[住友ベークライト株式会社]革新的な材料開発に、ANSYSとMultiscale.Simの解析技術が貢献 〜「今、できないもの」を提示することにこそ、シミュレーションの意義があると思います〜 -4-

目次

大切なのは、解析する前に「何が見たいか」「何のために見るのか」を明確にし、自分なりに予想を立ててみること。

- 御社では、CAEの教育はどのようにされていますか?

畑尾 操作教育は入門セミナー等で習得しました。見たい現象をモデル化したり、効率よく解析するためのノウハウは、サポートに問い合わせたり、実際に使っている人に習ったり、グループ内でディスカッションしたりして進めています。

- CAEを使う上で、特に気をつけていることは何ですか?

畑尾 何を見るために解析するのか、目的を明確にしてから実施するようにしています。どのような結果が出てほしいのか、どう出たら自分の考えが正しいと証明できるか。これがないと、途中で何をしているのかわからなくなったり、収束性の改善にばかり気をとられて、本来の目的を見失ってしまいがちです。
また、樹脂のことがわからないと、材料開発に役立つ結果は出せません。できるだけ、実際に材料を扱っている人と一緒に解析するように心がけています。
中井戸 一番気をつけているのは、出てきた結果を鵜呑みにしないことです。必ず、自分でも結果を予測し、どこを見たいのか意識するようにしています。
畑尾 CAEを使えば結果は出ますが、妥当性をきちんと評価するには実験が必要です。そこで、実験もできるだけ自分たちでやるようにしています。

- ANSYSやMultiscale.Simについて、ご意見をお聞かせください。

中井戸 Multiscale.Sim でガラスクロスの構造までモデル化できるのはいいのですが、実際はさらに細かい構造の材料も扱っています。例えば不連続の繊維が含まれたモデルも、もっと簡単に作れるようになるといいと思います。

- そうですね。短繊維を簡単にモデル化したい、とお考えのお客様は多くいらっしゃるようです。
短繊維などのフィラーを、含有率や配向率を元に一括で分散させるようなマクロは現在開発中ですのでご期待ください。また近い将来には、射出成型品内部の不連続繊維構造の応力分布といった、非常に複雑なミクロ構造までを、樹脂流動解析ツールとの連携も視野に入れてモデル化できるようにしたいと考えています。

畑尾 当社の樹脂は、様々な環境下で利用されます。同じ材料でも、お客様によって利用環境が異なるため、まったく別の材料特性を示すことがあります。そのため、プロセスによって時々刻々と変化する物性を、より簡単に考慮できるようになるといいと思います。

>>次ページ:CAEに期待するのは、実験では見えないものを可視化すること。
ミクロレベル、分子レベルまで解明できれば、高価な実験装置をしのぐ価値が生まれる

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