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2021.11

IoTデバイスとは?デバイスの種類やセキュリティについて解説

私たちの豊かな生活を支えるのが、デジタル技術を利用したIoTデバイスです。
AIやVR、5Gなどテクノロジーの進化が著しい今日では、IoTデバイスに対する正しい理解が求められます。

そこで本記事では、IoTデバイスの特徴や機能、種類や課題点などを解説します。

IoTデバイスとは

ここではまず、IoTデバイスの特徴や役割をチェックしていきましょう。

特徴

Internet of Thingsの名の通り、IoTとはモノとインターネットを接続することによって相互通信機能を持たせる技術のことです。
よって、IoTデバイスとは固有のIPアドレスを持ち、インターネットに接続する機器全般を指します。 パソコンやスマートフォンなどの従来のデジタル機器は、直接クラウドにアクセスする情報端末であり、IoTデバイスの代表例です。
また、これらの情報端末に無線接続することで、家や施設などの建物から車・家電・工場設備などもIoT機能を持ったデバイスとなります。
一般的に、産業で用いられるIoTデバイスは、IoTゲートウェイやエッジコンピューティングなどの中継機器を介してインターネットに接続します。

IoTデバイスは、ヒトとモノ・モノ同士をつなぐ画期的な発明であり、産業や医療・住宅業・自動車業などで今後ますますの普及が予想されます。

役割

IoTデバイスの役割は、主に3つあります。
1つ目は、モノや空間などの環境情報を察知するセンサー機能です。
GPS機能や計測機能を備えたセンサーやカメラにより、リアルタイムでのモニタリングが可能となります。
モノの状態を把握したり、異常を発見したりするために有効です。

2つ目は、情報の送受信機能です。
インターネットに接続して、センサーデバイスが得た情報をクラウドに共有します。
膨大なデータを共有するためには、強固な通信手段が欠かせません。
近年では、大容量データを超高速・超低遅延で送受信できる5Gが注目されています。

3つ目は、情報の処理・分析機能です。
エッジコンピューティングとは、ネットワークの端部に位置し、データの発生元や取得場所付近でデータを解析するデバイスを指します。

このようにIoTデバイスの機能は多く、それぞれの機能に特化したものから、1つで全機能備えるものまで存在します。

IoTデバイスの種類

IoTデバイスは、ビジネスの分野から日常生活の至るところまで普及しています。
ここでは、役割・効果ごとに分けたIoTデバイスの種類を見ていきましょう。

モノを操作する

多くのIoTデバイスは、遠隔地からモノの操作が可能です。
例えば家電では、外出中に家の温度を調節できるエアコンや、点けたり消したりできる照明などがあります。

スマートロックも、最新の住宅・建物で人気のIoTデバイスの一つです。
ドアに機器を設置するだけで、スマートフォンやタブレットと通信し、ドアの鍵を開閉できます。
暗号化されたアクセス権を用いるため安全性も高く、不動産の内見時や宿泊施設の入退室時の活用が考えられます。

モノの状態を把握する

モノや環境の状態を把握するためのIoTデバイスも存在します。

例えば、スマートウォッチなどのウェアラブル端末では、着用者の心拍や脈拍・呼吸・血圧状態を把握します。体調の異変に気づきやすくなり、ドライバーの事故を減らしたり、病の早期発見・治療に貢献したりできるでしょう。

工場で生産された製品は、出荷してお客様の手に渡った後も、内蔵されたセンサーにより使用状況を自動で管理し、適切なタイミングでメンテナンスの案内をすることも可能です。
メーカーは得られたデータをマーケティング戦略やサプライチェーンの最適化などに反映させられます。

モノの変化を検知する

IoTデバイスのセンシングにより、モノや人の動きを検知できます。

例えば、農業や製造業において機器にIoT技術を導入することで、エラーの検知や稼働状況の可視化が可能です。
人感センサーを設置すれば、機械の自動停止により事故を防ぐこともできます。
また、仮想シミュレーションモデルを採用すると、あらかじめ仮定されたエラーデータとの照合により、わずかな異変からトラブルを予兆・防止する効果も望めます。

関連記事:IoTに利用されるセンサーの種類と特徴について解説

IoTデバイスの普及とセキュリティ

IoTデバイスの普及は世界的規模です。
ドイツでは製造業において、政府主導によるIndustry 4.0構想が進められ、各企業がIoT技術を活用したスマートファクトリー化で成果をあげています。
日本でも経済産業省がロードマップを策定するなど推進されている一方、導入の際にセキュリティ面での課題が残ります。

IoTデバイスは安価な脆弱性を狙ったサイバー攻撃の餌食になりやすく、ダメージを受けた際はサーバーダウンや情報流出のリスクが高いです。
そのため、各デバイスに適したセキュリティの実装が求められます。

日常生活を支えるIoTデバイス

いかがでしたでしょうか。
今回はIoTデバイスの機能や種類、課題点などを解説しました。
IoTデバイスは、産業界の発展や社会問題解決の鍵となります。
IoTデバイスの導入を検討されている方は、ぜひサイバネットシステムまでご相談ください。

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