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概要Overview

昨年夏に開催し、多くの方にご参加いただいた『CYBERNET Solution Live 2022』。
「デジタルエンジニアリングがもたらす持続可能な社会とは」をテーマにお送りした本イベントでは、自動車業界をはじめとしたものづくりの現場におけるサステナビリティに向けての先進的な取り組みや、弊社が提供するシミュレーションを中心としたDX・AR/VR・IoT・デジタルツイン・クラウド技術など様々なソリューションをご紹介しました。

この度、期間中にご覧いただけなかったというお客さまの声にお応えし、期間限定にて一部の講演をを再配信させていただくことになりました。1度のご登録で、視聴可能期間中はご視聴可能なすべてのプログラムをご覧いただけます。Ansysを活用してめざましい成果を上げているユーザ企業事例にとどまらず、デジタルツインや社内CAE教育に関する取り組みなど、次世代のものづくりに本当に役立つ最先端情報をラインナップいたしました。すべての動画がここだけの限定公開となっております。
変革に果敢に挑みビジネスを推進する責任者の皆様や、現場の課題に取り組む設計者/解析者の皆様、これから社会に出られる新入社員の皆様の教育の一環に、そして持続可能な社会の実現に、本セミナーをお役立ていただければ幸いです。

開催概要Outline

名 称: CYBERNET Solution Live 2022 
~デジタルエンジニアリングがもたらす持続可能な社会とは~(オンデマンド)
配信期間: 申込受付期間 : 5月26日 (金) 17:00まで
視聴可能期間 : 申込後5営業日以内に視聴用アカウントを発行 ~ 5月31日 (水) まで
費 用: 無料(登録制)
配信方法: J-Stream Equipmedia ユーザー認証型ポータルサイトにて期間中ご視聴可能
対象者: ・ 製造業を中心とした幅広い業種の開発部門、設計部門、製造部門の責任者および担当者様 
・ SDGsやサステナビリティを加味したものづくりに関心をお持ちのお客様
・ 弊社取り扱い製品をお使いのお客様、CAE・DX・AR/VR 等にご興味をお持ちのお客様 

本イベントのお申込受付は終了いたしました。

視聴可能なプログラムProgram

  • 【特別講演】
    新たな価値を創出するシミュレーション技術
    パナソニック ホールディングス株式会社
    プロダクト解析センター
    部長
    太田 智浩 様

    【講演者略歴】
    1999年 松下電工株式会社入社 解析技術研究所に配属
    2001年 産業技術総合研究所派遣(NEDOプロ)
    2007年 株式会社松下電工解析センター
    2016年 パナソニック株式会社 プロダクト解析センター
    主として電磁界数値解析、電磁応用デバイスの研究開発に従事、現在に至る。
    工学博士。2011年から大阪大学招聘教員を兼務。
    温暖化対策のパリ協定やSDGs(持続可能な開発目標)など環境問題は重点課題である。また国が目指すべき未来社会としてサイバーとフィジカル空間を高度に融合させ、人間中心の社会であるSociety5.0を提唱している。これら背景のもと、当社では「サスティナブル」と「ウェルビーイング」の2つの領域において研究開発を重点的に取り組んでおり、シミュレーションはコア技術の1つとなっている。本講演ではシミュレーションの活用事例を紹介し、今後の課題について述べる。
  • 【特別講演】
    パワーエレクトロニクスの技術動向とマルチドメインシミュレーション
    国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学
    未来材料・システム研究所 准教授
    今岡 淳 様

    【講演者略歴】
    2015年 島根大学大学院 総合理工学研究科 博士後期課程修了
    2015年 九州大学大学院 システム情報科学研究院 助教
    2018年 名古屋大学大学院 工学研究科 電気工学専攻 助教
    2021年 名古屋大学 未来材料・システム研究所 准教授
    環境・エネルギー問題の解決で注目度が上がっているパワーエレクトロニクス分野。本講演では、パワーエレクトロニクスに関する俯瞰した技術動向(移動体(車、飛行機など)の電動化など)とフロントローディングデザイン技術(FEMの援用も含む)について紹介する。本講演後半では電力変換器内におけるインダクタやトランスに焦点を当てたFEMシミュレーションの援用技術について具体的な事例を紹介する。
  • 機構-制御の連成シミュレーションを用いたメカトロニクス製品の設計手法開発
    三菱電機株式会社
    設計システム技術センター 機械設計技術推進部
    磯田 洋平 様
    工作機械、産業用ロボットなどのメカトロニクス製品の開発では、目標の性能を満たす装置を短期間で設計する手法が求められている。
    従来、工作機械の代表的な性能である加工精度に対し、機械の変形や振動、摩擦が与える影響を予測することは難しかった。そのため、試作機を製作した後、部分的な改良と制御調整により性能の作り込みを行っており、装置全体の最適化に長い期間を要していた。
    本講演では、「剛体運動と弾性体変形を同時に評価できるAnsys Motionの機構モデル」と「MATLAB/Simulinkの制御モデル」を連成したシミュレーションによる工作機械の性能予測と、制御パラメータの最適化の事例を紹介する。
  • 母音の音響シミュレーション法の開発とその検証
    山口大学大学院医学系研究科
    歯科口腔外科学講座
    白石 麻美 様

    山口大学大学院医学系研究科
    歯科口腔外科学講座
    教授
    三島 克章 様
    口蓋裂術後に残る言語障害には、鼻咽腔閉鎖不全や口蓋形態と舌の動き等構音器官の形状に起因する問題があるが、これらの問題点と産出される音との直接的な関連性を解析する方法がなかった。我々は、この関連性を解析可能な音響シミュレーション法の開発を目指し、境界要素法を応用した母音/a/のシミュレーション法を開発したので、その概要について報告し、併せて、子音/∫/のシミュレーションの試みについても言及する。
  • Ansys LS-DYNAを用いた水素燃料電池ドローン用圧力容器の構造設計
    日本大学 生産工学部
    機械工学科
    教授
    平山 紀夫 様
    水素燃料電池ドローンは、バッテリーと比較して長時間の飛行が可能なため、農薬散布、災害時の被害確認や過疎地での物流分野等での運用が期待される。しかしながら、水素貯蔵用の高圧ガス容器をドローンに搭載する場合には、高所からの落下時の衝撃を緩和する措置が必要である。本報告では、Ansys LS-DYNA を用いて水素燃料電池ドローン用の炭素繊維強化樹脂(CFRP)製容器の落下・衝突解析を行い、CFRP容器と緩衝材の構造設計を行った事例について報告する。
  • デジタルツインによる工具刃先温度の推定
    石川県工業試験場 機械金属部 主任研究員
    高野 昌宏 様
    切削加工における工具刃先温度は、工具摩耗などに影響を及ぼす重要な物理量ではあるが、測定が非常に困難である。そこで測定可能な位置の温度情報からシミュレーションにより工具刃先温度をリアルタイムに推定する手法を開発した。リアルタイムに解析するため、有限要素モデルから状態空間モデルに低次元化することでシミュレーションを高速化した。
  • 「3次元設計」成功と「設計者CAE」定着への定石とは
    デジプロ研
    太田 明 様
    3次元CADが普及しはじめて20年以上、設計者CAEという言葉が言われはじめて十数年の2022年現在、皆さんの組織では、自信を持って「3次元設計が成功している」と言えるだろうか。また、当たり前のように「設計者CAEは実現している」と言えるだろうか。数多くの3次元設計およびCAE立上げ支援の現場経験から、これに成功している企業の共通点や成功へのアプローチ、逆に失敗パターンやよくある誤解、成功の定義について解説する。
  • 社内CAE教育の取り組みについて
    株式会社テクノプロ テクノプロ・デザイン社
    教育研修部 課長
    小薗 由寛 様
    自社重点技術領域であるCAE技術の習得を目的として、社内講師による自社エンジニアへのCAE教育の取り組みにCAEクラウド(Ansys)を導入した。エンジニアの多様な業務環境に適応できる柔軟な学習環境を用いて、多くのエンジニアの技術力を向上させ、お客様の課題解決に貢献している。
  • Ansysによるバッテリーパックのゴムシール解析事例のご紹介
    ~ゴムシールの等価物性導出および全体モデルへの適用~
    サイバネットシステム株式会社
    CAE事業本部 CAE第1事業部
    佐藤 隆夫
    バッテリーパックに内装されるバッテリー装置の正常動作を保証するうえで、バッテリーを格納するバッテリーパックのゴムシールの密閉性能およびケースの応力評価が重要である。密閉性能の解析ではゴムシールの接触圧を評価する。ただし、精度良く接触圧を計算するには細かいメッシュが要求される。さらに、ゴムシールの収束性や解析規模の問題により、解析上バッテリーパック全体を直接モデル化することが極めて困難である。そこで、これらの問題の解決方法として、複雑な断面形状を有するゴムシールを等価な剛性挙動を持つ簡易モデルに置き換える手法を考案した。本発表では、バッテリーパックにおけるゴムシールの等価物性導出および全体モデルへの適用例についてご紹介する。
  • SDGs時代のプラスチック製品開発のためのCAE活用
    サイバネットシステム株式会社
    CAE事業本部 CAE第1事業部
    技術支援部 技術サポート第1課
    齋藤 圭一
    プラスチックは任意形状の成形が容易で安定な素材であり、日用製品から工業製品まで広く使用されている。しかしその安定性のため自然界に長期間存在するため、海洋汚染やマイクロプラスチックの問題といった負の側面も持ち合わせている。SDGsではこの問題について開発目標が立てられ、日本国内でも法整備により、リデュース・リユース・リサイクル・リニューアブルの推進目標が打ち立てられた。本講演では、サイバネットシステムが提供するプラスチック成形CAEがどのようにSDGsの目標達成に貢献できるかを提案する。
  • 持続可能性を考慮した光学製品開発のための光学分野へのMBSE、 MBD、 1D CAEの適用
    サイバネットシステム株式会社
    CAE事業本部 CAE第2事業部
    シニア・スペシャリスト
    市澤 俊介
    持続可能な開発とは、将来の世代の欲求を満たしつつ現在の世代の欲求も満足させるような開発である。製品開発の初期段階で、製品ライフサイクルの各ステージでの様々なステークホルダの要求を考慮し、それらの背反を調整する必要がある。
    また、光学製品は複雑化しており、光学系、メカ系、制御系、画像処理系からなるシステムである。光学製品が大きなシステムのサブシステムになることもある。システム内での背反調整や全体最適化が必要になる。
    そのためにはシステムとして考えることが重要であり、光学でもMBSE, MBD, 1D CAEといった他分野で使われている方法を取り入れることが有効だと考える。
  • 充填および圧粉プロセス解析に基づく粉体材料の詳細設計
    サイバネットシステム株式会社
    CAE第1事業部
    スペシャリスト
    山本 晃司
    全固体電池は安心安全かつ高品質な蓄電を可能にする技術の代表格として、電動化が進む様々な工業製品への活用が期待されている。その構成要素の多くは粉体を原料としており、粒子の形状やサイズ分布、粒子間の界面状態がその性能を大きく左右する。本講演では、離散要素法(DEM, Ansys Rocky)と有限要素法(FEM, Ansys LS-DYNA, Multiscale.Sim)を連携することで、粉体の充填から圧粉までの製造プロセスを詳細に解析する技術を紹介する。
  • 持続的開発目標(SDGs)に寄与するFluentとFlownexによる統合設計
    サイバネットシステム株式会社
    CAE事業本部 CAE第1事業部 メカニカル技術部 
    流体技術課
    本江 幹朗

    サイバネットシステム株式会社
    CAE事業本部 CAE第1事業部 メカニカル技術部
    スペシャリスト
    森 正明
    昨今の社会情勢を鑑みるに、SDGsへの対応は全産業で要求されており、特に燃焼炉などの熱利用機器においては喫緊の課題となっている。これに対応するためには機器を構成するバーナ、炉、熱交換器等の要素の3次元解析と各要素が配管等で接続されたシステム全体の1次元解析を行い、各要素の性能向上と各要素の相互作用を考慮したシステム全体の性能向上を勘案しつつ統合して最適な設計を探ってゆくことが必要となる。
    本講演では、3次元の流体解析ツールであるAnsys Fluentと1次元のシステム解析ツールであるFlownexを用いて、一般的な加熱炉を例にシステム全体の設計事例を紹介する。
  • サステナビリティ経営をさらに加速する、AR技術を活用したモノづくり現場の作業効率改善とDXの最前線
    サイバネットシステム株式会社
    CAE事業本部 DXソリューション事業部 AR/VRサービス室
    スペシャリスト
    阪本 善博
    事業環境の変化による不確実性の高まりに伴い、戦略指針としての「サステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)」への取り組みは、今や全ての経営者にとって重要な課題となりつつある。本講演では、中長期視点での企業活動および社会のサステナビリティの向上と、短期視点での競争優位性の確立を両立する上で欠かせない「DX」推進の観点から、現場の作業効率改善に役立つAR技術に焦点を当て、導入にあたってのポイントや最新事例についてご紹介する。
  • DX時代の設計者CAE教育のヒント
    サイバネットシステム株式会社
    CAE事業本部 CAE第1事業部 ソリューションサービス部
    栗崎 彰
    DXは、CAEとCAEに関わる人の価値と地位を上げるチャンスである。手順書の作成、ソフトウェアの講習会だけでは設計者はCAEを活用することはできない。設計にCAEを活用するためには、設計者のCAEのイメージを変えることが必要だ。DX時代の、設計者CAEのあるべき姿と、CAE専任者のなすべきことを提示する。
  • 持続可能な社会に向けた材料情報の管理と活用
    ~Ansys Grantaによるリスク評価と材料候補の探索~
    サイバネットシステム株式会社
    プラットフォームサービス部
    田崎 倫之
    持続可能な社会に向けて個人・企業ともに目標を掲げ、取り組みが始まっている。これは世界的な動きであり、当然だが「モノづくり」という観点でも必須の検討事項となっている。この大変革の中で企業が生き残っていくためにはこれらの変化によるリスクを回避し、早期対応することが非常に重要になる。本講演では、モノづくりにおける材料情報に着目し、Ansys Grantaの活用方法を紹介する。
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