本バージョンでは、Optimusの機能が全体的に強化されました。
新しい最適化アルゴリズムやポスト処理が搭載され、最適化のアプローチの幅が広がりました。
解析シーケンスに注釈機能が追加され、設定内容を視覚的に把握し易くなりました。
また、Optimus専用の分散処理マネージャや応答曲面モデルをExcelにインポートする機能など、便利な機能が多数追加されました。
これらにより、開発期間の短縮および高品質な製品設計により一層貢献できる様になりました。
※このページではRev10.7からRev10.15までのバージョンを含めてご紹介しています。(国内出荷していないバージョンもございます。)
2014年12月
注釈 (Rev 10.8)
解析シーケンスに注釈機能が追加されました。これにより、複雑な解析シーケンスでも処理内容の理解が容易になります。また、第三者への説明としても利用できます。
新しい最適化の手法が追加されました。
PSO (Rev 10.14)
大域的/多目的最適化アルゴリズムにPSO(sPSO/mPSO)が追加されました。PSOは群知能の一種で、魚や鳥の群れの行動を模したアルゴリズムです。個体それぞれの行動と群れの行動がお互いに作用することにより、局所的/大域的な探索をバランスを取りながら行います。高次元の問題においても安定した動作が特徴です。
CMA-ES Global Optimizer (Rev 10.15)
進化戦略の1種で、多変量正規分布に従った突然変異により次世代を生成し、世代を追うごとに適応的に分布が変化することが特徴です。特に設計変数間に依存関係がある問題に効果的です。
ダイレクトインタフェースが新規搭載・機能追加されました。
ANSYS HPC Parametric Pack, Remote Solve Manager (Rev 10.13)
ANSYSのRemote Solve Managerに対応し、ANSYSの並列計算機能を利用できるようになりました。ANSYS HPC Parametric Packとの連携で大規模計算が可能となります。
VCollab Cax (Rev 10.15)
VCollabに対応したインタフェースが追加されました。VCollabは様々なCAD/CAEに対応し、モデル形状や解析結果を高い圧縮率のフォーマットで保存するなど、3D情報を活用できるツールです。
新しいポスト処理が搭載されました。
クラスタリング (Rev 10.14)
実験計画法や最適化により得られた大量のデータをクラスタリングすることで、類似度の高いデータをグルーピングすることができます。
従来の散布図等で把握しづらいような大量のデータに対して、グループ毎の傾向把握などを容易にします。
ピクチャープロット (Rev 10.15)
ピクチャープロットは繰り返し計算ごとに出力される画像を取得し、表示することができるプロットです。このプロットにより、結果の数値だけではなく、それに対応したモデル形状や解析結果などを同時に見ることができ、現象理解や設計検討が容易になります。
その他新しい機能が搭載されました。
OPS(Optimus Parallel Service)(Rev 10.12)
OPSはOptimus専用に開発されたジョブ管理ツールです。このツールにより新たな投資や外部ジョブ管理ツールの設定をする必要もなく、気軽に分散処理を利用することができます。
応答曲面モデル上の出力値算出Excelファイル(Rev 10.15)
Optimusで作成した応答曲面モデルをExcelにインポートし、Optimusを起動せずに応答曲面モデル上の簡易的な設計検討が簡単に行えるようになりました。