MicroAVSではExcel形式(*.xls)のファイルを直接読み込むことはできないため、以下の手順で別形式へ保存し直す必要があります。
下図のようなExcel形式ファイルをFLDデータとして読む場合を考えます。
[テキスト(スペース区切り)(*.prn)] でsample.prnという名前で保存し、メモ帳等のテキストエディタで開くと次のようになります。
節点数20個で、物性値は速度U,V、温度Tの3成分が定義されています。座標値はX,Y,Zの3成分が定義されています。
これを1次元の離散点データとして読込む場合、FLDヘッダーファイルは以下のように定義できます。
# AVS field file ndim = 1 dim1 = 20 nspace = 3 veclen = 3 data = float field = irregular label = U V T variable 1 file=./sample.prn filetype=ascii skip=4 offset=3 stride=6 variable 2 file=./sample.prn filetype=ascii skip=4 offset=4 stride=6 variable 3 file=./sample.prn filetype=ascii skip=4 offset=5 stride=6 coord 1 file=./sample.prn filetype=ascii skip=4 offset=0 stride=6 coord 2 file=./sample.prn filetype=ascii skip=4 offset=1 stride=6 coord 3 file=./sample.prn filetype=ascii skip=4 offset=2 stride=6
sample.prn の最初の4行はヘッダやラベルなので飛ばします(物性値、座標値ともにskip=4)。
物性値、座標値が6列に並んでおり、MicroAVSのデータ読み込み順序(左から右に、上から下に)に従うと、各成分は6個おきに読み込むことになるのでstride=6になります。
offsetはそれぞれの成分を読む時に、最初に何列飛ばすかを指定します。例えば、座標値X(coord 1の行)は1列目なので読み飛ばし数は0です。速度U(variable 1の行)は4列目にあるので、読み飛ばし数は3となります。