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解析事例

構造解析

射出成形と射出圧縮成形の成形性の違いについて

こんな方におすすめ

  • 成形圧力に起因する成形不良を防ぎたい
  • 射出成形と射出圧縮成形で充填圧力や製品に生じる圧力の違いを検討したい

PlanetsX Ver.1.2では、射出圧縮/プレス成形解析がオプションとして追加されました。
射出圧縮成形は、予め型を少し開いた状態で樹脂を所定量充填し(この時点では樹脂は型を充満してない)、その後、型を規定の位置まで閉じることによって、製品形状を得る成形方法です。
射出圧縮解析では、通常の射出成形に比べて射出圧力が小さく、かつ成形品内の圧力も小さくすることができるため、圧力に起因する成形不良を防ぐ際に利用される成形方法です。
本解析事例では、射出圧縮成形と通常の射出成形で、充填圧力や製品に生じる圧力の違いを検討します。

射出圧縮成形

解析形状とメッシュ


図1.予め型を開いた形状から作成したメッシュ
射出圧縮成形では、予め型を開いた形状からメッシュを作成し解析する方法と、型を閉じた状態の形状からメッシュを作成し、初期の型開き量をGUIで設定する方法があります。
今回の事例では予め型を規定量開いたメッシュを作成し、射出圧縮解析を実施しました。

充填の様子

射出圧縮成形の充填の様子を下図に示します。予め所定量型を開いた金型に樹脂を充填しますので、充填が完了した時点ではショートショットのようになります。
その後型を閉じることによって充填が完了する状況が分かります。

通常の射出成形

解析形状とメッシュ


図3.通常の射出成形用メッシュ
通常の射出成形では、金型は最終製品の形状で作成し、メッシュ分割を行います。

充填の様子


図4.通常の射出成形での樹脂の流動状態

射出圧縮成形と通常の射出成形での圧力の比較

射出圧縮成形では製品部の圧力が、通常の射出成形よりも小さいことが分かります。


※この事例では、Ansysに加えて以下のライセンスが必要です。
Ansys Workbench版 射出成形CAEシステム PlanetsX

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