自動車メーカーA社様事例 :
モデルベース開発で、量産ECUまでの開発プロセスを確立
自動車業界 | 導入事例
概要

A社様では、ECU開発において「仕様とCコード間での乖離の発生」「検証作業の属人化」「トレーサビリティ管理」が課題となっていました。 サイバネットは、自動コード生成を活用したモデルベース開発(MBD)プロセスを構築し、設計ルール、ライブラリ整備、検証環境の自動化、エンジニア教育の支援を行いました。
その結果、モデル作成から自動コード生成、量産ECU組込みまでの一貫した開発を実現し、開発期間短縮と工数削減を達成しました。
課題
ECU開発が進むにつれ、仕様とCコードの乖離や検証の属人化が発生。
Cコードを「正」とする運用では、不具合発生時のトレーサビリティが確保できず検証効率や品質維持が課題となっていました。
取り組みと支援内容
自動コード生成を中心としたプロセスの構築と定着支援
プロセス・ルールの整備
- 自動コード生成を前提としたMBD開発プロセス定義
- モデル設計ルール/ガイドラインの策定
- 専用ライブラリの整備(再利用・標準化)
検証自動化とツール連携
- Back-to-Backテストの自動化
- コード検証ツールと統合開発環境のプロトタイプ評価
教育・展開支援
- MBD/自動コード生成トレーニングを実施
- 社内標準ドキュメント/運用ガイド整備
成果
Before
- 仕様とCコードの乖離、仕様書の形骸化
- 検証の属人化、バックトレース困難
- 仕様書と量産コードの両方を手作業で修正

After
- モデル作成~自動コード生成まで一貫した開発
- 量産Cコード対応のモデル設計環境を整備
- 適合パラメータの一元管理/各種データ自動生成
- 自動生成したCコードで量産ECU評価を実施
- ラピットプロトタイピングによりテストを前倒し
効果
開発期間の短縮/工数削減/品質安定
従来手作業だった仕様変更・検証プロセスが自動化され、
品質とスピードの両立を実現しました。
