データフォーマット・データ作成 Excel形式のデータをFLDヘッダーファイルで読み込ませるためには?

対処方法

MicroAVSではExcel形式(*.xls)のファイルを直接読み込むことはできないため、以下の手順で別形式へ保存し直す必要があります。

  1. xlsファイルをExcelで開き、[ファイル]-[名前を付けて保存]を選択(Office2007以降では[その他の形式]を選択します)
  2. 保存ダイアログの[ファイルの種類]で[テキスト(スペース区切り)(*.prn)] を選択し、ファイル名を指定して保存

下図のようなExcel形式ファイルをFLDデータとして読む場合を考えます。

[テキスト(スペース区切り)(*.prn)] でsample.prnという名前で保存し、メモ帳等のテキストエディタで開くと次のようになります。

節点数20個で、物性値は速度U,V、温度Tの3成分が定義されています。座標値はX,Y,Zの3成分が定義されています。
これを1次元の離散点データとして読込む場合、FLDヘッダーファイルは以下のように定義できます。

sample.fld

# AVS field file
ndim = 1
dim1 = 20
nspace = 3
veclen = 3
data = float
field = irregular
label = U V T
variable 1 file=./sample.prn filetype=ascii skip=4 offset=3 stride=6
variable 2 file=./sample.prn filetype=ascii skip=4 offset=4 stride=6
variable 3 file=./sample.prn filetype=ascii skip=4 offset=5 stride=6
coord    1 file=./sample.prn filetype=ascii skip=4 offset=0 stride=6
coord    2 file=./sample.prn filetype=ascii skip=4 offset=1 stride=6
coord    3 file=./sample.prn filetype=ascii skip=4 offset=2 stride=6

sample.prn の最初の4行はヘッダやラベルなので飛ばします(物性値、座標値ともにskip=4)。
物性値、座標値が6列に並んでおり、MicroAVSのデータ読み込み順序(左から右に、上から下に)に従うと、各成分は6個おきに読み込むことになるのでstride=6になります。
offsetはそれぞれの成分を読む時に、最初に何列飛ばすかを指定します。例えば、座標値X(coord 1の行)は1列目なので読み飛ばし数は0です。速度U(variable 1の行)は4列目にあるので、読み飛ばし数は3となります。


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