近年、Oculus Rift(※) をはじめとしたヘッドマウントディスプレイによるバーチャルリアリティ (VR) 環境での表示が注目されています。
主にエンタテインメント分野での使用例が多いですが、可視化結果を没入感ある VR 環境で見ることで科学的側面からも新たな発見につながったり、アウトリーチの一手法として役立ちます。
MicroAVS 18.0 では、可視化結果を VR 装置に送るための画像を出力する機能が追加されました。
この機能は MicroAVS の 「物体の表示窓」 上に表示しているオブジェクトの中心位置に視点を置き、周りを見渡した状態を『スカイボックス形式』 の BMP 画像 (観察領域全体を囲う6面体の各面に張り付けるための画像)として出力します。
この機能で出力された画像は Oculus Rift 等の環境で使用することができます。
※会社名、製品名は一般に各社の登録商標または商標です。
1.「物体の表示窓」 にデータを表示させた状態で
[ファイル] メニューにある [スカイボックス画像の保存] を選択します。
以下のダイアログが表示されます。
ここには、表示されている物体の中心となる位置に視点を置き、
「前」 「後」 「上」 「下」 「左」 「右」 の
6方向を向いた時の画像が、立方体の展開図の状態で繋げて表示されています。
2.表示されたダイアログで設定および出力を行います。
上図の数値は、保存される画像のファイル名に自動追加される数値です。
3.[画像保存] ボタンを押すと、「保存フォルダ」 で指定したフォルダに[指定したファイル名]_0.bmp 〜 [指定したファイル名]_5.bmp の6枚のBMP画像が作成されます。
・以下の可視化メソッドおよび表示機能はスカイボックス形式で表示できません。
−「ボリュームレンダリング」 メソッド (表示されません)
−「ブリック」 メソッド (色のつかない状態で表示されます)
−半透明ソート表示 (反映されません)
−ソフトウェア球 (ポリゴン球表示に置き換わります)
・「スカイボックス画像ダイアログ」 を出したままの状態でデータを新しく読み直す (「物体の表示窓」 が一度消える) 処理を行うと、ダイアログ上の表示が行えなくなります。
その場合は一度 「スカイボックス画像ダイアログ」 を閉じてから
開きなおしてください。
・本機能の [画像保存] は常に 「上書き」 となります。