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課題解決Goldfireコラム 「モビリティ・マネジメント」を俯瞰する

2015.07 「モビリティ・マネジメント」を俯瞰する

「モビリティ・マネジメント」という言葉をよく見かけるようになってきました。
ニュースサイトで検索してみると、各自治体の取り組みや自動車各社に関する記事が見られます。しかし【個人の移動】から【地域の交通流動】までも意味する「モビリティ」という言葉は広く、個別事例の説明記事を読んでもぼんやりとしか理解できない印象です...

そこで、Goldfireを利用してもう少し理解を深めてみました。

まず、人が移動する手段にはどのようなものがあるのか、Goldfireでざっと洗い出してみます。「人が移動する」「人が乗る」などのクエリを知識検索に入力し、各レンズを参照すると2分程で以下のようなものをピックアップできました。

  • 自動車
  • 自転車
  • 電車
  • 車椅子
  • エレベーター
  • エスカレーター
  • バス
  • 人力車
  • 動物
  • 飛行機
  • 動く歩道

などなど...

さて、次に「モビリティ・マネジメント」というクエリで調査してみます。
すると、移動体通信の技術に関するものがほとんどで、交通システムなどを包括的に含んだマネジメントに関する情報はあまり見られませんでした。まだまだ黎明期の概念なのかも知れません。
そこで、別の情報源を用意してみます。

国土交通省のモビリティマネジメントに関する解説文書(PDF)と、日本モビリティ・マネジメント会議(JCOMM)のWebサイトを、Goldfireの検索対象(知識ベース)として取り込みました。

この知識ベースだけを対象として「マネジメント」とクエリを入力し「より詳細な用語」を参照してみます。
すると、職場交通マネジメント、学校交通マネジメント、交通需要のマネジメント、高齢者対象モビリティマネジメント、戦略的モビリティマネジメント、などがピックアップされています。様々な切り口の研究や取り組みがあることが伺えます。

次に、マネジメントとしてどのような方向性があるのか、ピックアップしてみます。クエリを「向上」とし、「より詳細な用語」を見ると、

  • 公共交通利用の向上
  • 認知度向上
  • サービス水準の向上
  • 環境意識の向上
  • 収支率向上
  • 運行頻度向上
  • イメージ向上
  • マナー向上

などなど...

上記をはじめ、200件の項目が挙げられています。システムだけでなく、利用者やサービス提供側の質の向上も重要視されていることが分かります。同様に、クエリを「抑制」として「より詳細な用語」を見てみると

  • マイカーの利用抑制
  • 自動車の利用抑制
  • 一人乗り抑制
  • エネルギー消費率抑制
  • 移動ニーズの抑制
  • 駐車場の需要抑制

などなど...

この他100件近い項目が挙げられてきます。自動車の利用を抑えるだけではなく「利用することの必要性」までも抑えることが検討されていることが伺えます。なるほど。

続いて、「促進」や「問題」などのクエリを用いて「何を促進しようとしているのか」「どのような問題が考えられているのか」といったことを俯瞰してみました。結果として、エネルギー問題や環境問題、渋滞問題等を大きな目的とし、かつ、地域活性化などにも活かしていくような方向性を感じることができました。

さて、冒頭の簡易調査では、自動車以外の交通手段もいくつか出てきました。
Goldfireの知識検索なら情報を見やすく表示してくれるので、他の交通手段についても調べてみましょう。
上記と同じ知識ベースに対してクエリを「船」とすると、トラック輸送を船輸送に変えた取り組みや、船のCO2排出削減などの情報があります。クエリを「車椅子」とするとほとんど記載はありませんが、イベントに車椅子の方々も参加していただいたという記載がありました。車椅子に特化したマネジメントという視点ではなく、各交通手段個別に対策を講じるのかもしれません。また「エレベーター」というクエリでは「ちょいのり交通」としてのエレベーター、という記載も見られました。

さて、これらの情報も加わったことで全体を俯瞰し、どのような方向性で進められているのかイメージが掴めてきました。この後、各解説記事を読めば、全体の中でどの部分の話をしているのか認識でき、体系的に理解することもできるでしょう。そして上記調査に要した時間は、30分程度(お伝えした内容の他に【シェアリング】などに関する事柄もいろいろ調査しています)なのです。

どんどん出てくる新しい技術や概念には、イノベーションの鍵が隠されているはずです。しかし調査や理解には時間がかかる。
そんなときGoldfireを利用してみてください。
意外と簡単にその鍵は見えてくる、かもしれません。

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