製品情報
Vuforia Chalk
ARを活用した視覚的なリモート作業支援によって移動時間とコストを大幅削減
Vuforia Chalkとは
Vuforia Chalkは、従来の映像と音声によるビデオ通話に加えて、指で画面をなぞるだけの簡単な操作で、AR技術を活用した視覚的なコミュニケーションを行う事が可能な先進的なツールです。この特徴によって、あたかもその場にいて現場作業員の肩越しにアドバイスをしているかのような指示を遠隔地から行えるようになり、移動に伴う時間や、情報伝達にかかる手間やコストの大幅な軽減が期待できます。
Vuforia Chalkの主な機能
ARによる視覚的なコミュニケーション
AR(Augmented Reality: 拡張現実)とは、現実空間に対してCGや画像などのデジタル情報を重ね合わせて表示する事で、人間の視覚を拡張する技術です。この技術を活用する事で、現実空間上に視覚に訴える情報を重ね合わせる事ができ、利用者に対して直観的に理解しやすい情報伝達を行う事ができます。
昨今では、スマートフォンやスマートグラスによるビデオ通話を利用して、遠隔地からの指示やサポートを行う事が、企業においても一般的になりつつありますが、操作を行うスイッチの位置など、言葉によるコミュニケーションだけでは何度も確認を繰り返さなければならない場合も多く、正確な指示内容を伝えるのに長い時間を要してしまうケースも決して少なくありません。
Vuforia Chalk を利用すると、ビデオ通話の画面を指でなぞるだけの簡単操作で、丸や矢印、イラストなどを、ARを用いて現実空間に重ね合わせるように書き込む事が双方向で可能になり(ARアノテーション機能)、言葉と映像だけでは分かり難い指示内容も一目で伝える事ができます。
セッションサマリー機能
Vuforia Chalkで通話中にARアノテーションが描き込まれたタイミングで、その時点での映像のスクリーンショットが自動的に記録されます。(※注1)
この記録は、以下のような用途に利用できます。
- 作業内容の復習
- 作業の証跡としての記録
※注1:セキュリティ上の理由により作業現場の撮影が許可されないような場合においては、管理者の設定によって本機能を無効にする事も可能です。
スマートグラス活用によるハンズフリー利用
危険な現場などにおいては、ハンズフリーで操作が可能なスマートグラスを利用する事で、遠隔地にいる熟練者からのアドバイスを受けながら、両手が空いた状態で安全に作業を行う事ができます。このとき、Vuforia Chalkの操作は全て音声コマンドによって行います。
企業利用を前提とした管理機能と強固なセキュリティ
Vuforia Chalk には、企業での運用に必須となる以下のような管理者専用の機能が備わっています。
- ユーザー管
-追加/編集/削除/権限管理 - ライセンス管理
-登録ユーザー数/残り登録可能数の確認 - 利用状況の確認
-通話履歴/利用回数
企業におけるコミュニケーションツールの利用において、もっとも重要となるのがセキュリティです。Vuforia Chalk は、ISO27001を始めとする情報セキュリティマネジメント認証を取得しているPTC社のクラウドシステム上で運用されており、最高水準のセキュリティが確保されています。
また、多くの企業向けWeb会議システムなどと同様、現場の作業員と遠隔地の支援担当者との間の映像、音声は暗号化されたピアツーピア接続によって2者間のみでやりとりが行われるため、クラウド上のサーバーなどに映像や音声が残る事がなく、企業での利用においてもセキュリティ上の懸念がありません。
クラウドセキュリティ
・FedRAMPおよびISO27001認証
通話内容の暗号化
・DTLS-SRTPによるピアツーピア暗号化
サーバーにはデータが残らない
・通話内容や映像はサーバー上には保存されません
動作環境
ブラウザ | スマートフォン | スマートグラス |
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Google Chrome | iOS 13.0 以降 Android 8.0 以降 |
RealWear HMT-1 RealWear HMT-1Z1 RealWear Navigator 500 |