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相鉄ホテル株式会社 横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ

相鉄ホテル株式会社 横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ

必要に応じて機能を追加可能な「SS1」を選択し、初期導入コストも抑制

相鉄ホテル株式会社 横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ 運営管理部 IT 山口正太郎氏
POINT
  1. PCへのセキュリティ更新プログラムやソフトウェアの自動配信により、運用負荷を削減
  2. 必要な機能のみをオプションで追加することで、導入コストの抑制とIT資産管理のスモールスタートが可能

横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズの事業概要

相鉄ホテル株式会社が運営する横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ(以下、横浜ベイシェラトン)。1998 年に創業した同ホテルは、横浜駅西口より徒歩1分という交通至便なロケーションにあり、観光やビジネスの拠点として国内外から多くの来訪者を迎えている。2016年には世界各地でホテル、リゾートを展開する世界最大のホテルチェーン、マリオット・インターナショナルのグループとなり、国際的なブランド強化に伴って、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催時の訪日外国人の利用増も期待されている。

更新プログラムの自動配信で、運用負荷の抑制を目指す

そうした横浜ベイシェラトンで、課題として浮上していたのが、ホテル従業員が利用しているPCに関する管理の強化、および運用負荷の抑制だった。同ホテル 運営管理部 ITの山口正太郎氏は「中でも課題として考えていたのが、PCに対する各種セキュリティ更新プログラムやソフトウェア配信の自動化です。これまでもログ収集をメインとして利用していたIT資産管理ツールの機能を用いて、更新プログラムやソフトウェアの一部について配信を行っていました。しかし、IT資産管理ツールにサポートされていないソフトウェアでは自動配信は行えず、現地に赴き、PCに直接インストールするといった煩雑な作業を行わなければなりませんでした」と説明する。

横浜ベイシェラトンでは数名でITの運用を行っており、業務が多忙を極める中、運用管理負荷の軽減が常に求められていたという。また、PCの資産管理はExcelで作成した管理台帳で行っていたが、「PCにインストールされたソフトウェアに変更があった時には管理台帳を更新することで対応していました。しかし、記載漏れや入力ミスの発生など管理台帳の正確性に不安な面があり、リアルタイムでPCの状態を正確に把握可能な仕組みも必要と考えていました」と山口氏は振り返る。

必要な機能はオプションで追加可能、導入コストの削減に貢献

先に掲げられた課題の解決に向け、横浜ベイシェラトンは2018年夏頃よりIT資産管理ツールのリプレースの検討を開始。そこで掲げられた主な要件が、「従来から実施していたPCのログ収集」「プログラム配信機能」「最適なコスト」だった。Web等でベンダー各社のIT資産管理ツールの情報収集を進める中、山口氏が提案の依頼先として選んだのが、サイバネットシステム株式会社(以下、サイバネット)である。

「当時、ホテルシステムのリプレースという大規模プロジェクトが迫っていたため、その前にはIT資産管理ツールを刷新してしまいたいと考えていました。そうしたことから、複数のベンダーに声掛けをしてIT資産管理ツールを提案してもらい、さらにそれらを1つ1つ評価するという時間はなかったのです。対して、サイバネットは複数のIT資産管理ツールの中から要件に応じて最適な製品を提案してくれる“IT資産管理の窓口”というサービスを提供しており、これならば私たちの要望に合致したツールを短期間で導入できると考えたのです」と、山口氏は語る。

サイバネットの支援のもと、複数のIT資産管理ツールを比較検討した結果、最終的に選択されたのが、「SS1(System Support best1)」であった。SS1は基本機能として、システム管理/ソフトウェア管理/契約管理等を提供する「資産管理」機能や、セキュリティ更新プログラムの取得・配信の自動化もサポートする「運用管理」機能を備えるほか、オプション機能を追加することで、セキュリティ管理やログ管理、ソフトウェア資産管理といった機能も利用できるようになる。スモールスタートで管理を開始し、必要に応じて機能を拡張させられるので、導入コストを抑制することが可能だ。

「画面を見ながらの機能説明を受け、これならば私たちの要件に対応できると考えました。また、昨今、IT資産管理ツールは多機能化していますが、不要な機能にまでコスト負担が生じていることには疑問を感じていました。対して、SS1は基本機能以外には必要なものをオプションで導入できるので、コスト削減の観点からも評価しました」(山口氏)

「基本機能」と「オプション機能」から必要な機能だけを選んで導入できるため、初期投資を抑えることが可能

SS1の導入効果

検討開始からわずか数ヶ月後の2018年10月には、SS1の導入と運用が開始された。今回はサイバネットのパートナー企業である大興電子通信株式会社が販売窓口となり、現在310ライセンスが導入され、PCとサーバーを含めたIT資産管理が行われている。山口氏は、「これまでの課題となっていた各種セキュリティ更新プログラムやソフトウェアの自動配信を徐々に展開しています。現地に赴くことなく配信ができているのは、大変助かっています」と評価する。

この他にも、PCのログ管理や資産管理が行われているほか、オプション機能として未登録PCの管理やデバイス制限を行う「セキュリティ管理」、「Web閲覧ログ収集」、リモートコントロールやソフトウェア資産管理などの「運用支援」も導入、活用されている。「リモートコントロールの導入により、何かトラブルが起きた際にも現地に向かうことなく、自席からの迅速な対応が可能となっています。また、ソフトウェア資産管理により、万が一のライセンス違反の発生も回避できるようになっています」と山口氏は説明する。

PCにファイルを配布、リモートインストールでメンテナンス業務を効率化

今後の展望

今後、横浜ベイシェラトンは、ソフトウェアの自動配信の活用領域をさらに広げていきたいという。「まずは、第1の要件として掲げたセキュリティ更新プログラムの配信をしっかりと行っていきたいと考えています。また、資産管理台帳についてもまだ完全な状態ではないので、情報の精度をあげていきたいですね」と山口氏は今後の展望について語る。

最後に山口氏は、今回のプロジェクトを振り返り、次のようにサイバネットについて評価した。
「IT資産管理ツールの導入にあたって、サイバネットは製品の比較など、本来、私たちがやらなければならないことをすべて行ってくれました。日々の業務に追われ時間のない中、サイバネットのサポートがあったからこそ、短期間でIT資産管理ツールの導入プロジェクトを遂行できたと考えています」

(取材日:2019年6月)