Qualcomm社
グローバルドキュメントソリューションとして
BluePrint-PCB®を採用
決定要素は製品のカスタマイズ性と独立性
2009年12月18日
DownStream Technologies社（本社：米国 マサチューセッツ州 マルボロ 以下DownStream社）は、ワイヤレステクノロジー＆サービスプロバイダーとして世界中で知られているQualcomm社がPCBグループとICパッケージグループにおいてBluePrint-PCB（以下BluePrint）をグローバルドキュメントソリューションとして使用開始したことを発表しました。BluePrintはQualcomm社の基幹システムとして展開される予定であり、自動化され且つECADベンダーに依存しない包括的ドキュメント作成ソリューションを提供することで、二つのグループの生産性向上に貢献することが期待されています。この購入契約により、Qualcomm社は世界最大規模のDownStrem社ユーザーとなりました。
Qualcomm社がBluePrintを検討したきっかけは、ECADレイアウトツールの評価を始めたことでした。Cadence Allegro®を新しいレイアウトツールとして導入する前、Qualcomm社では以前使用していたPCBレイアウトツールに合わせ、自社で開発したドキュメントシステムを何度も修正を重ね使用してきました。このシステムはいわゆる‘プッシュボタン式’でしたが、新しく導入するAllegroプロダクトラインとは互換性がなく、このシステムをリプレイスする必要がありました。また、リプレイスするシステムに対して下記のような要望がありました。
- ECADベンダーに依存しないこと
- 様々なECADレイアウトシステムとの互換性をもっていること
- API対応で以前のシステムの再構築もできること
- 「プッシュボタン式」でドキュメント生成ができること
「新しいドキュメンテーションソリューションを探している中で、BluePrintだけが市場で唯一私たちの要望をかなえられる製品でした。」Qualcomm社 エンジニアリングシニアディレクターのStephen LoCicero氏はこのように述べています。
PCBレイアウトグループがBluePrintの評価を行っているのと同時期に、ICパッケージンググループもまたドキュメンテーションにおけるニーズの詳細検討を始めたところでした。その際、DownStream社製CAM350®を既に使用していたユーザーから、ドキュメントプロセスの自動化だけでなく、デザインの整合性確認としてもBluePrintとCAM350を統合してうまく利用したい、と要望があがりました。
この二つのグループは、広範囲に及ぶBluePrintの評価を実施した結果、標準ドキュメンテーションシステムとして導入するために必要とされる高度な機能を確認するに至りました。DownStream社の開発チームもまたQualcomm社のコーポレートEDAチームと緊密に協力し合い、Qualcomm社が必要とする機能の開発と組込みを行いました。「DownStream社は私たちが必要としていた基本的な機能の提供だけでなく、私たちのニーズを理解し、必要となるカスタムソリューションの組込みを行ってくれました。」とCoCicero氏は述べています。
「時間と労力を最小限に抑えた、最も包括的なPCBドキュメントの作成」というQualcomm社のゴールは、エレクトロニクス業界の多くの企業に共通しています。BluePrintは購入してすぐに使い始めることができ、詳細な製造・組立ドキュメントを作成するために必要な時間を飛躍的に削減する、極めて効率的で使い勝手の良いソリューションをもたらします。この基本機能にAPIテクノロジーを組み合わせることで、いかなるプロセスにもフィットさせられるカスタマイズが実現でき、一般的にPCBレイアウトプロセスの20%を占めると言われるドキュメント作成時間を、Qualcomm社が実証したように 数分、もしくは数秒にまで短縮することをも可能とします。
「Qualcomm社がメインストリームのEDAベンダーではなく私たちを選んで頂いたことをとても誇り思い、また、メインストリームのEDAベンダーには無視されてきた『製品開発プロセスの後工程フェーズ』に対する私たちのこれまでの努力が認められたと感じています。Qualcomm社に選んで頂いたことで、この重要なテクノロジーの開発を今後も続けていくことが正しいと証明されたと思っています。」DownStream社設立者の一人であるJoe Clark氏はこのように語っています。
© 2009 DownStream Technologies, LLC. All rights reserved. CAM350® and BluePrint for Printed Circuit Boards® are registered trademark of DownStream Technologies, LLC. All other registered trademarks and trademarks contained within this document are the property of their respective owners.
開発元DownStream Technologies社 プレスリリース抄訳
