CYBERNET

製品情報

Version 5.0x

リリース

Version 5.01 :2020年10月
Version 5.0 :2020年6月

重要なお知らせ

WAON Version4.5以降を使用するにはJava Version 8以降の実行環境(Java Runtime Environment: JRE)が必要です。
JREとしてAdoptOpenJDKを同梱しましたので、こちらをインストールしてご使用いただくことも可能です。
AdoptOpenJDKのインストール方法は、WAONのインストールマニュアルをご参照ください。

新機能

音源の直接音を含めずに観測点の音圧を算出する機能(Version 5.01より)

点音源を設定した境界要素モデルの解析では、観測点での音圧を計算する際に“境界要素から観測点への寄与”と“点音源の直接音”を足し合わせます。前者の寄与を物体による反射波や回折波を含む散乱波、後者の寄与を音源の直接波と分類することもできます。本機能では、散乱波のみを計算して保存することができます。また、後から直接波を足し合わせて、本来の音場を求めることもできます。

モデル描画機能

モデル描画性能

要素数が150万を上回る境界要素モデルで音圧レベルを表示する際の一例として、旧Versionでは700秒以上を要した描画が2秒程度まで短縮されました。

弾性体を含む機構運動解析(Multi Body Dynamics)モデルにおける振動面からの放射音を、低コストで解析する機能です。
この解析では機構運動解析モデルの外表面(=音場の境界面)は移動せず、微小振動することを前提としています。そのため、内蔵物として機構解析モデルを含み、外表面はケーシングなどの弾性体である構造物が、適用対象となります。具体的には、主にモーターやギヤボックスなどが対象です。
回転運動を伴う物体からの放射音を評価する際には、周波数と回転数の二軸に対する放射音をウォーターフォール図で評価する機会が多いですが、音響伝達関数を用いた応答計算機能に基づく解析手順により、計算コストを短縮します。

伝達関数機能に関する追加機能

伝達関数に基づいて応答値を算出した場合の結果表示項目として、「音圧寄与(伝達関数×振動速度境界条件値)」と「音圧寄与密度(伝達関数密度×振動速度境界条件値)」を要素のカラーコンター図として表示することができます。これにより、特定点の音圧に対する要素の寄与を把握できます。

モーダル応答値のグラフ表示機能

グラフ表示項目として、「構造音響伝達関数」と「モーダル応答値」を追加しました。
これらにより構造物の振動特性が音響応答に及ぼす影響を、構造モードを基に評価できます。

不具合の修正

Version 5.01で修正した不具合

wdbファイルを開いた際に対称面のシンボルが表示されない不具合

WAON 5.0 では対称面がシンボル表示されますが、既存のデータベースファイルを開いた際には対称面の設定が有効であるにもかかわらずシンボルが表示されません。この点を修正し、リリースします。

GUIから周波数データとして結果を出力する際に観測点番号との対応が取れていない不具合

GUI から結果を出力する際、観測点を記述するファイル内で観測点番号が昇順に記述されていない場合に生ずる不具合です。出力された結果と対応する観測点番号が正しく対応していません。この点を修正し、リリースします。

Version 5.0で修正した不具合

Multi Load Case機能を用いたデータベースにおける観測点情報更新に関する不具合

Multi Load Case機能を用いた際のデータベースでは、更新した観測点情報がデータベースに反映されませんでした。そのため観測点を更新してPostprocess計算を実行すると結果を保存する際にエラーが生じました。

Conventional BEMのGMResソルバー開始判定条件に関する不具合

Conventional BEMにおいてGMResソルバーで反復計算を開始する際、開始可否の条件判定に誤りがあり、計算すべき問題が計算されないことがありました。計算された場合の解には問題ありません。

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サイバネットシステム株式会社
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