目的関数（Objective Function）
目的関数とは、最適化問題において「何を最大化または最小化したいか」を数式で表したものです。
設計においては、重量を軽くする、強度を高める、コストを下げるなど、達成したい目標を数値化して表現します。
CAEサロゲートモデルでの活用
製品設計の最適化では、複数の性能指標を同時に考慮する必要があります。
サロゲートモデルツールでは、CAE解析結果から得られる応力、変形、重量などの値を組み合わせて目的関数を設定できます。
例えば「重量を最小化しつつ、安全率は3.0以上を維持する」といった条件を数式で表現し、設計パラメータの最適解を効率的に探索します。単一目的だけでなく、複数の目的を同時に最適化する多目的最適化にも対応し、実際の設計要求に応じた柔軟な最適化が可能です。