Laoss 4.0 リリース情報

Laossの最新版4.0の新機能を紹介します。

リリース時期:2019年12月

Laoss 4.0 について

LaossにOpticalモジュール(Laoss Optics)が追加されました。 Laoss opticsは強力な3次元光線追跡ソルバーで、以下の用途に使うことができます。

  • 複雑な3次元形状の光学素子や表面テクスチャを有するOLEDや太陽電池における光の入射・光取り出しのシミュレーション。
  • 3次元光学素子とデバイスへの寄与のモデル化。
  • OLEDディスプレイにおける光学クロストークのシミュレーション。

Laoss opticsはOLEDや有機/ペロブスカイト太陽電池の研究において典型的に使われる事例を想定して設計されています。また、シミュレーションするデバイスの定義には、層ごとに特性を入力する方法が採用されています。
LaossはFluximのソフトウェアSetfosの出力(発光特性・反射/透過特性・BSDF)を直接取り込むことができ、包括的に設計できるシミュレーションパッケージになっています。

Laoss Optics 解析例

@3次元形状を持つ光学素子

フレネルレンズやその他の光学素子はOLEDや太陽電池と組み合わせることで効率を上げることができます。また、デバイス表面に構造を設けることは、光取り出しを改良するのに効果的です。Laossは強力な光線追跡アルゴリズムを使って光学素子の光学的な出力をモデル化することができます。複雑に光と作用する形状を持つOLEDや太陽電池の解析に、このシミュレーション結果とFluximのソフトSetfosを組み合わせることも可能です。

AOLEDディスプレイにおける光学クロストークのシミュレーション

白色OLED(WOLED)とカラーフィルター(CF)を組み合わせたディスプレイでは、隣のユニットにあるWOLEDが発光したときに、フィルターを通過する光のリークによって色域が悪化する可能性があります。この光学クロストークは、光学構造体の内部で散乱されてディスプレイ内部で別の画素へリークした光によって引き起こされます。WOLED+CFにおける光のクロストークの軽減は、いくつかの形状に関するパラメーターを組み合わせた最適化が必要となります。
3D光線追跡によってLaossは電気的なクロストークの計算に加えて画素の光学クロストークを定量化することができるようになりました。したがって、このようなシミュレーションにより、コストや時間のかかるデバイス作製やテストを行うことなく、ピクセルマトリックスの特性を最適化できます。

有機EL/太陽電池/LCDにおける光学微細構造の定義


Laossでは、パラメーター化されたライブラリの使用や双方向散乱分布関数(BSDF)をファイルから読み込むことにより、様々な光学微細構造を定義することができます。マイクロレンズ・マイクロピラミッドなどは、パラメーター入力により面倒な描画をすることなく素早く定義することができます。
また、Laossでは曲率半径を指定して平面を曲面に変換できるため、曲面ディスプレイ・フレキシブルディスプレイにおける配光などを簡単に調べることができます。