高速簡易散乱測定器 Mini-Diff VPro
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製品概要
ディスプレイ用拡散シートやリフレクター、ブラスト加工した光学部材などの散乱特性取得を目的とする測定器が光学設計者には求められています。
測定した散乱特性を用いてシミュレーションを行えば、精度の高い結果が得られるためです。これは製品設計の質を向上させる有効な手段です。 しかし、散乱測定器には、導入費用が高い、操作が難しいという問題があり、これにより導入を躊躇する企業は少なくありません。
ここでご紹介するMini-Diff VProは、誰もが簡単に扱えるMini-Diffの特徴はそのままに、光源の入射角度を自由に(0〜60度の範囲内で)設定できるようになりました。
さらには、ダイナミックレンジが一桁上がっており、 より高精度なデータ測定に対応します。
主な特長
- 材質、物体の散乱特性を測定可能
- 受光部にCCDカメラを採用し、一回の測定で半球分の散乱データを取得可能
- 複数の入射角度での散乱測定が可能(反射・透過:0〜60度(可変))
- 複数の波長での散乱測定が可能(465nm, 525nm, 630nm)
- 高速測定(10秒[AOI/Color])
- 通常の測定器では面倒なサンプル設置が簡単
- 専用ソフトウェアによる簡単操作
- 数値データの外部エクスポート機能搭載
Text、BSDF(LightTools、ZEMAX、TracePro、Reluxなど照明ソフトウェアで使用可能)、他
利用用途
- LCDバックライトの拡散シート
- リフレクターの散乱特性(照明デザイン)
- リフレクター・拡散板の散乱特性(自動車内外装デザイン)
- 各種塗装面(壁面も直接測定可能)
- 化粧品を塗布した肌サンプル
- ブラスト加工等の表面処理を施した材質
- 再帰反射性部材
測定項目
- BRDF(双方向反射率分布関数)
- BTDF(双方向透過率分布関数)
システム構成
- Mini-Diff VPro(PC接続用USBケーブル含む)
- 解析用ソフトウェア
計測解析用ソフトウェア画面

反射板のBRDF測定の結果

色つきマテリアルのBRDF測定の結果