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コラム

データは取っているが活用できていない、今のままでいいのか?——まずは専門家に見せてください

データ取得に着手している工場は増えています。一方で、IoTやセンサーに投資したのに「で、何が分かったの?」と聞かれて答えに窮する——そんな現場は、想像以上に多いです。  

ログは貯まっている。しかし、いざ不良や停止の分析に踏み込もうとしても、具体的な活用方法が分からない。今のまま、データを取り続けて意味があるのか?このデータから何か分かるのか?私たちのもとにも、こうした相談が非常に多く寄せられます。  

その背景に共通するのが、次のような課題です。  

  • 10以上の工程があり、データは工程ごとにデータベース・ファイルへバラバラ。誰が見ても「つながっていない」  
  • 共通キーがなく、ロットや時刻で追いかけてもトレーサビリティが途切れる——「分析したいが、そもそも1枚の表に並べられない」  
  • 粒度が粗い・欠損が多い・時期で項目が変わる——「きれいなデータが来るまで待つ」わけにもいかない  
  • とりあえず取り始めただけで、本当に意思決定に効くデータか判断できない 

この状態のまま分析に進もうとしても、前処理と結合の壁で停滞します。なんとか前に進もうとしても経験がなければ結合とクレンジングに工数がかかり、「何が足りないのか」すら見えないまま——というパターンも珍しくありません。 そもそもデータ分析というのは分析を始めるまでのデータの準備に工数の7割を費やすと言われています。 

いきなり分析ではなく、整列、表記ゆれの統一、欠損と粒度の扱い、結合キー設計から入る必要があります。この作業は慣れが大きく影響します。また、何度も繰り返せるような前処理スクリプトにしておく必要があります。その壁をいち早く越えるために、前処理と結合、データの把握は私たちに任せてください——間違いなく結果的に安くつきます。 

前処理を整えたうえでBIGDAT@Analysisで目的変数を説明できそうか短時間で確認し、「今のまま進めるか/追加で最低限何が必要か」を整理します。可視化の結果からまた前処理を修正するため、素早く何度も繰り返し検討できることが重要です。 

1 分析の前に「データ診断」・・・結合と欠損値処理

目的変数と結合キー

「このデータでなにか分かりますか?」というお客様が多くいらっしゃいます。しかし、まずは 何を説明したいか (目的変数)を決めましょう(例:不良要因分析、故障の兆候)。目的が明確化されていないままだとプロジェクトは漂流します。 

ヒアリングでは最低限、時刻・設備(号機)・工程・品番/ロットが結合に使えるかを確認します。ここが一つでも弱いと、見かけ上はデータがあるのに、工程をまたいだ比較ができない——いわゆる「分析できそうでできない地獄」に入りがちです。

粒度・欠損と整列

欠損・外れ値の処理には経験が必要となります。補間するにあたっても抜き取りが無作為か恣意的か、欠損が夜間・特定ラインに集中していないかなど、欠損の種類によって適切な補間方法が異なってきます。十分なヒアリングを行いながら、欠損行を丸ごと対象外とするか、平均値で補間していいのかなどを検討します。 

そのうえで、タイムスタンプ形式の統一、設備名・工程名の表記ゆれ統一、ロット・品番の整備など、システムごとの「言語の違い」を吸収しない限り、結合しても同じ設備を二重に数えたり、ロットが噛み合わなかったりして、また手戻りになります。

さらには数値列をフラグ列に変換したりなど、前処理は何度もやり直すことが大前提です。後に再利用することも考慮して、再利用しやすい形で結合まで進めます(BIGDAT@Analysisの前処理機能に加え、個別前処理が必要なことがほとんどです)。

2 BIGDAT@Analysisでの進め方

前処理 → 目的変数の説明可能性の確認 → 切り分け → 検証を短いサイクルで回し、 「このままデータ取得を続ける意味があるか」 を迅速に判定します。 

Step 1 説明変数を踏まえて目的変数の偏りを見ます。これはBIGDAT@Analysisにデータを読み込ませれば、分析前に今回のデータに最適な手法を提案してくれます。

可視化による即座の判断の例

Step 2 偏りが確認できれば不良要因分析など次工程へ(手法は別コラム)。偏りが見つからない場合は、一見ネガティブに見えますが、 「今のデータのまま走り続けても、結論が出ないまま時間だけ失われる」 ことが発見できたという成果になります。無駄な作業を止め、 取るべきデータや記録ルールをどうするか という議論に進むことができます。

可視化による即座の判断の例

3 まとめ

「とりあえずデータは取っている」——それは立派な出発点です。問題は、その先にある 「いつ結論が出るのか」が見えない ことです。取り方・粒度・紐づけが足りなければ、どれだけ可視化しても意思決定に届かないこともあります。 

BIGDAT@Analysisでプロに見てもらい、いま答えられる結論・結合キーの不足・追加で取る最小データなどを短時間で整理するのは、 現場と経営の双方に説明できる「次の一手」 を得るための現実解です。 

分断データの結合と前処理に慣れた私たちに任せてもらえれば、短時間で「できる/できない」を明確にし、次の打ち手まで落とすところまで進めやすくなります。 

検証で「傾向が出ない」結果も、「何も分からなかった」ではなく、現状のデータでは目的変数が十分説明できない——だから次に何が必要かが見えたという整理です。空振りに見える結果ほど、以降の投資判断を誤らない材料になります。 

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