「数学(Mathematics)」の応用については、従来の物理則に基づいたアプローチとは本質的に異なるアプローチの可能性が期待されています。一方、現実的には「数学」の適用は、情報セキュリティ、可視化、金融工学など限定的なアプリケーションが多く、ものづくりに関わるものは限られています。

その理由として、「数学と他分野の橋渡しをする研究・教育活動が少ない」、また「数学系の適用技術が手法として現場に根付かない」「そもそも数学系人材が不在」などが指摘されており、こうした状況がものづくりへの数学的アプローチを妨げる一因となっています。

サイバネットシステムは日本のものづくり力の継続的な発展のためにも、数理技術の産業界への普及活動に貢献することを目指し、産業技術と数学の架け橋を実現するために、本年は「逆問題」をテーマに「Mathematics for Industry」シンポジウムを企画しました。

皆様のお申込み・ご来場を心よりお待ちしております。

日程・お申し込み

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開催概要

会場 富士ソフトビル アキバプラザ 5F アキバホール(秋葉原駅徒歩3分)   [ 会場地図 ]
※同ビル内の別会場に変更となりました。
主催 サイバネットシステム株式会社
定員 100名
お申し込み WEB事前登録制(上記の「日程・お申し込み」からお申し込みしてください。)
参加費 無料

お申し込みに関する注意事項
下記の場合には、セミナーご参加をお断りさせて頂く場合がございます。
該当のお客様には、セミナー開催日の1週間前までに別途メールでご案内をさせて頂きます。
ご理解の程お願い致します。
満席の場合
最小催行人数に達しない場合
ベンダー様、競合企業様

プログラム・タイムテーブル

時間 講演
13:00-13:30 受付
13:30-13:35 開催の挨拶
サイバネットシステム株式会社
13:35-14:35
【基調講演】
逆問題が開く数学と産業の連携:原理と実践
東京大学 大学院 数理科学研究科
教授 山本 昌宏 氏
数学の強みは一般性と妥協を許さぬ厳密さであり、現実と遊離した学問のようにも考えられてきた。しかし厳密さとともに数学には、ハードウェアにも既存の思考形式にも束縛されず、他の自然科学にはない自由がある。また日本の数学研究レベルは世界屈指である。そのようなわが国の数学の土壌の上で数学の効果的な活用をつかさどる産学間のメカニズムが構築され厳密性、一般性と自在性という数学の特徴が活用できれば、わが国のものづくりにおけるブレークスルーへの起爆剤となる。
講演の第一部では数学をコアにした産学連携の現況とあるべき姿につき論じる。
第二部では逆問題とよばれる広範な問題群を紹介し、その数理と数値手法について平易に解説をする。逆問題は、直接認識できない対象や現象の全体像を限定された観測可能なデータで決定する問題を広く指す。医学診断に限らず、画像復元、非破壊検査、大規模プラント内部の状態の推定、制御など製造現場に現れる数多くの重要な課題が数学の立場から逆問題として捉えることができ、逆問題をコアとして産学連携を図ることができる。
第三部は製造業などに関連した逆問題の数学の適用事例を解説したい。
14:35-15:05
製造業における数学イノベーション
新日鐵住金株式会社 技術開発本部 先端技術研究所 数理科学研究部
上席主幹研究員 中川 淳一 氏
数学は社会の至るところに存在し、数学と製造業という一見 意外な組み合わせのなかにも、数学を必要とする場面が多数ある。具体的な課題を普遍的なものに置き換え考えるという数学的思考の利点を現実世界で最大限発揮できるよう、 (1)数学により抽象化した枠組みのなかで現実世界の問題をとらえ問題の根源を明らかにすること、(2)数学により構築した枠組みをもとに既存の技術概念の再構築を図ること、(3)技術の出口をつくり技術の製造現場や社会への浸透を図りイノベーションに繋げること、本講演では、これら数学をコアにした産学連携活動の一端について紹介する。
15:05-15:20 休憩
15:20-15:50
数式処理技術の最新トレンドとエンジニアリング活用事例
株式会社富士通通研究所 ITシステム研究部 主管研究員
九州大学 マス・フォア・インダストリ研究所 教授
国立情報学研究所 客員教授
穴井 宏和 氏
本講演では、さまざまなエンジニアリングの問題解決のために活用されている数式処理技術について、その活用方法を整理し具体的な適用事例を交えて紹介する。
また、数式処理技術の人工知能分野への展開や数学ソフトウェアの最新トレンドについても言及する。
15:50-16:20
信号処理分野に現れる様々な逆問題とアルゴリズム
東京工業大学 大学院 理工学研究科
教授 山田 功 氏
信号処理は「生のデータから価値のある所望情報を引き出すための知や芸や技を創造するための総合科学」として成長し続け、音声・音響・画像処理工学や情報通信工学などの基盤として重要な役割を担っている。個々の問題解決にはデータと所望情報の間に潜む非自明な関係を明らかにするとともに、これらの関係を最大限に活かした強力なアルゴリズムを開発することが大切である。
本講演では、講演者自身が関わった幾つかの研究事例を元に、様々な数学の成果(=人類の宝) が信号処理問題を解決するための強力な手がかりを与えてくれることを紹介し、工学と数学の間には垣根がないことをお伝えしたい。
16:20-16:50
エンジン制御系開発における数式処理技術のモデリングへの適用と課題
トヨタ自動車株式会社 エンジン技術開発部
主任 伊藤 久弘 氏
複雑化・大規模化が進むエンジン制御系を効率的に開発するために、モデルを活用した開発(モデルベース開発/MBD)への移行が進んでいる。MBDではハード未完の状態で制御系の開発を進めるためのモデルが鍵となるが、モデルへの要求が急速に高度化している昨今、既存の技術だけでは要求に合致したモデルをタイムリーに完成させるのが難しい場合が増えている。解決策の一つとして近年実用性が増している数式処理技術も活用したいところだが、開発の現場で数式処理を効果的に使うには解決すべき課題も多い。そこで本講演では、エンジン・制御・モデリングをキーワードに、数式処理技術への期待を述べる。

※各講演時間・順序が変更になる場合がございます。予めご了承ください。