焼技術に対する開発も盛んに進められており、将来的には発電時CO2フリーな水素専焼火力発電所が計画されております。アンモニアに関しては既存の石炭火力発電所にて石炭と混焼することで石炭の使用量を削減し、他の発電手法と比較して、著しく多い石炭火力のCO2排出量を大幅に削減する試みが始まっております。これらの発電に用いられる水素・アンモニアを再生可能エネルギーや原子力を利用して製造することで、カーボンフリーな発電の実現が期待されています。既存の知見が及ばない新たなコンセプトの機器・設備の研究開発にCAEの利用は欠かせません。

関連する課題:利用

1Dシステムシミュレーション編:水素・アンモニア燃料に関するCAEシミュレーション事例

水素とアンモニア燃料は従来の炭化水素燃料とは異なった性質を持ち、燃焼時に発生する物質も異なります。したがって、実物の試作品や試験設備等を製造する前に、それらの設備や製品のシステム全体におけるエネルギー効率やエミッション、過渡応答などに対して十全の事前検討が必要となります。この資料では1次元のCAEを用いたシステム全体を対象とした事前検討例を紹介いたします。

関連する課題:利用

3Dシミュレーション編:水素・アンモニア燃料に関するCAEシミュレーション事例

水素とアンモニア燃料は従来の炭化水素燃料とは異なった特性を持ちます。特に水素は気体のままでは輸送性が悪いため極低温液体にして扱わねばならず、配管やポンプ等に特殊な設計が必要となります。また、燃焼速度も従来燃料と比べ非常に速く、新しい設計の燃焼器が必要です。この資料では3次元のCAEが燃焼器やポンプの設計にどのように役立つかを紹介しています。

関連する課題:利用

水素とシミュレーションのパワー:排出量を削減し、ネットゼロ実現を促進

水素はカーボンニュートラルソリューションの重要な部分を占めていますが、燃焼させると逆火、音響不安定性、自己発火などの問題が生じます。こうした問題はシミュレーションを活用することで克服が期待されます。本資料では、水素のエネルギー利用にあたってのシミュレーションの有用性を解説しています。

水素貯蔵

水素は常温下では液化せず、従来の化石燃料と比較して単位体積当たりのエネルギー密度が大きく劣るといった特性があります。そのため、貯蔵や輸送を行うには液化する-253℃まで温度を下げるか(大気圧)、800気圧以上の高圧にすることが行われており、貯蔵・輸送時には冷却器や圧縮機の使用が必須となります。加えて、高圧水素をFCV等のタンクへ充填する際は、減圧時に温度が上昇するという物理特性から、あらかじめ冷却しておく必要があります。このように、水素のインフラでは状態変化を行う際に大きなコストがかかっており、一層の効率化が求められています。超高圧、超低温、相変化等、実在気体効果が如実に影響を及ぼす機器・設備の研究開発にCAEの利用は欠かせません。

関連する課題:供給

水素を製造してエネルギーとして貯蓄

再生可能エネルギーの生産が増加したことで、水素を製造して電力として貯蔵する実用的な解決策として、プロトン交換膜水電解への関心が高まっています。
本資料では、流体シミュレーションソフトウェアAnsys Fluentを用いたスペインの国家プロジェクトENHIGMAの事例をご紹介しています。

関連する課題:運搬

インタビュー:国立研究開発法人 物質・材料研究機構(NIMS) 様 次世代のエネルギーとして期待高い水素液化システムの開発に Ansysシミュレーションを活用

NIMSの液体水素材料研究センターでは、高効率での液体水素の製造を可能とする磁気冷凍技術に関わる材料、システムの開発が行われています。センターのミッションや技術の実用化、社会実装を目指した取り組みや展望、また活用されているAnsysにおける成果や課題などについてお話を伺いました。

関連する課題:運搬

NanoSUM社が水素燃料を安全かつ大量に供給

水素燃料の普及には製造だけでなく、貯蔵、輸送、供給を適切に行うことも重要となってきます。本資料では、グリーンな水素重点ソリューションの開発、製造、商業化に特化した受賞歴のあるエンジニアリング企業であるNanoSUN社での流体力学シミュレーションソフトウェアAnsys Fluentの活用をご紹介します。

回転機械

ポンプ、タービン、コンプレッサ等の回転機械を更に高効率化することで性能を高め、よりエネルギー効率を向上させることができます。回転機械の高効率化を目指すためには、最適な形状設計、材料選択、最適な冷却システムといった取り組みが必要です。これら多くの要素を考慮して設計を行うためにはCAEの活用は不可欠です。当社では、CAEやDXソリューションを活用して回転機械におけるカーボンニュートラルの実現に貢献するソリューションをご提供します。

関連する課題:供給

熱流体システムシミュレーションによる環境規制対応、省エネの検討

ポンプやタービン等の回転機械やボイラーなどの機器を組み合わせた大規模システムの発電プラント、パイプシステム、空調設備などについて、システムレベルの熱流体シミュレーションをFlownexで行いました。

関連する課題:供給

ポンプやタービンをはじめとした流体機械の省エネ・高効率化を実現するために ~Ansys回転機器流体ソリューション~

ポンプ、タービン、コンプレッサ、ファンといった回転機械の、省エネ・高効率化・低騒音を実現するために、Ansys Blade Modeler、Ansys Vista、Ansys CFDを活用して計算しました。

自動車・蓄電池

自動車・蓄電池分野におけるカーボンニュートラルへの取り組みは、環境への負荷を軽減し、エネルギーの持続可能な利用を追求するため重要です。自動車業界では、排出ガスの削減とエネルギー効率の向上を図り、環境への影響を最小限に抑えるためにxEVの普及が進んでいます。同時に、蓄電池技術の進化により、エネルギーの貯蓄と再利用が可能となり、エネルギー供給の効率化に寄与しています。
主な今後の取り組みは、2035年までに乗用車の新車販売で電動車100%の実現、2030年までに、国内の車載用蓄電池の製造能力を100GWhまで高める、2030年までに1000基の水素ステーションを最適配置すること、などがあげられます。
課題と取り組みには、排出ガスの削減、バッテリー技術の向上、インフラストラクチャーの整備、再生可能エネルギーの利用、規制と政策の策定などがあります。カーボンニュートラル実現のために自動車メーカー、民間企業、政府機関、研究機関が協力して未来に向けた道が切り拓かれ、環境に優しい移動手段とエネルギーの利用が促進されています。
弊社では、自動車・蓄電池分野においてカーボンニュートラルを実現するデジタルエンジニアリングソリューションをご提供いたします。

 
  • 航続距離(エネルギー効率の向上)
  • 蓄電池性能の向上
  • バッテリー材料の供給不足
  • 製造体制の拡大
  • グリーンロジスティクスの実現
  • バッテリーの小型軽量化

車量軽量化

車量軽量化はカーボンユートラル実現のための重要な技術です。軽量化実現のためにはより軽量な材料(複合材料など)の選択、空力性能を高めた最適な形状を目指すアプローチがあります。この課題に対して、コンピューター上で事前検証ができるCAEの活用は欠かせません。トポロジー最適化、マルチスケール解析、樹脂流動と構造解析の連成など幅広いCAE技術が要求されるため、より広範な機能や深い技術的な知見が必要になります。当社では高難易度なシミュレーションにおいてもAnsysをはじめとしたCAEツールによるソリューションを提供することが可能です。

関連する課題:利用

レースカーのフレーム構造の軽量化および強化

学生フォーミュラチームであるE-AGLEはAnsysのAdditive Manufacturingのトポロジー最適化機能を利用し、最適化とジョイントの強化を施したレースカーを設計しました。

関連する課題:利用

成功の秘訣
~電動化/トポロジー最適化と流体解析~

学生フォーミュラ大会のレースカーについてAnsysを活用しリアウイングの重量40%削減、ラジエーターを24%以上軽量化、セルの温度を15%下げることができました。

関連する課題:供給

金属代替樹脂部品 開発ソリューション ~代替材料軽量化によるカーボンニュートラルの実現~

PlanetsⅩを用いた樹脂流動・繊維配向解析と、Ansysによる構造解析・モーダル解析・ローターダイナミクス等を連携したソリューションにより、樹脂代替製品の使用段階における性能の評価が可能です。

関連する課題:利用

材料選定におけるカーボンニュートラルに向けての取組み ~Ansys Grantaによる環境負荷の見える化と対策案の探索~

材料選定は、環境負荷を考慮した製品開発にはとても重要です。本ソリューションは、Ansys Granta Selectorを活用して環境負荷を考慮した材料選定を通じてカーボンニュートラルの実現へ貢献いたします。

関連する課題:利用

積層造形解析とAIによるプリントレシピの作成 -カーボンニュートラルに資する材料の軽量化 -

軽量化を実現するために、積層造形技術を用いることで、各製品で必要とされる多種多様なニーズを満足する軽量材料が設計できるようになります。
本ソリューションは造形条件と性能の関係をCAEによって取得し、それを元に造形レシピを策定することで、効率的なDfAMを実現します。

EV

エネルギーコストが安く、環境への負荷が少ない、など多くの利点を持つEVの開発においては、直面するいくつかの課題があります。まず、EVの根幹といえる、電池技術の発展が不可欠であり、電池の充電容量と耐久性を向上させることが求められます。また、充電インフラの整備が不足しており、充電の利便性はこれからの状況です。急速充電技術の発展も必要で、ユーザーが短時間で充電できるようになることが期待されています。価格もEVの普及を妨げており、コストの削減も急務となっています。さらに、航続距離がガソリン車に比べて制約があることが、長距離移動の際の利用者の不安材料となっています。電池製造と廃棄物処理における環境への影響も懸念され、より持続可能なプロセスへの移行が必要です。EVは持続可能なモビリティへの一歩として期待されており、これらの課題の克服に向けた取り組みが全世界でなされています。

関連する課題:利用

EVパワートレイン向け電動モータの性能解析

モータのトポロジー、巻線タイプ、冷却システムといった設計上のさまざまな選択肢に関して、システム全体に与える影響を考慮しながら、それらを比較して評価する方法について説明します。

関連する課題:利用

電動自動運転車の安全性確保

電動無人自動運転車の安全性の定義、実証のためにAnsys medini analyzeを導入し、利用した例を紹介します。

関連する課題:利用

自動車業界の最優先課題「電動化モビリティ開発」を高度な解析を可能とするソリューションが支援する

脱炭素社会の実現に向け、自動車産業に課せられたミッションは「電動化モビリティ開発」の推進です。高度な解析技術を持ったAnsys製品をシームレスに連携させる電動化モビリティソリューションで、電動車開発の課題を解決します。

関連する課題:利用

自動運転/ADAS/EV バーチャル開発環境の構築

実機実験が難しい先進車両の開発に役立つ、自動運転/ADAS/EV開発における、Radar、LiDAR、カメラセンサモデルを活用したシミュレーション技術をご紹介します。

関連する課題:利用

モータ編:
電動化モビリティ技術ソリューション

EV用パワートレイン用モータや近年の自動車の変化に伴う車載用モータなど、モータ開発における上流設計から詳細設計までをカバーするソリューションをご紹介します。

関連する課題:利用

インバーター編:
電動化モビリティ技術ソリューション

モーター駆動の電気自動車には、ガソリン車では発生しない現象があります。
電磁ノイズ/振動/熱/騒音などへの対策として、インバーター開発における設計/検証/製造の各フェーズに応じたソリューションをご紹介します。

関連する課題:利用

バスバーのインダクタンス・熱応力解析事例

自動車や産業機器に搭載されるモータやインバータのバスバー設計において、低損失・低インダクタンスの要件を満たしつつ、熱応力や放熱特性を考慮した、バスバーの最適化手法をご紹介します。

関連する課題:利用

EV用モータ初期設計での電磁界、熱、構造 のマルチフィジックス最適化ソリューション Ansys Motor-CAD / Ansys optiSLang

高効率、小型化、低コストを満たすEV用トラクションモータのコンセプト設計をAnsys Motor-CADとAnsys optiSLangを活用して、電磁界から熱、構造などの複雑な相互作用を考慮した効率的な多目的最適化の手法をご紹介します。

全固体電池

全固体電池は、従来の液体電解質を使用するリチウムイオン電池に比べて、固体電解質を用いているため、高いエネルギー密度、安全性、および長寿命となることがメリットです。全固体電池はまだまだ開発途上であるため、様々な研究開発や検証が進められています。また普及のための製造技術の確立や採算ベースに乗せるためのコストダウンも必要です。全固体電池の開発においてCAEを活用することで、より多くのパターン検証や、現象の見える化、試作コストの削減などの効果が期待できます。
当社は全固体電池の開発、製造分野においてCAEを中心としたソリューションをご提供します。

関連する課題:供給

全固体電池開発・製造支援ソリューション
~成形プロセスから製品性能予測までを網羅~

全固体電池は、原料採掘、造粒、混合、充填・粉体配置、圧粉・成形といった製造プロセスがあります。これら工程の可視化および課題解決検討のために、Ansys Rocky、Multiscale.Sim、LS-DYNA、Ansys Mechanicalを活用しています。

バッテリー

バッテリーは、今後より高容量で高エネルギー密度を持つバッテリー技術の開発が必要です。これにより、同じ容積でより多くのエネルギーを貯蔵でき、電動車両の航続距離や再生可能エネルギーの一時的な貯蔵能力が向上します。また一方で過充電、過放電、高温などの状況下での安全対策を強化することも重要です。バッテリーの開発において、様々な使用環境下における検証や微細構造の可視化など課題があります。そのような課題に対してCAEの活用が有効です。パラメータスタディやマルチスケール解析を活用することで、それら課題に対応することが可能です。弊社ではCAEを中心としたデジタルエンジニアリング技術によるバッテリーの開発・製造段階におけるソリューションをご提供します。

関連する課題:供給

バッテリー編:
電動化モビリティ技術ソリューション

セル(電池)としての性能は電極の材料や充填時の微細構造によって決定されるため、材料選定とともにマイクロスケールでの検討も必要です。Ansys等CAEツールを用いた総合的なバッテリーソリューションをご提案します。

 

半導体・情報通信

DX化推進の影で、増大する通信トラフィックは今後もビッグデータやAI活用の伸長によって、更に増えるものと見込まれます。
半導体・情報通信の分野においては、この様な要求への対応とカーボンニュートラルを実現するため、エネルギー効率の高いデバイスや再生可能エネルギーを活用した製造プロセスの開発が行われ、これらのデバイスや技術が多く使われるデータセンターなどの省エネ化、通信インフラの高速化が取り組まれています。
また、省エネ、高速計算・高速通信の実現に大きく期待される次世代パワー半導体などは、高効率化、高性能化を目的としたGaNやSiCなどの新規材料の研究が、大学・官公庁・一般企業協力のもと進められております。

弊社では、半導体・情報通信分野においてカーボンニュートラルを実現するデジタルエンジニアリングソリューションをご提供いたします。
  • 高性能デバイスの開発
  • グリーンデータセンター化
  • 次世代パワー半導体材料の開発
  • クリーンルーム空調の効率化などの製造設備の拡充
  • パワー半導体デバイスの小型軽量化

パワー半導体

パワー半導体は、エネルギー効率向上や高性能電子デバイスの実現に重要な役割を果たしています。開発においては高温での動作安定性が求められ、これに対処が可能な材料などの研究が進められております。また、パワー半導体のサイズ縮小に伴い、デバイス自身の熱問題も大きな課題となり、冷却技術の進化も必要です。さらに、高電力密度での動作による信頼性の向上には、デバイスの寿命や信頼性予測評価もとても重要です。これらの課題に対応し、環境への影響を考慮した設計や製造プロセスの開発が次世代に向け求められます。

関連する課題:利用

ROM 化によるパワー半導体デバイスの効率的な電気-伝熱シミュレーション

パワー半導体開発で大きな課題となる高精度な伝熱モデルの作成について、ROM (モデル次数低減、以下ROM) という最新の数学アルゴリズムに基づいた効率的な手法を説明します。CO2削減へ貢献するデバイスの熱対策と、信頼性を元にした疲労寿命予測の効率化が可能になります。

関連する課題:利用

はんだ亀裂進展解析

CO2削減へ貢献するデバイスの熱対策と信頼性を元にした疲労寿命予測の効率的な手法の説明です。解析ツールは保有しているものの、疲労寿命予測の方法がわからない、取り組めていない方に役立つ情報をご紹介します。​

航空機

航空機分野におけるカーボンニュートラルへの取り組みについて、いくつかの課題があります。航空機が大気中に排出するCO2の削減、エネルギー効率向上による航続距離の増加、環境にやさしい新たな技術の開発と導入などです。
これらの課題を解決するためには、燃料の効率的な使用と持続可能な航空燃料の開発と利用、電動化の開発、航空機設計の施最適化、新技術・新材料の採用などいくつか重要なポイントがあります。
航空機開発には膨大な時間とコストがかかります。高い安全性と軽量化と相反する要求に応える必要があります。プロトタイプの製作には膨大な時間とコストを要するため、試作と実験を繰り返すわけにもいきません、そのため、航空機開発においてもはや3D-CAD/CAEといったデジタルエンジニアリングツールは必要不可欠となっています。

  • 航続距離(エネルギー効率の向上)
  • 性能と環境のバランス
  • 新技術開発
  • エネルギーインフラの整備
  • グリーンロジスティクスの実現
  • 電力と燃料供給のインフラの整備

航空機機体

航空機機体開発におけるカーボンニュートラルの実現のために、強度と安全性を確保した上での軽量化および、燃費効率の改善、新たな推進技術の開発が求められています。これらの課題に対してより高度で軽量な複合材料の開発・選択や、燃費向上を図るために機体形状の最適化、燃費改善のためにより低燃費のエンジン開発、再生可燃燃料の活用、電動化といったアプローチが考えられます。これらを実現するためにはCAEをはじめとしたデジタルエンジニアリングの活用は不可欠です。当社では、CAEやDXソリューションを活用して航空機におけるカーボンニュートラルの実現に貢献するソリューションをご提供します。

関連する課題:利用、運搬

モビリティ/電動化:可能性は無限大

Rolls-Royce社とElectroflight社は協力して、時速300マイルを超える完全電動航空機を開発しました。バッテリーパックの強度、熱、他の性能基準を満たすためにAnsysを活用しました。

航空機部品

航空機部品開発におけるカーボンニュートラルの実現についても、軽量化による燃費向上といった取り組みが期待されます。新しい材料の開発や、代替材料の選定といった材料面からのアプローチ、形状の最適化によるアプローチなどがあります。さらに3Dプリンティングを活用することでより軽量化された部品を製造することが可能になります。これらを実現するためにはCAEをはじめとしたデジタルエンジニアリングの活用は不可欠です。当社では、CAEやDXソリューションを活用して航空機部品におけるカーボンニュートラルの実現に貢献するソリューションをご提供します。

関連する課題:利用

最適化/軽量化:Arsenal AM 社の航空機部品用ハニカムドリル

Arsenal社は航空機の電子部品に取り付けられるハンドルを軽量化するためにAnsys Discoveryを活用することで3Dプリントされたハニカム構造に切り替え、大幅な従量削減に成功しました。

カーボンリサイクル・マテリアル

カーボンリサイクル・マテリアル分野におけるカーボンニュートラルへの取り組みは、効率的な方法で炭素を回収し、再利用するプロセス開発が必要となります。また新たな材料開発やリサイクルプロセスにおいて再生エネルギーへの依存度を高めていく必要があります。
今後の主な取組として、低価格かつ高性能なCO2吸収型コンクリートの開発、CO2回収型セメント製造技術の開発、2050年に人口光合成によるプラスチック原料の低価格化、ゼロカーボン・スチールの技術開発・実証、脱炭素化に資する革新的素材開発・供給などが挙げられています。
これら取り組みを実現するために、開発設計、製造段階でCAE等デジタルエンジニリングを活用することで、より効率的・効果的にプロジェクトを進めていくことが可能です。当社ではカーボンリサイクル・マテリアル分野におけるCAEソリューションを提供いたします。

  • 市場に受け入れられる価格設定
  • 蓄電池性能の向上
  • 持続可能な材料の供給
  • 製造プロセスのエネルギー効率化
  • グリーンロジスティクスの実現
  • 廃棄物の処理と再利用の管理

省エネ設備

カーボンニュートラル実現のための設備の省エネは、エネルギー消費の削減を通じて温室ガス排出を抑える重要な取り組みです。設備の省エネのためにはまず、現在の消費エネルギーを計測することが必要です。その上で、より高効率な設備機器の導入、断熱材や絶縁材を使って建物内を適切に断熱し、冷暖房にかかるエネルギーコストを削減、再生エネルギーの導入、設備の定期的な保全点検とメンテナンスといったアプローチがあります。当社では、CAEやDXソリューションを活用して省エネ設備の導入、整備によるカーボンニュートラルの実現に貢献するソリューションをご提供します。

関連する課題:利用

美濃窯業株式会社 様:Ansys Fluentを活用した、セラミックス焼成炉の省エネ化への取り組み

美濃窯業株式会社様はファインセラミックス焼成用の燃焼炉での焼きムラを防ぐためにAnsys Fluentを活用することで、特殊なバーナーと精密温度制御システムの開発に成功しました。

分野共通資料

分野共通の資料をご紹介します。

関連する課題:利用

-カーボンニュートラルの実現へ、クラウド利用でCO2排出量を削減-サイバネットCAEクラウド

CAE大規模解析は多くのCPUを利用し、計算サーバからの排熱を冷やすための空調など、温室効果ガスの排出量が多くなる課題があります。そのような課題に対してサイバネットCAEクラウドを利用することでCO2削減に貢献します。

関連する課題:利用

-カーボンニュートラルに向けた第一歩、持続可能な製品設計を実現- Granta MI Enterprise & PTC Windchill

Ansys Granta MI EnterpriseとPTC Windchillを連携することで、製品のライフサイクル全体におけるカーボンフットプリントを評価、最適化できます。製品の材料選択や製造プロセス、廃棄方法まで、総合的なCO2排出に貢献します。

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