重要なお知らせ 新型コロナウイルス感染拡大にともなう電話問い合わせについて

課題解決Goldfireコラム新たな組み合わせを見出す

2021年01月新たな組み合わせを見出す

イノベーションの定義

本コラムをご覧になっている皆様にはおなじみと思われる「イノベーション」という言葉。シュンペーターが定義したとされるこの「イノベーション」という言葉に関連して、「新結合」という言葉を耳にされたことがある方も多いと思います。また、企業におけるイノベーション研究の第一人者とされるクレイトン・クリステンセン(有名な『イノベーションのジレンマ』の著者です)は、イノベーションを「一見、関係なさそうな事柄を結びつける思考」と定義しています。これらに共通するのは、「新しい組み合わせ」という観点です。一方、アイデア出しの教本としてよく知られている、ジェームス・W・ヤング 『アイデアのつくり方』にも「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」といった趣旨か記されています。

組み合わせと関連性

組み合わせるということはすなわち、何かと何か、二つ以上のものを組み合わせることになるわけですが、イノベーションを起こしたり、アイデア発想をするためには、何でもかんでも、やたらめったら組み合わせればよいわけではありません。組み合わせる以上は、組み合わせる対象の間に何らかの「関連性」が無いといけないのではないでしょうか。逆に言えば、組み合わせられた結果には、一見無意味なように見えたとしても、そこに何かしらの理由や意味があるはずなのではないでしょうか。

では「関連性」とは何でしょうか。まずは、既にある組み合わせから考えてみましょう。

例えばだいぶ古いですが、携帯電話で考えてみましょう。携帯電話は、固定電話と無線技術の組み合わせと考えてみると、この二つの技術の共通項として、通信という用途が浮かび上がります。ちょっと畑を変えて、料理を食材+器と捉えた場合はどうでしょう。器と美味しさとは一見無関係にも思えますが、「見た目でも味わう」「器によって、より美味しそうに見える」という意味では、「美味しさ」という共通項がありそうです。
つまり、組み合わせにおける関連性とは、何がしかの共通項と言えそうです。

今度は逆に、組み合わせたいものの間に共通項を見出すにはどうすればよいでしょうか。例えば、高齢者とクレーンなどの重機との組み合わせを考えた場合はどうでしょう。何か共通項はあるでしょうか。筆者の考えるところでは「重たいもの」です。高齢者は重たいものを持ち上げるのは困難ですし、重機は重たいものを持ち上げるのが得意です。この共通項からアイデアを出すとしたら、高齢者が重たいものを持ち上げるのを補助する機械、いわゆるパワースーツのようなものでしたら、重機の技術を活かせる可能性があるのではないでしょうか。

実は、前述の『アイデアのつくり方』には続きがあり、「新しい組み合わせを作り出す才能は事物の関連性をみつけだす才能によって高められる」と書かれています。

新たな組み合わせを見出す

ようやく本題に入ります。どうすればイノベーションやアイデア発想につながる組み合わせのヒントを見つけられるでしょうか。貴社の技術と組み合わせる対象を、どうやって探せばよいのでしょうか。自社技術を活かすために、自社技術と自社技術とを組み合わせる検討は、既にされているかと思われます。「新しい組み合わせ」を生み出すためには、自社技術と組み合わせるべきは異業種や他分野ではないでしょうか。

ブレインストーミングで発散志向・批判厳禁でワイガヤとアイデア出ししますか?
ブレストで発散しすぎて、何もまとまらなかった経験はありませんか?

テキストマイニングなどの技術で共起性(同一文書内に、あるワードとあるワードが同時に出現すること)が高い組み合わせを見つけるのはどうでしょう。ビッグデータを分析して膨大な数の文献を分母とすれば、共起性の高いワードを見出すことはできるでしょう。しかし、そのワード間に、発想につながるような意味のある関連性があるとは限りません。

イノベーション支援ソリューション「Goldfire」で関連性の高い知識を提示

そのようなときは、Goldfireが必ずお役に立ちます。Goldfireのレンズは、検索ワードに関する定義・利点・課題・用途といった様々な知識を提示してくれます。(ここでいう「知識」とは単なる「情報」とは異なります。詳しくは当コラムのバックナンバー「アイデア発想に必要な知識を身につけるには」をご参照ください。)

例えば、Goldfireで前述の「高齢者」で検索すると、「力の弱い高齢者」「腰を痛める」といったヒントが出てきます。しかも、レンズで提示される項目は、根拠文献が存在した上で抽出されますから、ブラックボックス的な根拠不明な情報よりも精度の高い、現実的に理解できる知識を得ることができます。

みなさんも、会社が注力しようとしている分野や気になるトピックをGoldfireで検索してみて、レンズの中から自社技術との接点を探してみませんか。

バックナンバー一覧に戻る

Goldfireとは?

イノベーションをより「起こしやすく」する。Goldfireは、そんな環境を構築できるソフトウェアです。普段気づかない知識を知りたい・他業種での利用方法や技術情報を知りたい・原因特定や問題解決を効率よく行いたい・培った技術や知識を組織内で幅広く共有したい、こんなお悩みをお持ちの方はまずはGoldfireの製品紹介のページをご覧ください。

イノベーションが「起こりやすく」なる状況とは?

次のような状況を満たした環境があれば、イノベーションへのプロセスは加速されるはずです。

  • 社内・社外の広範な知識を素早く収集することができる
  • 面白いアイデアを豊富に出すことができる
  • 問題・テーマについて、検討や意思決定をよりロジカルに行える
  • 結果はもちろん「検討過程」についても関係者で共有し活用できる

広範な知識を集めて「アイデア」の生成を支援するソフトウェア

様々な企業が「Goldfire」を活用しています

  • AGC株式会社
  • 味の素株式会社
  • キユーピー株式会社
  • サントリーグローバルイノベーションセンター株式会社
  • 住友精化株式会社
  • 株式会社ダイセル
  • DIC株式会社
  • 株式会社デンソー
  • パナソニック株式会社
  • 株式会社富士通研究所
  • 藤森工業株式会社
  • 株式会社牧野フライス製作所
  • 三菱自動車工業株式会社
Goldfire 製品情報 イノベーションをより「起こしやすく」するイノベーションプラットフォーム「Goldfire」について詳しくご紹介します。
ものづくりイノベーション支援 ものづくりのイノベーションを支援するコンサルティングやトレーニングなど、総合的なサービスについてご紹介します。
顧客事例 Goldfireは、全国さまざまなお客様にご活用いただいており、国内外の顧客事例をご覧いただけます。
セミナー・イベント Goldfireを直接体験できるセミナーをはじめとする、Goldfireに関するセミナーやイベント出展に関するトピックをご案内しております。