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課題解決GoldfireコラムGoogle社の地熱発電利用に見る、ITと脱炭素

2021年05月Google社の地熱発電利用に見る、ITと脱炭素

2021年5月18日に Googleの開発者会議「Google I/O 2021」がオンラインで開催されました。話題の会議でしたので、リアルタイムで視聴した方も多いのではないでしょうか。なお、現在もアーカイブで視聴可能です。

さて、その中の基調講演でCEOのSundar Picha氏から、covid-19に対するGoogleの取り組みや、自然言語処理に関する言及、今後の製品の方向性や対面で臨場感のあるディスプレイ技術に関することなど、興味深いことが語られていますが、最後のサスティナビリティに関する話題の中で、データセンターにおける効果的な電力利用システムの導入や、太陽光発電や地熱発電を導入した新オフィスに関する構想が示されました。この部分はネット上の記事にもなっていますので、ご存じの方も多いと思います。

地熱発電については、技術を有するFervo Energy社がパートナーとなるようですが、有効電力利用のシステム等電力関係の技術については、おそらく Google社が開発しているのでは、と推測されます。

そこで、Goldfireを利用してGoogle社の発電技術について少し調べてみます。

発電に関しては、2015年に件数のピークがありますが、意外にもその後減少傾向です。Goldfireのレンズを利用して2015年の特許内容を見てみると、デバイスの電力関係が多いようです。2013年以降、Google社はスマートフォン製品を提供していますので、この傾向は納得感があります。

では、近年ではどうなのかと、Goldfireのレンズ機能を利用して調べてみると、太陽光発電や地熱発電などの電力利用量をAI的アプローチで予測したりするような、電力マネジメントに関するものが少なくありません。なるほど、先述した新電力利用システム導入に符合します。開発した技術はまず自社で利用し、その後製品やサービスにしていくことも多いGoogle社ですから今後、電力システムビジネスに参入していくのかもしれません。

さて、脱炭素の取り組みでは、Google社の例に見るように、「方法の多様化とシステムのマネジメント」という要素が不可欠なのかもしれません。今までにない供給源、今までにない組み合わせ、今までにない価値、そして、それらをまとめるシステム。解決しなければならない未知の問題が次々と出てくることは容易に想像できます。

IoTに関わるセンシング技術や予測などの個別技術は多くありますが、上記の例を見ると、今後は「上手くまとめる」IT技術が必要になってくるとも思えます。そこで、Goldfireを利用して、IoTとマネジメントに関わる特許について、日本・欧州・米国・WIPOを対象にして簡単に調査してみると、2015年には100件程度だったものが、2020年には5000件近くに加速度的に急増しています。Goldfireのレンズ機能を利用してどのような技術が多いか調べてみると、電力、インターフェース、ネットワーク、モビリティ、様々なマネジメント技術があることが分かります。さらに、現在と今後の傾向を見るために2021年に絞ってみてみると、モビリティとビームマネジメントが上位にきます。これらは5Gと関連が深い技術ワードです。

今回は、Google I/Oで出会った情報に触発され、企業の電力関連技術を調査し、その結果から、今後のIT関連の技術開発に興味が沸き、さらに深掘ってみました。このように、「調査→思考→調査→思考」と進むときに、”思考を妨げない迅速な調査で新しい知識を得ることができるパワフルなツール”。それが Goldfireです。上記調査にかかっている時間は、20分足らずです。ぜひ一度、お試しください。

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