バージョン 8.7 リリース情報

2019年3月にLightTools 8.7をリリースいたしました。
LightTools8.7では迷光解析のための大幅な機能拡張に加え、自由曲面設計や全般的なユーザビリティについても機能向上が行われました。新機能の概要を以下に紹介します。

詳しい情報は、リリースノートをご覧ください。
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レイパス機能の強化

迷光解析でよく利用されているレイパス機能に照度、強度のピーク値でソートする機能が追加されました。この機能により、数クリックで影響度の高い迷光を表示できるようになりました。また面セット機能により、区別する必要のない面をグループ化できるようになりました。例えばCADからインポートしたモデルが持つ多数の面を1つのグループとしてみなすことができ、これによりレイパスの結果を簡潔にすることができます。これらの機能強化により、迷光の原因となる光にアクセスできる時間が従来のバージョンよりも大幅に短縮できます。


最もピーク照度が高い迷光パスの照射分布と光路

2番目にピーク照度が高い迷光パスの照射分布と光路

6番目にピーク照度が高い迷光パスの照射分布と光路

新しいレイパスウィンドウ(照度、強度のピーク値でソート可能)

新しい受光器フィルタの追加

9種類の新しい受光器フィルタが追加され、特定の追跡(透過、反射、拡散など)が発生する回数をカウントできるようになりました。範囲解析およびレイパス解析と組み合わせて使用し、スペキュラー光と散乱光を分離するのに有効です。

新しい散乱機能の追加

研磨された光学面や粗面における散乱をより簡単にシミュレーションするために、以下の散乱機能が追加されました。

  • 研磨された光学面:Harvey-Shack散乱およびABg散乱
  • 粗面:マイクロファセット散乱
その他にも、埃や塵などの微粒子の影響をモデル化するためのコンタミネーション散乱も追加されています。これらの光学的な特性の充実によって、従来よりも多様な設定が簡単に行え、且つシミュレーション精度の向上も期待できます。


Harvey-Shack散乱の散乱分布

マイクロファセット散乱による表面の傾斜分布

Human eye 機能

輝度評価のオプションとしてHuman eye機能が追加されました。これにより、シミュレーションを行った状況においてグレアが発生するかどうかの確認と、グレアによる視認性の低下を試作せずに予測することが可能になりました。


HUD光学系におけるグレアの有無の確認 [左:グレア効果なし、右:グレア効果あり]

自由曲面設計機能の強化

自由曲面設計機能に2次光学系を考慮したディストーション(歪み)補正機能が追加されました。これにより設計した自由曲面を隠すためのカバーレンズなどが配置できるようになり、光学製品の意匠性や機密性を向上できます。その他に自由曲面設計機能には以下の機能追加が行われています。

  • 入射面(光源)側の自由曲面設計
  • 自由曲面のフレネル損失分布解析


2次光学系を考慮したディストーション補正(左:補正前、右:補正後)

光源パワーのスケーリング

受光器に追加された光源スケーリング機能により、シミュレーションを再実行することなく光源パワー(光束)のスケーリングを行うことができます。特にモデルに複数の光源がある場合に、色の公差解析や最適化などにかかる時間を大幅に短縮できます。


光源スケーリングの設定

栽培用照明解析のための機能追加

栽培用照明設計において一般的な単位である「光子光束(量子光束)」で性能を評価することができるようになりました。


単位「光子光束」の適用

ユーザビリティの向上

  • 任意の座標系を参照座標系として指定できるようになり、モデリングの自由度が格段に向上しました。

    参照座標系に対する相対座標入力
  • 3Dデザインビューに表示されている光線をCADへエクスポートできるようになりました。シミュレーションのプレビュー光線、範囲解析光線、レイパス光線のいずれもエクスポート可能です。

    シミュレーション光線のCADへのエクスポート
  • シミュレーションの光線本数の上限が倍になりました。
  • システムナビゲータ内でアルファベット、平仮名順に並べ替えができるようになりました。
  • TM-25およびLucidShape rayデータファイルがサポートされました。

LightToolsライブラリの機能拡張と更新

サンプルモデルライブラリ、材料ライブラリ、および光学特性ライブラリが更新されました。

補足

LightTools 8.7の内容について、より詳細な内容はLightTools 8.7リリースノートをご覧ください。
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このリリースの機能について何かご質問がありましたら、サイバネットシステムのLightToolsサポートへご連絡ください。