製品情報
Ansys Workbench 対応版
Workbench版WAONが対応するAnsysのVersionと同梱されているWAONのVersion
下記の表に“Workbench版WAONが対応するAnsysのVersion”と“それが同梱されているWAONのVersion”の対応を示します。
“Workbench版WAONが対応するAnsysのVersion”はご使用中のAnsysに合わせてください。Workbench版WAONの中で使用するWAONのVersioinは問いません。
AnsysのVersion |
WAONのVersion |
2024 R2 |
Version 5.31 |
2024 R1 |
Version 5.3 |
2023 R2 |
Version 5.21 |
2022 R1/R2 |
Version 5.2 |
2021 R1/R2 |
Version 5.1 |
2020 R2 |
Version 5.01 |
2020 R1 |
Version 5.0 |
新機能
2024 R1対応版における新機能
伝達関数に基づく応答計算では、ひとたび伝達関数を計算すれば、あとは任意の速度境界条件を与えるとただちに音圧が計算されます。この様な伝達関数に基づく応答計算の方法は、作業が2段階に分けられます。はじめに、各境界要素における単位速度境界条件がもたらす特定の受音点における音圧(伝達関数)を計算します。つづいて、境界要素に任意の速度境界条件を与え、これと伝達関数を掛け合わせて全要素からの寄与を加算することで音圧を計算します。前者において伝達関数の計算負荷は従来の境界要素法における主処理と同程度ですが、後者における観測点音圧の計算負荷は極めて低い点が特長です。このため、回転体(同じ周波数でも回転数に依存して速度分布が異なる物体)などからの放射音の解析に適用すると効果が高い手法です。
ANSYS 2024R1版Workbench WAONでは、Original版に実装されていた伝達関数に基づく応答計算の機能が使用できるようになりました。

2021 R2対応版における新機能
BIE音源のサポート
BIE音源をサポートするための機能を用意しました。
2020 R1対応版における新機能
グラフ表示におけるx軸の対数目盛り
WAONの解析結果をグラフ表示するための機能において、x軸の目盛り設定として対数を選択することができます。人間が音の高さを知覚する尺度が対数に近いため、音響解析結果を評価する際はx軸を対数スケールとして評価することが多いためです。