事例紹介
美濃窯業株式会社 様:Ansys Fluentを活用した、セラミックス焼成炉の省エネ化への取り組み
「今まで培ってきたノウハウが理論的にも正しいことがわかり、明確な裏付けができました。」

CAEのあるものづくり Vol.24|公開日:2015年12月
目次
- 「美濃窯業の窯でしか焼けない」国内外で支持される、セラミックプラントの一貫メーカー
- 2013年より未利用熱エネルギー革新的活用技術研究組合に参画。
研究開発に必要なツールとしてAnsys Fluentを導入 - 決め手は燃焼解析機能と乱流モデル。
導入したことで、今までのノウハウが理論的にも正しいことが判明。 - 前例のない解析テーマに取り組むため、サイバネットのサポートを活用
現在では流体解析だけでなく、構造解析や流体-構造連成解析にも着手。
今回は、美濃窯業株式会社様にお話を伺いました。
創業1918年。もうすぐ100周年を迎える美濃窯業様は、耐火物事業を技術の基礎とし、セメント業界や鉄鋼業界をはじめとした基幹産業に質の高い製品を提供されてきました。創業主である太田真一氏は、東京駅舎外壁の赤レンガ製造者としても知られており、品質への情熱は今日まで脈々と引き継がれています。
近年では今まで培った耐火物製造技術を生かし、世界の重化学工業を支える工業窯炉、セラミックプラント工事に注力するほか、アスファルトなどの路盤材の製造など、精力的に活躍の場を広げておられます。特にファインセラミックス焼成用高温炉(スーペリオキルン)の納入実績では国内トップクラスのシェアを獲得されています。
また2013年からはTherMAT(未利用熱エネルギー革新的活用技術研究組合)のメンバーとして、環境性能に優れた、革新的な燃焼炉の研究開発に着手され、そのご活躍に期待が集まっています。本日は、AnsysFluentを活用してTherMATの活動に取り組まれている、プラント部 開発課の皆様にお話を伺いました。
今回お話をお伺いした方々
プラント部 開発課(2015年7月時点)
マネージャー 加藤 貴正 様
高野 克之 様
(以下、お客様の名前の敬称は省略させていただきます。)
「美濃窯業の窯でしか焼けない」国内外で支持される、セラミックプラントの一貫メーカー
事業内容についてお聞かせください。
加藤
セラミックスの焼成は、どのような点が難しいのですか?
加藤
燃焼炉の3次元モデルを拝見しましたが、とても複雑な仕組になっていますね。これらは一点一点、オーダーメードで設計されるのですか?
加藤
市場のニーズについてお聞かせください。最近、重要度が増している課題は何ですか?
加藤
2013年より未利用熱エネルギー革新的活用技術研究組合に参画。 研究開発に必要なツールとしてAnsys Fluentを導入
御社には2013年にAnsys Fluentを導入いただいていますが、燃費改善のために導入されたのでしょうか。導入経緯をお聞かせください。
加藤
このプロジェクトで、どのくらいの効果が見込めそうですか?
加藤
*続きはダウンロードしてお読みください。