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事例紹介

カスタマイズされた超音波アクチュエータの設計最適化にNeural Concept Studioを使用

Miniswys社のケーススタディ

Miniswys社は超音波圧電アクチュエータを開発するスイスの企業です。Miniswys社のアクチュエータはコンパクトなアプリケーションで、低電圧駆動で非常に大きなストロークを達成し、正確な双方向動作を実現しています。このような製品を開発するためエンジニアは有限要素解析シミュレーション(モーダル解析)を行って設計上の動的挙動を推定します。これは様々な条件下で形状に対する共振周波数と構造モードを推定するために実施されます。
しかしそれぞれのアプリケーションには独自の要件があり、わずかな設計のばらつきがまったく異なるモード挙動につながることがあります。このような状況の中、Miniswys社とNeural Concept社は過去数ヶ月に渡り、3D深層学習ベースのサロゲートモデルの構築に成功しました。これにより幾何学的または境界条件の変化に基づき、これらのアクチュエータの動的挙動を瞬時に正確に推定することができます。

サロゲートモデル構築ツールであるNeural Concept Studioを使用することで、Miniswys社は本格的なシミュレータを使用することなく、様々な設計の反復作業を非常に高速に実施することができました。Miniswys社は最終的に設計空間を広範囲に探索し研究開発段階のコストと時間を大幅に削減しながら、従来手法で得られる形状を凌ぐ革新的な形状を見つけることができました。このツールの使用後、Miniswys社のCTOで本プロジェクトに直接参加されたRaphaël Hoesli氏は次のように満足感を表現してくれました:

「Neural Concept Studioのおかげで、顧客の要求を満たす製品設計をより効率的に行うことができます。設計の反復作業からのフィードバックは非常に高速で、Miniswys社のエンジニアは設計パラメータを変更しながら性能の進化をほぼ瞬時に確認することができます。言い換えれば、時間のかかる反復作業が迅速な予測に取って代わられ、直感的にアクチュエータの性能を向上させることができるのです。」

この成功によりMiniswys社は圧電アクチュエータの形状最適化においてこのサロゲートモデルを活用するため、引き続きNeural Concept Studioを使用することにしました。

図1:Miniswys社リニア超音波アクチュエータの例

図2:テストサンプルにおけるシミュレーション結果(青)とNCSによる予測結果(赤)の比較

Neural Concept Studioは3D形状(CAD)を使い、それらが物理法則(CAE)とどのように相互作用するかを学習する、ハイエンドの深層学習ソフトウェアです。本格的なシミュレーターに匹敵し、従来のシミュレーターが数分から数時間(あるいは数日)掛かるのに対し、Neural Concept Studioは約30ミリ秒で予測を行います。言い換えれば、エンジニアはNeural Concept Studioを使用することで、人的リソースと時間のかかるシミュレーションに頼らず、手動/自動で無限の設計を探索することができます。これにより研究開発サイクルを劇的に加速し製品性能を向上させ、最も困難なエンジニアリング課題を解決することができます。

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