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2021.11

IoT化とは何か?工場のIoT化と必要な要素を解説

AIやビッグデータなどと並び、デジタル社会で注目を浴びるのがIoTです。
製造業を中心に、日本ではIoT化が重要な議題となっています。

そこで本記事では、IoT化の流行や仕組みについて、工場や製造業に焦点を当てながら紹介します。 製造業に関わる方は、ぜひ参考にしながら現在の状況を振り返ってみてください。

IoT化とは

IoTとはInternet of Thingsの略であり、モノがインターネットに接続されることで通信機能をもち、相互作用可能な状態であることを指します。
パソコンや携帯などの従来のデジタル機器だけでなく、建物や自動車、家電などもIoT化によって、遠隔操作やデータの収集・分析が可能です。

IoT化は、モノに対しセンサやカメラ・無線通信機能を搭載して実現されます。

経済産業省では、IoT技術を活用したSociety 5.0の実現に向けて各種取り組みを進めており、今後ますますIoT化の風潮が強まると考えられます。

工場のIoT化について

IoT技術は様々な分野において活用され、社会問題の解決に貢献しています。
ここでは、IoT化の恩恵を大きく受ける、工場について見ていきましょう。

トレンド

IoTが進化を遂げる現在、製造業では「スマートファクトリー」が注目されています。
スマートファクトリーとは、IoTをはじめAIやAR/VRなどのデジタル技術を用い、生産ラインや業務の効率化・最適化を図る工場のことです。
センサによる製造プロセスのモニタリングや予兆保全により、生産性の向上・品質の安定・人員削減などを目指します。

関連記事:スマートファクトリーとは?ロードマップや課題について解説

課題

日本の工場が抱える課題は多くあります。

少子高齢化が進む日本では、製造業における人手不足が深刻です。
工場労働者1人当たりの負担が大きくなることで、心身的問題を引き起こしたり、工場の運営が回らなくなったりするリスクがあります。
また、的確な技術力と判断力を持つ熟練工が減ると、技術が継承されない可能性も高いです。

さらに、IT技術が活用されない工場では、工場運営や生産管理に関するデータが適切に処理されず、思わぬミスや事故を引き起こしかねません。

最近では、自然災害や感染症などの不確実要因により、サプライチェーンが滞るケースも見られます。

メリット

工場のIoT化により、データを可視化します。
これまで把握できなかった製造ラインの無駄や非効率な人員配置を改善し、生産性アップや人員不足の解消が望めるでしょう。
また、収集したデータはリアルタイムで共有可能で、現場と本部の連携がスムーズになります。
これまで感覚的だった技術・ノウハウもデータとして保存され、人材育成に活用可能です。

IoT化の際に考慮すべき要素

IoT化は複数の要素により支えられています。
ここでは、IoT化の際に考慮すべき要素を確認しましょう。

モノ

IoT化の対象となる物体です。
工場機器・設備から、日常使用するスマホや家電、施設なども対象となります。

ネットワーク

センサから集めたモノに関するデータを、端末に送受信するためのネットワークが欠かせません。
莫大なデータをタイムラグなしに送るためには、Wi-Fiや5Gなどの強力で高性能な通信手段が求められます。

プラットフォーム

IoT技術によるデータを保存・蓄積し、情報を解析・最適化するための基盤です。
大容量データを管理するクラウドサービスとも捉えられます。

人工知能

人工知能(AI)は、人間による作業の限界を超えてデータを効率的に分析し、最適解を導き出します。
人工知能の活躍により、全自動のIoT化が期待されます。

IoT化により工場の現状を打破しよう

いかがでしたでしょうか。
今回はIoT化の仕組みや特徴、利点を解説しました。
工場が抱える深刻な問題を解決し、今後のデジタル社会を生き残るためには、IoT化は外せません。
スマートファクトリーやIoT技術に興味をお持ちの方は、ぜひサイバネットシステムまでご連絡ください。

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