2009年2月にLightToolsの最新バージョン 6.2をリリースいたしました。
本バージョンでは、様々な機能が追加されています。今回はLightTools 6.2の新機能についてご紹介いたします。
SolidWorksリンクモジュールはLightToolsが3D CADソフトSolidWorksと連携できる機能です。この機能では、まずSolidWorksで作成したモデルをLightToolsに「リンク」させます。リンクしたモデルは光学特性を保ったまま、LightToolsで寸法値を変更しSolidWorksモデルに反映したり、逆にSolidWorksで寸法を変更してからLightToolsに反映したりできます。LightToolsの強力な最適化機能とも組み合わせて利用することが可能です。
図1 SolidWorksリンクモジュールの動作イメージ
SolidWorksリンクモジュールについての詳細な情報につきましては『リリースノート』 95ページをご参照下さい。
次の例はファイバーから出射する光が平行に近づくように反射屈折レンズを設計する際に、SolidWorksモデルのスプライン曲線の最適化をLightToolsで行なった例です。
図2 SolidWorksでのスケッチ画面
図3 反射屈折レンズの初期形状と結果
図4 最適化後の反射屈折レンズの初期形状と結果
図3(初期形状)では、36Lumenのパワーが20度以内に分散しているのに対して図4(最適化後)では36Lumenのパワーが7度以内に入るようになりました。
照度テストポイントは受光器(評価面)上の1つまたは複数のポイントにおける照度の測定が可能になります。この機能は通常の順光線追跡と異なり、評価ポイントから光源に向かって逆方向に光線追跡を行います。照度テストポイントを利用することで指定したポイントの照度値、色度値を圧倒的に効率良く得ることが可能です。
図5 順光線追跡(必要な部分に入射する光線が少ない)
図6 照度テストポイント(必要な部分の結果を効率良く取得)
照度テストポイントについての詳細な情報につきましては『リリースノート』 3ページをご参照下さい。
強度スライス機能により、角度強度分布の評価が改善されました。角度領域メッシュの面積が均一になるため、全ての角度領域を同じ精度(同じノイズ)で評価できます。
図7 スライスチャート
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角度強度スライスについての詳細な情報につきましては『リリースノート』 44ページをご参照下さい。
最適化の目的とする分布に、より簡単に非一様な目標を設定することができるようになりました。キーパッドやダッシュボードの最適化の場合に有用です。
図8 キーパッドの最適化
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BPOユーティリティの機能強化についての詳細な情報につきましては『リリースノート』 204ページをご参照下さい。
詳しい情報は、リリースノート(LightTools6.2)をご覧ください。
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