物体の断面を表示させるための方法は複数あります。データ形式や用途により以下のいずれかをお試しください。
「カラー面コンター」「任意断面カラーコンター」等の面コンター系メソッドで、格子断面や任意断面が表示されます。「データの設定」の「最小レベル」「最大レベル」のスライダー調整で、成分値による表示範囲の指定も可能です。
読み込んだデータそのものをクロップする機能と、可視化メソッドのパラメータとして表示した可視化オブジェクトをクロップする機能とがあります。
(1) 「〜データ・ファイルの読み込み」のクロップパラメータ
構造格子(FLD)データ、非構造格子(UCD)データは、各軸の格子単位にクロップを行えるパラメータを持っています(下図)。ここで行ったクロップは、すべての可視化メソッドに対して適用されます。
(2) 特定の可視化メソッドのクロップパラメータ
構造格子(FLD)データの「データ領域面コンター」「等数値ボリューム」メソッドには、格子断面 (I, J, K) でクロップできるパラメータがあります。
物体の表示窓の [シーン] - [カメラ属性の指定] で 「クリッピング」にチェックを入れ、「手前」スライダーを「奥」の数値に近づけていくと、オブジェクトの手前方向からオブジェクトがカットされ、内部を観察できます。この手前クリッピング面は固定されているので、オブジェクトを回転させると、別の切り口が観察できます。「ボリュームレンダリング」や「マーカー」メソッドの内部を観察する場合などに使用できます。
一部の可視化メソッド(下図)は、任意断面で自由にカットが行えます。
カットしたい可視化メソッドを物体の表示窓右下の「物体の選択」で選び、物体の表示窓の [物体] - [カット表示の指定] を選択するとカット表示の指定ダイアログが表示されます。カットできる可視化メソッドを選択している場合のみ 「データのカット」 チェックがチェック可能となります。
「データのカット」にチェックするとダイアログが下に広がり、カット面を操作するパラメータが表示されます。同時に物体の表示窓内の該当可視化メソッドが2枚の灰色の板でカットされた状態となります。カット面のデフォルトはXY平面に平行で、「カット面1」が Z 座標の手前 (プラス方向) 側、「カット面2」が Z 座標の奥 (マイナス方向) 側となり、2枚がオブジェクトを挟み込むような配置となります。
「カット表示の設定」ダイアログの「カット面の選択」でカット面1と2を切り替えつつ、その下のパラメータでカット面を移動させることで、任意断面の指定が行えます。