CYBERNET


2021.11

IoTの今後の予測とその将来性。課題についても解説

IoTとは、モノをインターネットに接続することで様々なデータを収集し、活用する一連のサービスのことです。
IoTは世界的な注目を浴びており、ビジネスの分野から私たちの日常生活にまで普及しています。

そこで本記事では、IoTの今後の予測や将来性、課題などを解説します。
IoTの導入を検討している方や、IoTのトレンドについて知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

IoTの今後の予測とその将来性

ここでは、IoTのトレンドを把握し、将来性のカギや展望を見ていきましょう。

IoTのトレンド

現在、IoT家電やスマートハウス・スマートファクトリーなど、IoTを活用した商品開発や業務改善策が続々と誕生しています。
IDC Japanの「国内IoT市場 産業分野別予測、2021年〜2025年」によれば、国内のIoT市場は今後も拡大を続け、2025年に10兆円を超える見込みです。

IoTの将来性のカギ

IoTの成長要因として、AIの発展によるビッグデータの活用や5Gの普及が挙げられます。

IoTデバイスによって得られた膨大なデータは、AI(人工知能)によって人間よりも効率的かつ正確に分析可能です。AIは未だ発展段階にあり、機械学習やディープラーニングの進化に伴ってIoTの可能性も広がります。

また、IoTの効果を発揮するためには、デバイスで得られた情報を漏れなく送受信する通信機能が欠かせません。
5Gは従来に比べ超高速・超低遅延で大容量データを通信できます。
5Gの普及により、IoTの活用事例も増えていくでしょう。

IoTの課題

将来性が見込まれるIoTですが、各企業の導入へのハードルは未だに高いです。
ここでは、IoTのさらなる普及・推進に際した課題点を見ていきましょう。

IoT人材の育成

IoT技術の導入により、設計・生産・保守などのあらゆるフェーズにおいてデータを自動的に収集できます。
しかし、どのようにデータを集めるか・データをどう解析するか・活用するかは、人が決めなければなりません。
IoTの浸透が諸外国に比べて遅いと言われる日本では、IoT技術を適切に扱える人材が少ないです。
IoT技術を構築するエンジニアや、データを解析するデータサイエンティストの育成が課題となっています。

プライバシーの保護・セキュリティ強化

センサーやカメラなどのIoTデバイスは細分化し、誰でも手に入りやすいです。

近年では、IoT技術の手軽さや脆弱性を狙ったサイバー犯罪が増えています。
膨大なデータを抱えるIoTシステムがダメージを受けた場合、工場全体のサーバーダウンや個人情報漏洩のリスクが高いです。

こうしたサイバー攻撃を防ぎ、安定したシステムを運営するためには、強固なプライバシー保護対策・セキュリティ強化が欠かせません。

関連記事:IoTデバイスとは?デバイスの種類やセキュリティについて解説

導入コスト

IoTシステムの開発・導入には、多額の費用がかかります。
実際、IoTデバイスの購入や通信回線コスト、システムの運営や保守にかかるコスト、開発の人件費など億単位での資金が必要となるケースが多いです。

企業のIT導入を推進するためには、政府や自治体主導の補助金の充実化が求められます。

IoTに対する理解

IoTを導入した場合、生産現場だけでなく設計や運営本部の管理体制やルール全般が変わることになります。
そのため導入時には、ビジネス変革への決断力やIoTへの経営者の理解が重要です。
IoTの費用対効果を明確にし、導入への心的ハードルを下げることも課題の一つです。

未来あるIoTの導入を積極的に考える

いかがでしたでしょうか。
今回は、IoTの将来性や今後の展望に向けた課題を解説しました。
IoTには未だ多くの課題が残る一方、世界的トレンドであるため今後も市場拡大が予想されます。
ぜひ、未来あるIoTの導入を積極的に考えてみてはいかがでしょうか。

pagetop

Top