CODE V最新バージョンCODE V 10.5がリリースされました!
2012年10月
CODE V 10.5では新しく、組み立て性能(製品歩留まり)を向上させる最適化(SAB)を実装しました。内部では、CODE Vの高速な波面微分公差解析(TOR)を用いて計算を行っています。光学系に設定された公差やコンペンセータを使用してRMS波面収差の製品歩留まりを向上させることが出来ます。
以下は、SABの有無による最適化後の光学系の公差解析の結果です。SABを指定することで製品歩留まりが向上している様子を確認できます。
本バージョンからユーザー定義公差解析(モンテカルロ法、有限差分法)におけるイレギュラリティ公差をINTファイル※ によって定義するようになりました。従来は面タイプの変更によってイレギュラリティ公差を定義していたため、適用できる面タイプに制限がありました。また、面タイプ変換後の光線追跡速度が低下してしまうという問題もありました。新しいINTファイルを用いた方法では、ユーザー定義面をはじめとした任意の面タイプにイレギュラリティ公差を設定することが出来ます。併せて、光線追跡速度の向上も図ることが可能です。これによりユーザー定義公差解析の柔軟性がより高まりました。
※ 波面収差や微小な形状誤差をCODE Vのレンズデータに適用する際に用いるテキスト形式のファイルです。テキストグリッドデータやゼルニケ多項式で種々の情報を定義することができます。
2次元描画オプションのGUIの構成をシンプルな形式へ変更しました。従来のバージョンではタブが7つもあり煩雑な操作が必要でしたが、これを4つに再構成しました。
最適化オプションのGUIの修正も行いました。SAB機能の追加に伴う修正にとどまらず、GUIの構成を全般的に修正しました。例えば、複数のウインドウに分かれていた設定を1枚のウインドウにまとめ、入力時の一覧性を高めました。これらの修正により、使い勝手が向上しました。
リファレンスマニュアルの構成を大幅に見直し、目的別のマニュアル群に再構成しました。これにより、必要な情報をより素早く見つけることができるようになりました。
本リリースについての詳細および修正されているバグの情報等に関しましては、リリースノートをご覧下さい。
閲覧にはユーザー登録が必要です。ユーザー登録はこちらから。