コンターや等数値面等の可視化結果に、成分値に応じた色付けを行うための
カラーマップを編集する「カラーマップエディタ」。
以前にも使い方を紹介したこのカラーマップエディタがMicroAVS 18.0 で強化され、より多彩な設定が可能になりました。
これまでのカラーマップエディタは 「最小値」 と 「最大値」 の 2 点のみ色の指定が可能で、それら以外の箇所で色の指定をしたい場合はカラーマップファイルの作成が必要でした。
(参考:カラーマップファイルの自作について)
Ver.18.0 のカラーマップエディタでは、新たに 「中間色」 を指定できるようになり、エディタ上で作成できるカラーマップのバリエーションが拡がっています。
デフォルトはV17までと同じ最小値、最大値の2点のみの指定となっていますが、 「中間色を使用」 チェックを入れることで、中間色の指定が可能となります。
“中間” の位置は 「色の範囲」 の 「中間色の値」 スライダーにより最小〜最大値の間で自由に設定できます。
中間色は、最小値側と最大値側で異なる色を指定することもできます。
「カラーマップの編集」 ボタンで表示されるダイアログの「中間色(大)」 「中間色(小)」 がそれぞれ最大値側、最小値側の色指定になります。
「中間色(大)」 「中間色(小)」 にそれぞれ異なる色を指定した場合、「中間色の値」 の位置でくっきりと分かれたカラーマップとなります。
下図は値 0.0 を中間位置とし、正の値と負の値でカラーマップを区分けた例です(ソリッドコンター表示)。
カラーマップエディタの最小値と最大値 (V18では最小値と中間値、中間値と最大値) の間は、
線形補間により色が決定されます。このとき補間されるのは
『HSV表色系』 の 『色相』 『彩度』 『明度』 の値であり、V17以前はこのHSV補間のみ可能でした。
Ver18.0では 「色の補間モデル」 ラジオボタンの切り替えにより、
『RGB表色系』 の 『赤』 『緑』 『青』 の値による補間が新たに可能となりました。
色の補間モデルの違いにより、カラーマップは異なった色変化となります。
特に “青〜白〜赤” 等のようにシンプルなカラーマップが必要な場合は、RGB補間にすることで設定し易くなります。
「カラーマップの選択」 で選択できるプリセットカラーマップにも RGB 表色系のものが新たに追加されました。
下段に追加されたカラーマップを選択すると、「色の補間モデル」 が自動的に RGB に変更されます。
既存の (上段の) カラーマップを選択すると、「色の補間モデル」 は自動的に HSV となります。