資料ダウンロード
金属プレスシミュレーション Dynaform のものづくり補助金による導入事例ご紹介
(株)佐野金型製作所様における事例
株式会社佐野金型製作所様は、ものづくり補助金H28年度補正公募で『自動車の軽量化・低燃費化を実現するスーパーハイテン材対応の金型開発・短納期化計画』というタイトルで金属プレスシミュレーション Dynaform を導入されました。本資料では、ものづくり補助金申請にまつわる苦労話や申請時に注意した点、Dynaform を活用して実際に出た効果などをご紹介しています。
※本資料は2019/2/25(月)に開催された「コストを抑えてCAE導入!ものづくり促進のための補助金活用セミナー」で発表された資料です。

Dynaform ご紹介
「プレス成形シミュレーション」
板材が金型によるプレス成形過程の様子をコンピューターを使って予測する、CAE(Computer Aided Engineering)ソフトウェア


プレス成形シミュレーションは必要不可欠なツール
・リードタイム短縮
-開発期間の短縮
・コストダウン
-歩留りの向上
・ハイテン化
-成形不具合の増大
Dynaform の特長
・プレス成形に特化した専用のGUI(日本語対応)
・多くのCADインターフェース標準装備
・金型見込み自動計算機能標準装備
・世界的に信頼性の高いLS-DYNAソルバー搭載
Dynaform のセールスポイント

Dynaform の特徴的な機能


適用事例

実際にものづくり補助金を使って Dynaform を導入された ユーザー様へインタビューしました。もの補助導入企業へのインタビュー

株式会社佐野金型製作所
【会社概要】
住所 :静岡県富士宮市外神東町19-1
設立 :1969年9月1日
事業内容: 鈑金プレス金型設計・製作/各種冶具/機械加工/自動車・家電の各種プレス金型(順送型/タンデム型/ラインペーサー等)
1.ものづくり補助金を活用しようと思ったきっかけ
- 元々シミュレーションを外注委託しており、効果を既に理解していた。
- スーパーハイテン材は、加工が難しく益々シミュレーションによる事前検証が重要になった。
- 初期導入コストが補助されるそのメリットは大きい。
- 過去にマシニングセンタ等で申請し採択された実績があり、データの活用、資材システム活用の点で既存申請のコンセプトとマッチしている。
- 以前から金型技術の感覚や経験値を数値化して、技術伝承にもつなげており、費用対効果をだせるデータの蓄積があった。
2.相談先
静岡銀行 東部カンパニー
(佐野金型製作所様のメインバンク)
3.申請のポイントと苦労した点
- Dynaform を利用したメリットを明確化するためにあるテーマ、ここでは、スーパーハイテン材に絞る。
- 導入効果を、数値データ、ここでは、金型の修正回数の削減効果で表現し、その結果、コストダウン、納期短縮に繋がることを説明。
- シミュレーション導入により、スーパーハイテン材の加工ノウハウ(技術開発)が得られ、QCD(Quality(品質)/Cost(費用)/Delivery(納期))向上につなげて表現する。
- できるだけシンプルな用語で、難解な専門・業界用語を極力避ける。

4.Dynaform の選定の決め手
- 当社の強みである順送型に対応している。
- 使い勝手の良さ。
- スプリングバックの考慮した金型見込み機能が標準(他社ではオプション)でコストパフォーマンスの良さ。

スプリングバック金型見込み機能
スプリングバック解析の結果から、見込み量を予測しツールメッシュに反映する機能
導入後の成果

導入前 | 導入後 | 効果 | |
修正回数 | 5回から10回以上の場合もあり | 3回から5回 | 50%から75%の修正回数の低減 |
修正内容 |
|
|
人件費、金型コストの大幅な削減お よび、納期短縮を実現できるように なる |
成果報告書
- 目標値に対して達成基準を数値化した。
- 課題達成のプロセスを画像や数字を用いて一連のストーリーで表現した。
- 今後の課題とそのプランを明示する。
まとめ
- Dynaform を導入したことで、スーパーハイテン材の加工コストの削減とリードタイムの短縮が図れた。
- 今後は、金型製作プロセスの見積もり段階でシミュレーションを実施し、取引先企業への逆提案をおこなっていきたい。