2015.05 IoTについて知りたい、しかし対象が広すぎる…
IoT(Internet of Things)というワードを一般のニュースでも良く見かけるようになりました。
パソコンや自動車、家電だけでなく、すべてのモノに通信機能を持たせることで、より便利な生活を実現しようというこの概念。解説記事も多く、少し読めば、家の戸締りや空調といった身の回りのことから、流通や農業、サービス等、幅広くあらゆるモノへの可能性が語られています。
IoTの上位概念ともいえるIoE(Internet of Everything)という言葉も提唱されているように、その可能性は計り知れません。

さて、IoTによってどのようなことが起き得るのか理解してみたい場合、解説記事などを読むだけではなく、現に色々検討されている事例などを集めることができれば、更に深く理解すること
ができます。しかし、ある程度網羅的に事例を集めていくのは骨が折れます。
そこで、Goldfireを利用し、システマティックにざっと俯瞰してみましょう。
まずは、どのような分野で検討されているのか、大枠で俯瞰します。
Goldfireの知識検索に「IoT<AND>インターネット」と入力してみます(Internet of Things以外の言葉を指す「IoT」も存在するため、このようなクエリにしています)。
応用レンズを見てみると、様々な応用先の情報がピックアップされてきました。
その一部を挙げてみると...
- 環境モニタリング
- 輸送
- 流通
- 都市の効率の向上
- 健康管理
- 学習システム
- 農業
- ペットシステム
- 建物のスマート化
- インテリジェント病院
などなど...

まさにあらゆるモノを対象として色々なアイデアが出され、検討が進んでいる様子が伺えます。
当然問題も多く存在しているでしょうから、クエリを工夫し、どのような問題が検討されているのか俯瞰してみます。ピックアップされてきた情報から一部をご紹介すると...
- セキュリティの問題
- プライバシーの問題
- プロトコルの問題
- 識別子の問題、
- 今までにないネットワーク形態の問題
などなど…
これらを見ても、根底から社会を変えうるような、あらゆるモノを対象とした概念であることが伺えます。
さて、大枠の領域としてはある程度網羅的に俯瞰できましたので、特定の領域を深堀りしてみます(その他は、優先順位に応じて調査すればよいでしょう)。
ここでは、キッチン関係を取り上げます。IoTの機能面に着目し、キッチンで何を観測したり検知したりしているのか調べてみましょう。クエリに「検知する」等を加えて作用対象レンズを見てみると、「水の流れる音」「包丁でまな板をたたく音」「人の動き」「器具を利用したかどうか」「温度」「時間」「距離」などを観測して利用するような事例や研究に関する情報が見られます。
また、キッチンで実施される行為である「料理」に着目して調べてみると、調理時の一連の振る舞いの準備や手助けをするような検討に関することや、レシピを便利に記録・参照するような情報などが得られてきます(更に、モノに着目して調べることもできますが、ここでは省略します)。
なるほど、キッチンでの作業を効率的に実施するために、様々な可能性があるようです。また、衛生面や事故に関する記載もありましたので、安全性も鍵になると言えそうです。
さて、ごく一部について深堀してみましたが、ここまでの調査に要した時間は30分程度ですから、他の着目したい場所や分野についても調査の幅を広げることは難しくはないでしょう...
今回は、広範な応用が可能である技術について俯瞰するために、無駄のない手順(プロセス)を意識して簡単に調査してみました。
プロセスとGoldfireの組み合わせによって、調査効率は一層高まり、調査の目的である「調査結果に基づいて、その先を考える」ことに注力していただけるのではないでしょうか。
▼今回使ったGoldfireの機能は...▼
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