製品・サービス
セル生産方式の現場に、確かな品質と生産性を
ThingWorx Connected Work Cell
多品種少量・短納期が求められる今、製造現場は“柔軟さ”と“確実さ”の両立が求められています。
セル生産方式は、少人数または一人の作業者が製品の組立・検査を一貫して行う柔軟な生産スタイルとして、多くの現場で採用されています。しかしその一方で、作業者による作業時間のばらつきや記録の手間、安定した高品質の維持といった課題もあります。
ThingWorx CWCとは?
ThingWorx Connected Work Cell(以下、CWC)は、セル生産の現場に対して最適化された、作業支援・作業記録、可視化を実現するためのアプリケーションパッケージです。
多品種少量や短納期対応が求められる現場では、1人または少人数で製品の組立・検査などを完結させるセル生産方式が採用されることが増えています。製造に対する柔軟性が高い一方で、作業手順のばらつき、記録の属人化、品質のバラつきが大きく、品質・生産性が作業者スキルに依存する等の課題も生まれやすいのが実情です。
ThingWorx CWCは、こうしたセル生産方式の作業現場に特化して工程の可視化・標準化・デジタル記録を実現し、高品質と優れた生産性維持の両立を強力にサポートします。

ThingWorx CWC紹介動画
現場のこんなお悩み、ありませんか?
作業者ごとに進め方がバラバラで、作業の標準化が難しい
製品や担当者によって手順や判断が異なり、品質のバラつきに影響している。
作業者の勘や経験に頼る要素があり、新人教育に時間がかかる
「作業者スキル」に依存する傾向が強く、技能伝承や量産立ち上げが思うように進まない。
紙媒体のチェックシートや記録が煩雑で、トレーサビリティが追いづらい
記録の転記ミスや抜け漏れが発生しており、問題発生時の追跡にも多くの時間を費やしている。
現場に行かなければ作業進捗や遅延状況が見えず、管理者が走り回っている
各作業エリアの状況がリアルタイムに把握できず、現場判断や対応が属人的になっている。
導入のメリット

主な機能と特長
作業者・工程・設備の状態をリアルタイムに可視化、データ収集を行うことで、これまで感覚や紙に頼っていた領域に対して、データに基づいた管理が可能となります。

CWCのメニュー画面
(※ユーザー権限設定により、表示/操作制限が制御可能)
デジタル作業指示
作業者に対して作業手順や作業における注意事項を図解および動画などで端末上に表示し、経験や作業者のスキルに頼らない『正確な作業手順』を提供することで、誰でも一定の品質を維持する作業が可能になります。

CWCの作業指示画面 (※多様なファイル形式の表示
(PDF、PPT、動画、画像など)に対応)
作業実績のリアルタイム記録

CWCのチェック結果入力画面(ログシート)
作業の開始/終了時刻・実績数・チェック結果・不良内容などを、現場の操作でその場で記録します。紙媒体への記録や、その後の電子媒体への転記作業が不要になり、記録漏れを防止し非生産活動に費やす時間を削減します。
現場の見える化ダッシュボード
複数セルの作業状況を一覧で表示し、計画に対する遅延・異常・未完了タスクなどをリアルタイムに把握します。現場管理者は遠隔地からでも、生産の状況を的確に把握し、タイムリーに対応することができます。
チェックリスト・不良報告の電子化
紙媒体で行っていたチェックや異常報告をすべてデジタルで実施します。データはそのまま保存・集計され、トレーサビリティ管理や統計分析にも活用できます。
他システム・IoTとの連携
MESやERPなどの基幹システムとAPI連携が可能です。また、センサーやIoT工具やその他設備のデジタル信号を取り込むことで、手動作業とIoTを組み合わせたハイブリッドな環境を構築することも可能です。
高度なセキュリティ機能
- ユーザー認証とアクセス管理:作業者や管理者の権限に応じて、アクセス可能な情報や機能を制限することができるため、データへの不正アクセスを防止します。
- データ暗号化:通信経路やデータ保存時における暗号化技術により、情報漏洩のリスクを最小化します。
- 監査ログ機能:システム利用の履歴やアクセス記録が詳細に保存され、万が一の不正アクセスに対して迅速に調査・対応が行えます。
- シングルサインオン(SSO)対応:企業の認証基盤と連携し、セキュリティの強化を図ります。
システム運用例
電子化された作業指示、製造ルート、スケジュール、製造指示、および測定結果を含む作業実績をシステムに保存することで、『作業と品質を安定させ、トレーサビリティーのあるデータ』を保証します。
