「最適化プロセスを設計者にどう展開したらよいか?」
この課題に取組み、そしてその難しさを感じている方は多いのではないでしょうか。
弊社は長年PIDO分野のパイオニアとして国内のユーザ様と多くの悩みを共有していますが、中でも最適化プロセスの設計者展開は長く議論されている課題になります。
※PIDO:Process Integration and Design Optimization
PIDO-DAY2016では「PIDOの設計者展開」をテーマとし、設計者自身が実施する設計の最適化を実現するために企業が取組むべき課題について深く考える場をご提供致しました。特別講演では、設計支援のための知識管理手法とそのシステム化を専門にご研究されている大阪大学 准教授 野間口 大 氏をお迎えし、知識マネジメントの観点から考える設計者展開の課題とアプローチについてご講演をいただきました。Optimusの開発元Noesis社からは、欧州企業におけるPIDOの設計者展開の現状をご紹介するとともに、それを支える今後の製品開発のロードマップなどをご紹介しました。また、ユーザ講演セッションでは本田技術研究所様、ソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズ様をお招きし、一般製造業における最適設計プロセスの取組みについてご講演いただきました。
本イベント会場のベルギー王国大使館は終日満席となり、講演および情報交換会ともに非常に多くの参加者で賑わいました。ご参加いただいた皆様に心より御礼申し上げます。
本イベント資料、および過去のセミナー資料やOptimus関連資料をダウンロードできます。閲覧にはお申し込みが必要になります。入力・送信完了後、近日中に弊社からダウンロード方法をご連絡します。
東京 | |
日程 | 2016年6月9日(木) 13:00〜19:00(12:30受付開始) |
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会場 | ベルギー王国大使館 [地図] 東京都千代田区二番町5-4 (最寄駅:東京メトロ・麹町駅) |
主催 | サイバネットシステム株式会社 |
対象 | ・ Optimusユーザ様 ・ Invitation をお持ちの方 |
定員 | 100名 |
参加費 | 無料 (事前登録制) |
本イベントは満席のため、お申込み受付を終了いたしました。
時間 | |
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12:30-13:00 | 受付 |
13:00-13:15 | 挨拶・イベントコンセプト |
13:15-14:15 | 特別講演 知識マネジメントの観点から考える最適設計の課題とアプローチ 大阪大学 大学院工学研究科機械工学専攻 |
14:15-14:30 | 休憩 |
14:30-15:15 | ユーザ講演 高効率なブレーキ鳴き解析プロセスの開発 株式会社本田技術研究所 四輪R&Dセンター 第11技術開発室 第4ブロック |
15:15-15:45 | サイバネット講演 サイバネットシステムからは、PIDOの設計者展開を支える環境開発に関する弊社のソリューションを中心にご紹介いたします。 サイバネットシステム株式会社 |
15:45-16:05 | Coffee Break |
16:05-16:35 | 開発元講演 Noesis Solutions からは、主に欧州の自動車OEM&サプライアでの製品設計フェーズにおけるPIDOの活用例を中心に、それを支えるNoesisのコアテクノロジー、及び設計者展開を見据えたPLMとの連携ソリューションをご紹介します。 Noesis Solutions NV 社 |
16:35-17:20 | ユーザ講演 音響設計のためのモデルベース開発検討 ソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズ株式会社 |
17:30-19:00 | 情報交換会 ※PIDO-DAY参加者様は全員ご参加いただけます。 ※情報交換会にはベルギービールと、美味しいベルギー料理をご用意してお待ちしております。 |
大阪大学 大学院工学研究科機械工学専攻
准教授 野間口 大 氏
最適設計を行うには、最適化計算に先立ち、対象のモデリングや問題の定式化、アルゴリズムの選択やチューニングを的確に行っておく必要がある。設計としての核心は計算よりもそれらを行うプロセスにあるが、一連の内容は設計者が暗黙的に行うことが一般的であり、そこで用いられている知識を明示的に管理することができれば、最適設計の枠組みをより有効に活用することができる。
本講演では、最適設計に関する知識を顕在化させ管理するためのフレームワークについて、その概要を紹介する。
株式会社本田技術研究所 四輪R&Dセンター 第11技術開発室 第4ブロック
研究員 中村 功一 氏
制動時に発生するブレーキ鳴きに対し、複素固有値解析(ブレーキ鳴き解析)技術を用いて原因及び対策案の検討を行う方法が有効であるが、解析には多大な工数が必要とされている。
本公演では、Optimusによる最適化技術を用いて高効率なブレーキ鳴き解析プロセスを構築したため、その内容について紹介する。
ソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズ株式会社
設計技術部門 機構CAE技術部 機構最適設計技術課
嶋 淳一 氏
音響設計においては最終製品としての音を聴いてからでは、根本的な対策は難しく、より設計上流段階での性能予測が求められている。自動車業界などで取り組まれているモデルベース開発を音響設計の上流段階で実施することで音響の基本特性を最適化する試みを紹介する。