医薬品製造の品質向上・工程改善を支えるCAE活用とは
インターフェックス ジャパン 2026出展レポート
インターフェックス ジャパン 2026で見えた製薬現場の課題と解決策
医薬品製造の課題解決に向けた技術が集まる日本最大の専門展
インターフェックス ジャパンは、医薬品・化粧品製造に関わる設備、包装、検査、保全、クリーン化、物流など、多岐にわたる製品・サービスが一堂に集う専門展示会です。
医薬品業界では、安全性、安定性、均一性など高い品質要求や、遺伝子、バイオ医療などの発展により、製造工程の複雑化、サプライチェーンのグローバル化への対応など、業界全体でデジタルデータ活用による製造プロセス改善が求められています。
会場では製造DX、品質管理、設備保全、プロセス最適化に関する展示が目立ちました。

「シミュレーションで解決!」をテーマに製薬工程の課題解決策を展示
サイバネットブースでは、「シミュレーションで解決!」をテーマに、医薬品製造プロセスにおけるさまざまな課題を可視化・改善するソリューションを紹介しました。
主な展示テーマは、攪拌槽内の流動解析、粉体輸送解析、クリーンルーム内の気流解析、打錠障害の原因分析、錠剤コーティング工程の最適化です。
いずれも、実機試験や経験だけでは把握しづらい現象をシミュレーションで可視化し、品質不良の原因究明や製造条件の改善につなげる内容です。
ブースでは、
「攪拌槽の中で何が起きているのかわからない」
「粉体輸送時の詰まりや偏析を改善したい」
「クリーンルーム内の気流や粒子の動きを可視化したい」
といった声が多く寄せられました。
医薬品製造の現場では、品質に直結する現象の多くが、槽や配管、設備、部屋の“中”で進行します。
混合ムラや粉体の付着、気流の乱れなどは、現場観察だけでは原因を特定しにくく、経験だけでは説明が難しいケースも少なくありません。
こうした「見えない工程」をどのように把握し、根拠を持って改善策を検討するかが、来場者の大きな関心事となっていました。
また、吸入器開発やアルミ缶耐圧解析の事例も展示し、医薬品製造に限らず、製品開発、包装設計、設備設計におけるCAE活用の可能性も紹介しました。
ツール導入だけで終わらない、解析受託・教育・技術サポートまで一貫支援
こうした課題に対し、サイバネットではAnsysを中心としたシミュレーションソリューションにより、流体、粉体、熱、構造、粒子挙動などを多角的に解析し、製造プロセスの課題解決を支援しています。
攪拌槽では、槽内の流速分布や混合状態を可視化することで、攪拌条件、槽形状、羽根形状などの検討に活用できます。粉体輸送では、粒子の流れや詰まりやすい箇所を把握し、配管設計や運転条件の最適化に役立てることができます。
クリーンルームでは、気流や粒子の挙動を解析することで、清浄度維持、レイアウト改善、空調条件の検討を支援します。
打錠障害やコーティング不良など、製品品質に直結する課題に対しても、シミュレーションを活用することで、試作や実機検証の回数を抑えながら改善策を検討できます。
従来は経験や勘に頼りがちだった領域に対しても、解析結果を判断材料として活用できる点が大きなメリットです。
また、サイバネットの支援はツール提供だけにとどまりません。
解析受託、技術サポート、教育サービスも提供しているため、「まずは自社の課題にシミュレーションが使えるか確認したい」「一部の解析を外部に依頼したい」「将来的には社内で解析を内製化したい」といった段階的なニーズにも対応可能です。
導入前の検討から運用定着、活用範囲の拡大まで、お客様の状況に合わせて継続的に支援します。
さらに、IoTソリューションでは、製造設備の稼働状態や異常兆候を把握し、予兆保全に活用できます。
シミュレーションが「工程や現象の理解」を支援するのに対し、IoTは「現場データに基づく監視・判断」を支援します。両者を組み合わせることで、品質向上や安定稼働に向けた改善を継続的に進めることができます。
打錠障害・コーティング・攪拌槽の事例から学ぶデジタルエンジニアリング
展示会期間中には、「医薬品製造におけるデジタルエンジニアリング活用例のご紹介」と題した出展社セミナーにも登壇しました。
セミナーでは、打錠障害、コーティング、攪拌槽などの製造工程を題材に、CAEを活用した課題解決の考え方をご紹介。
品質不良の原因をどのように解析するか、スケールアップ時のリスクをどのように低減するか、製造条件の最適化にシミュレーションをどう活かすかについて、具体的な事例を交えて解説しました。
今回ご紹介した内容に関連する技術資料やオンデマンドセミナーも公開しています。
粉体輸送、タブレットコーティングなど医薬品製造技術ソリューションに関する実際の製造課題に近いテーマを取り上げています。
課題に近い内容がございましたら、ぜひご覧ください。




サイバネットはCAEとIoTにより、医薬品製造の安定化を支援します
今回のインターフェックスジャパン 2026では、医薬品製造における品質向上、工程改善、スケールアップ、データ活用への関心の高さを改めて実感しました。
製造現場では、目に見えない現象をどのように把握し、品質トラブルや設備停止をどのように未然に防ぐかが重要なテーマになっています。
サイバネットは今後も、CAEとIoTの両面から、医薬品製造における品質向上、工程改善、安定稼働を支援してまいります。
製造プロセスの可視化や解析活用、設備データの活用に課題をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。