リリース情報バージョン11.3

CODE V最新バージョンCODE V 11.3がリリースされました。

リリース日

2019年12月

主な新機能と特徴

視覚化および光線追跡用のCADモデルインポート機能

新しく追加されたCADインポート機能により、各種CADソフトウェアやLightTools等で作成した3D形状をCODE Vにインポートすることができるようになりました。読み込んだ3D形状をCODE V設計中の光学モデルと併せて表示し、機構部品と光学モデルや光路との干渉をチェックすることができます。また、読み込んだ3D形状をレンズやミラー、プリズムといった光学素子の光学面として利用できるため、複雑な形状のアパチャーや遮光物体、さらには自動車のウインドシールドなど、従来扱いが難しかった部品を簡単にモデル化して光線追跡シミュレーションに反映させることができるようになりました。

これにより、筐体や構造部品などを考慮した光学設計の評価や解析が可能となり、光学設計者と機械設計者間の連携を飛躍的に深めて光学設計サイクルの短縮に貢献するとともに、光学設計の適用範囲を広げることができます。


CODE Vでモデリングした望遠鏡光学系

CADデータからインポートした機構部構造を追加

自由曲面タイプの追加:拡張ゼルニケ多項式面/Q2D自由曲面

非回転対称な面形状を扱うのに適した新しい面形状タイプが2種追加されました。HUDやHMDといった複雑な偏心光学系の設計時に細かいパラメータ設定が可能となり、また最適化における収束性の高さによって、高性能かつコンパクトな設計を実現します。

追加された自由曲面タイプ
  • 拡張フリンジゼルニケ多項式面:従来から利用可能だったフリンジゼルニケ多項式面を拡張した面形状です。多項式の項数が37項から72項に増加するとともに、ベースコーニック面の偏心・軸外し角の指定が可能となりました。
  • Q2D自由曲面:ベースコーニック面にQ-自由曲面を加えた面形状です。ベースコーニック面の偏心・軸外角の指定が可能です。高性能かつ製造性の良い自由曲面を得ることができます。
  • さらに、これらの2タイプの面形状では、新しい係数入力ウインドウが導入され、X、Y項ないし、半径方向次数および方位角次数によって整理された2次元の表形式での係数指定ができるようになりました。Y-ZまたはX-Z対称性に基づいた項のみの使用などもサポートしており、スムーズな設計を実現します。

Q2D自由曲面の係数入力画面

SpecBuilderの仕様追加

SpecBuilderおよびSpecEvaluatorは、設計中の光学系が仕様を満たしているか、あるいは、目標とする光学性能に対してどの程度の性能を得ているかを、簡単かつ迅速に評価できる機能です。この機能を利用することで、設計者が行う要求仕様の管理/評価プロセスを大幅に軽減することができます。CODE V 11.3では新たに5つの仕様項目の設定および評価が可能となりました。

追加された仕様項目
  • 倍率色収差(PSFから計算)
  • 倍率色収差(光線から計算)
  • 熱膨張の差
  • エレメントの重量
  • 光学系の重量

サンプルマクロの追加や改良

  • SAGPLOT.SEQ:光学面のサグ量のプロットやファイル出力を行うためのマクロが追加されました。1次元断面表示または2D表示に対応しています。
  • SAG_DIFFERENCE.SEQ:基準球面からのサグ量差のプロットやファイル出力を行うためのマクロが追加されました。
  • SURFACE_POWER_PLOT.SEQ面:面のパワーまたは非点収差をディオプター単位でプロットするマクロが追加されました。主に眼鏡レンズの解析に用いられます。
  • TOLENC.SEQ:ユーザー定義公差解析においてエンサークルド/エンスクエアードエネルギーを評価指標とするためのマクロが改良されました。グリッドパラメータや外接形状の指定に対応しました。
  • ZEMAXTOCV.SEQ:.ZMXファイルをCODE V形式に変換するためのマクロがアップデートされ、Nikon、Zeon、Osakaの各カタログ材質および複屈折材質の扱いが改善しました。
  • MTF_PEAKFOC_DEF.SEQ:マクロ関数@MTF_PEAKFOC() を定義し、指定したズーム、画角、周波数、方位角に対するMTFピークを持つフォーカス位置を計算するためのマクロが組み込みで提供されるようになりました。レンズのデフォーカス特性の評価に役立つため、優れたボケ味を持つカメラ設計などにも役立ちます。

SAGPLOTマクロによる2Dプロット

SAG_DIFFERENCEマクロによる2Dプロット

COM APIの強化

API CodeV.Applicationが追加され、従来のAPIに存在した配列の扱いに関する多くの問題が解消しました。PythonやMATLABで作成したアプリケーションとCODE Vを連携して様々な処理を行う際に役立つため、CODE Vの優れた光学解析機能を利用した独自のソフトウェアや計測システムなどの開発を実現します。

その他

  • 硝材メーカー各社のガラスカタログが最新データを元にアップデートされました。
  • 従来のバージョンに存在していた不具合が多く解消されています。

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