バージョン 9.0 リリース情報

2020年4月にLightTools 9.0をリリースいたしました。
LightTools9.0では新たに複屈折材質をサポートするなど、偏光解析機能が大幅に強化されました。最大光線本数の増加、目標散乱機能の強化、自由曲面設計や全般的なユーザビリティについても機能向上が行われました。新機能の一部を抜粋して下記の通り紹介いたします。

今回のバージョンアップには非常に多くの新機能が含まれています。すべての新機能を確認したい場合は、リリースノートをご覧ください。
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複屈折材料のサポート

複屈折材料(偏光に依存する2つの屈折率を持つ材料)を含む偏光素子を使用した光学系が増えています。本リリースで、それらの素子を定義し、一軸性の材料で構成された光学系の解析が可能になりました。波長と入射角の影響は自動的に解析に考慮されます。なお、今回のリリースでは二軸性の材質はサポートされません。


一軸性結晶の界面における常光線と異常光線の分離

次の図は、一軸性の複屈折材料である方解石で作られたダブルグランテーラープリズムのLightToolsモデルを示しています。 2つの界面で、Z軸に揃う偏光成分(異常光線)は透過しますが、Y軸に揃う他の偏光成分(常光線)はより高い屈折率により全反射します。 ダブルプリズムでは、単一プリズム構成よりもさらに消光が大きくなります。LightToolsでは特にこのようなコリメートされていないビームについて、消光のシミューションはもちろん、方解石結晶またはプリズム角のアライメントずれの影響も確認できます。


LightToolsでモデリングしたダブルグランテーラー方解石プリズム

ビデオ:「複屈折を使用したダブルグランテーラー偏光子のモデリング」
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偏光チャートの追加

上記の複屈折を利用したものも含め、偏光光学系のシミュレーション結果は新しい偏光チャートでよりよく理解できます。特定の偏光状態を必要とする光束を最大化する光学系設計に活用できるよう、偏光の状態を示します。


1/2波長板の偏光チャート

1/4波長板の偏光チャート

チャート上で特定のセルにカーソルを合わせると、偏光の回転方向や傾き、偏光度といった情報が参照できます。


各セルの偏光データの確認

シミュレーションの最大光線本数増加(約千兆本)

シミュレーションに最大約千兆本の光線が利用できるようになりました。そのため、事実上すべてのモンテカルロ・シミュレーションでサンプリングの上限が大きく引き上げられました

実測散乱(BSDF)でも目標散乱機能をサポート

目標領域機能が実測散乱(BSDF)面をサポートするよう強化されました。この機能により、実測散乱面を含むシステムにおける迷光解析の効率および精度が大幅に向上します。

Distributed Simulation:分散(クラスタリング)解析機能

大規模な解析を複数のコンピュータで分散処理することで高速化する分散(クラスタリング)解析機能がリリースされました。新たなモジュール「DSIMモジュール」として提供されます。導入を検討される方は担当営業までお問い合わせください。

バックライトパターン最適化(BPO)機能の曲面サポート

LightTools独自の機能であるバックライトパターン最適化(BPO)機能で、曲面パネル形状のディスプレイシステムを設計できるようになりました。 この機能により、ユーザーの視野を囲うダッシュボードや斬新な家電の形状に適合した設計ができ、これら全てにおいて高い空間均一性が得られます。

ユーザビリティの強化

このリリースでは、光学特性の適用や部品配列のために特定の面やオブジェクトにズームして表示するオプションなど、ユーザビリティ向上のために多くの変更が加えられました。

例えば、新しいレイアウトオプションによりLightToolsビューのサイズと配置が保存されます。これにより、ファイルを閉じたときの視点を持ったモデルを復元できます。 後から復元可能なレイアウトのスナップショットを作成することもでき、共同設計をする他の方とモデルを共有する際に役立ちます。

各種ユーティリティの機能改善

ライトガイドデザイナー、バックライトパターン最適化(BPO)ユーティリティ、パラメーターアナライザー、レイパスアナライザーが改善されました。また、ジオメトリユーティリティの中に「面の選択ユーティリティ」が追加されました。

LightToolsライブラリの機能拡張と更新

サンプルモデルライブラリ、材質ライブラリ、光学特性ライブラリ、およびガラスカタログが更新されました。LightTools本体とは別にカスタマーポータルサイトから材質ライブラリの最新版を入手できるようになりました。詳しくはリリースノートをご覧ください。
また、JumpStartマクロ関数ライブラリに新しい関数が追加されています。

補足

LightTools 9.0の内容について、より詳細な内容はLightTools 9.0リリースノートをご覧ください。
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このリリースの機能について何かご質問がありましたら、サイバネットシステムのLightToolsサポートへご連絡ください。