MicroAVS サンプルデータの命名規則

MicroAVS のインストールフォルダの下にある DATA フォルダには、いくつかのサンプルファイルが置かれていますが、その中でも Field (*.fld) 、UCD (*.inp) 、 MGF (*.mgf) についてはアスキー形式で中身を見られるサンプルファイルが置かれています。場所はそれぞれ以下の通りです。

 FLD ファイルのサンプル
  FIELD\samples
 UCD ファイルのサンプル
  UCD\samples
 MGF ファイルのサンプル
  MGF

題名に 「命名規則」 とありますが、規則性があるのは FLD だけなので(UCD サンプルには命名規則はなく、MGF サンプルはファイル名から
直接データ内容を類推できます)、本日はその FLD サンプルの命名規則について紹介します。

その前に、拡張子を表示させましょう

まず前提として、FLDファイルのサンプルフォルダには「ファイル名が同じで拡張子だけが異なる」 ファイルがたくさん置かれています。
Windows のデフォルト設定では拡張子が表示されず、そのままではファイルの判別が大変になってしまうため、サンプルを見る前に拡張子を表示する設定にしておく必要があります。

※拡張子を表示させる方法については、“登録されている拡張子は表示しない”という文字列で検索をお願いいたします。

FLD サンプルデータの命名規則

拡張子が表示された状態で FIELD\samples の下を見てみます。

※アイコングラフィックはマシン環境 (紐付けられたアプリ) によって違います。

大きく分けて、fld〜で始まるものと、scat〜で始まるものがあります。
(m〜で始まるものもありますが、これは時系列 FLD のサンプルです)
ファイル名の前の方から順番に、以下のような意味を持っています。

 "scat" は離散点のデータであることを示します。
 "fld" は格子状のデータであることを示します。

 "2d" は2次元のデータです。
 "3d" は3次元のデータです。

 "s" はスカラー (成分が1つ) データです。
 "v" はベクトル (複数成分) データです。

 fld (格子形状) には最後に I, R, U というアルファベット大文字が付いていますが、
 "I" は irregular (任意形状格子) を表します。
 "R" は rectilinear (直交不等間隔格子) を表します。
 "U" は uniform (直交等間隔格子) を表します。

以上の命名規則により、
 scat3dv.fld は 「複数成分を持った3次元の離散点データ」 のサンプル
 fld2dsU.fld は 「1つの成分を持った2次元の直交等間隔格子」 のサンプル
といったように、データ構造を類推することができます。

命名規則の把握により、作成したいデータの構造や次元、成分数に近いサンプルを選ぶことが簡単になります。


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