ANSYS 19.0リリース情報


2018年1月、ANSYS 19.0がリリースされました。近年、製品開発はますます複雑化の一途をたどっており、企業は常に品質の向上、コスト削減、市場投入期間の短縮という大きなプレッシャーに晒されています。ANSYS 19.0では、より広範で高精度なシミュレーションを実現しており、ADASをはじめとした急速に複雑化する製品開発を支援します。

更新情報: 2018/4/20
「プロダクト別新機能」「ANSYS19.0の動作環境」「ANSYS19.0のCADインターフェース」を掲載しました。

更新情報: 2018/1/31
プレスリリース「マルチフィジックスCAEソフトウェアANSYS最新バージョン19.0国内出荷開始のお知らせ」を掲載しました

「ANSYS 19.0 アップデートセミナー」の情報を掲載しました

プロダクト別新機能


ANSYS 19.0のハイライト

構造解析
熱流体解析
電磁界解析
マルチフィジックス
プリポスト

構造解析

亀裂進展解析を効率化する新機能 “SMART”


亀裂進展解析 変位結果
亀裂進展解析の新機能としてSMART (Separating, Morphing, Adaptive and Re-meshing Technology) が追加されました。破壊基準として応力拡大係数、J積分、パリス則を使用することで静的および疲労の2つの亀裂進展解析に対応します。亀裂前縁領域近傍のみリメッシングすることで効率的に計算でき、さらにWorkbench環境で容易に亀裂進展解析を行うことが可能です。


トポロジー最適化解析の機能強化


制約条件の違いによる最適化形状
制約条件に引き抜きや押し出し方向、対称が追加されました。応答拘束条件も複数追加され、より詳細な条件での最適化解析が可能となります。例えば、押し出し成型や引き抜き成型を指定したトポロジー最適化が実現できます。また、密度法の剛性に関わるペナルティパラメータの設定や、最適化領域と除外領域を要素単位で設定可能になりました。


陽解法動解析でジョイント機能が追加


チェーンの破断解析
陽解法動解析にジョイント機能が追加されました。歯車やベルトのような駆動部品に対して接合部に回転や円筒、並進、スロット等、さまざまな種類のジョイントを定義でき、従来の摩擦接触定義よりも安定した計算を実現します。また、自動でパーツ間のジョイントを生成する機能も備えており、操作性にも優れています。例えば、チェーンの破断解析やロボットアームの衝撃解析などに応用できます。


熱流体解析

ハイエンドポストプロセッサー Ensight の機能を追加


Ensightを用いた高度な可視化
(Courtesy of GM)

ANSYS® CFD Enterprise™、ANSYS® CFD Premium™、ANSYS® CFD PrepPost™にハイエンドポストプロセッサー Ensight の機能が追加されました。一般的な可視化機能から高度な可視化機能まで、豊富な機能が用意されています。例えば、断面位置や等値面の値、流線の発生位置を自在に変更できるため、物理現象の把握に大きく役立ちます。


スプレーノズルの噴射を高速かつ正確に解析


スプレーノズルの解析

スプレーノズルの性能を最適化するためには、液滴の粒度分布やスプレーの特性を正確に予測する必要があります。ANSYS® Fluent®の新機能では、自由界面モデル(VOF)を利用して界面の不安定性や表面張力の効果を再現し、その後粒子追跡モデル(DPM)を用いることで、より高速かつ効率的に液滴を追跡することができます。


ダイナミックメッシュにより腐食によるパイプの劣化を把握


腐食による変形をダイナミックメッシュ機能で表現

従来の静的メッシュでは、腐食によって引き起こされるパイプの構造変化と、その変形による流れへの影響を正確に把握することはできませんでした。ANSYS Fluentの新機能では、腐食により起こる構造変化とダイナミックメッシュを自動的に連携し、腐食に起因する劣化を正確に捉えることが可能です。


電磁界解析

レーダークロスセクション (RCS) 機能の追加


バイスタティックRCSの解析結果

ANSYS® HFSS SBR+ Solver™にレーダークロスセクション (RCS) の機能が実装されました。RCSはSBR+法(shooting-and-bouncing ray plus) に基づいており、3Dの目標モデルに対する遠方界、近傍界のレーダーシグネチャの予測を行うことができます。先進的な探知システムおよびステルス技術のエンジニアは、これらの大規模なシミュレーションを高速に計算することが可能となります。


マルチフィジックス解析

流体解析から構造解析へのデータ転送を40倍高速化


マルチフィジックスシミュレーションでは、複数の物理領域を考慮することでより実現象に近いシミュレーションを実施することが可能です。ANSYS 19.0では、ANSYS Fluentによる流体解析からANSYS® Mechanical™による構造解析へのデータ転送が40倍まで高速化されています。新しいアルゴリズムにより、さらにマルチフィジックス解析の効率化が図れるようになりました。


連成場要素での磁場-伝熱-構造連成機能

連成場要素に磁場機能が追加され、磁場-構造、磁場-伝熱、磁場-構造-伝熱などの直接連成解析が可能となりました。これにより、センサーやアクチュエータ、電磁超音波振動子のような振動を伴う過渡磁場-構造連成解析や誘導加熱問題などの過渡磁場-伝熱連成解析がMechanical APDL環境で容易に行えるようになりました。



音響解析が標準機能として追加


スピーカーコーンの音圧分布

「音響モーダル」「音響周波数応答」解析システムがWorkbench環境の標準機能として追加されました。音響解析だけでなく、音響と構造の連成問題にも対応しています。また有限要素の音圧のコンター図・周波数応答グラフに加えて、遠距離場における結果のチャート図・周波数応答グラフなどの出力も可能です。


プリポスト

外部モデルデータのインポート機能を強化


外部から読み込んだモデルデータ

新たに LS-DYNA キーワードファイル形式に対応しました。また、ANSYS CDB 形式では、接触、ボルトプリテンション機能、さらにANSYS以外の解析ソフトウェアの節点荷重、拘束条件の読み込みにも対応しました。他のソフトウェアで作成したモデルデータをANSYS に読み込み、そのまま解析を行うことも可能です。


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