PlanetsX 8.2 リリース情報

2019年2月28日、PlanetsX 8.2がリリースされました。

ANSYS対応バージョン

PlanetsX ver. 8.2(射出成形用)はANSYS Workbench 19.2対応版です。

PlanetsX 8.2 主なバージョンアップ内容

新機能

1.[ヒケ評価機能の実装]

ヒケの評価機能を実装いたしました。ヒケとは成形収縮による肉厚部の変形のことで具体例を挙げますと肉厚のボス・リブがある表面側にできる凹み等があります。従来ではそり解析の検討と共に行われましたが、ヒケを表現するには細かいメッシュを作成する必要があり、実用的な評価が難しい項目でした。今回のバージョンアップでは充填保圧冷却解析にて評価を行う手法に変更し、以下の結果項目での評価が可能です。

・ヒケ(P=0基準)
・ヒケ(固化温度基準)

本機能はPlanetsXの全てのユーザー様がお使いいただけます。詳細につきましては「4.充填保圧冷却解析マニュアル」p.163〜p.171をご参照ください。

ヒケ(P=0基準)解析結果例
ヒケ(P=0基準)解析結果例

2.[固化層率評価機能の実装]

固化層率の評価機能を実装いたしました。固化層率とは板厚方向に対して樹脂温度が固化温度以下になっている割合を数値化したもので0~1の間で表されます。これにより射出成形プロセスにおける樹脂の冷え方を視覚的に捕らえることが可能になりました。本機能もPlanetsXの全てのユーザー様がお使いいただける機能になります。詳細につきましては「4.充填保圧冷却解析マニュアル」p163〜p.171をご参照ください。

固化層率の解析結果例
固化層率の解析結果例
(赤色の評価ほど固化している)

【不具合の修正】

[そり解析機能の改良]

PlanetsX ver.8.0ではANSYS Mechanical Pro.ライセンスではそり解析を実行することができませんでした。これはそり解析のオブジェクト内にANSYS Mechanical Proでは動作しないANSYSコマンドを用いていたことが原因で、本バージョンでは問題となったANSYSコマンドを用いず、なおかつ手法はver.8.0から変えることなくそり解析が実現できるよう改良を行いました。

変更点)静的構造(そり)解析システムのそり解析から生成されるオブジェクトに「目的温度」が追加されますが、操作についてはPlanetsX ver.8.0と変更はございません。

今回の変更で、ANSYSライセンスとの組合せでそり解析との連携解析ができる問題とできない問題があります。下表をご参照ください。

・ANSYS Mechanical Proライセンスをお持ちの方

解析テーマ

ANSYS 19.0

線形材料
問題

非線形材料
問題※1

そり解析

×

×

金型抱きつき(接触解析)

×

×

そり解析(インサート部品あり)

×

×

ヒートサイクル(温度の複数ステップ)

×

×

モーダル(繊維配向・異方性物性マッピング)

×

×

アニーリング(粘弾性樹脂)

×

×


解析テーマ

ANSYS 19.2

線形材料
問題

非線形材料
問題※1

そり解析

×

金型抱きつき(接触解析)

×

そり解析(インサート部品あり)

×

ヒートサイクル(温度の複数ステップ)

×

モーダル(繊維配向・異方性物性マッピング)

×

アニーリング(粘弾性樹脂)

×

×

※1 ANSYS Mechanical Pro.では非線形材料問題不可

・ANSYS Mechanical PremiumもしくはEnterpriseをお持ちの方

解析テーマ

ANSYS 19.0

線形材料
問題

非線形材料
問題※2

そり解析

金型抱きつき(接触解析)

そり解析(インサート部品あり)

ヒートサイクル(温度の複数ステップ)

モーダル(繊維配向・異方性物性マッピング)

アニーリング(粘弾性樹脂)

△※3

△※3


解析テーマ

ANSYS 19.2

線形材料
問題

非線形材料
問題※2

そり解析

金型抱きつき(接触解析)

そり解析(インサート部品あり)

ヒートサイクル(温度の複数ステップ)

モーダル(繊維配向・異方性物性マッピング)

アニーリング(粘弾性樹脂)

△※3

△※3

※2 非線形材料要素が10万未満であること。
※3 ANSYS Mechanical Premiumでは粘弾性・クリープ問題は不可。

【β機能のリリース】

1.[Additive Manufacturing解析機能の実装]
(要 熱硬化反応解析オプションライセンス)

Additive Manufacturing解析機能を実装しました。この成形方法は「積層造形」とも言い、樹脂以外にも金属を材料にした成形機もあり、近年注目されています。本機能は紫外線照射にて硬化するUV硬化性樹脂を用いたAdditive Manufacturing解析機能をβ機能としてご提供します。詳細につきましては新設のマニュアル「27.Additive_Manufacturing」をご参照ください。
※本解析を実施するには熱硬化反応解析オプションが必要となります。


Additive Manufacturing解析結果画面

【チュートリアル追加・修正】

1.["19.多層多色成形解析”を追加]

2色成形手法の一つである“多層多色成形解析”のチュートリアルを新たに加えました。PlanetsX全てのユーザーが利用することが出来るので、ご活用いただければ幸いです。

2.["16. 2色成形解析”を"16. 2色(同時)成形解析"に名称変更]

1.との混同を避けるために、"16. 2色成形解析”を"16. 2色(同時)成形解析"に名称変更いたしました。"19.多層多色成形解析”同様PlanetsX全てのユーザーにご利用いただけますので、ご活用いただければ幸いです。

以上、操作方法など詳細については技術サポートまでご連絡下さい。

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