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EV効率化の促進

トムソン・ロイターのグローバル・イノベーター100に選ばれている台湾のITRIは、中国自動車メーカーのバン向けに開発した電気モーターを最適化しました。ITRIのエンジニアはOptimusを使用して、マルチフィジックスシミュレーションの自動化と最適化を実行しました。

Optimusは、構造、電磁気、熱のシミュレーションを行い、日常的な都市交通で典型的な回転数とトルクの動作範囲全体にわたって、電気モーターの効率の最大化に成功しました。その結果、モーターの最適化プロジェクトは、電気自動車(EV)の全体効率を4%向上させました。

都市交通におけるエネルギー効率の最大化を目指す

ITRIでは、より効率的な都市交通の実現を目指し、都市部での代表的な走行スケジュールで測定したEVモーターの回転数とトルクを考慮しました。

台湾の工業技術研究院(ITRI)は、産業の競争力と持続可能性を高めるための応用研究・技術サービスを行っています。ITRIのエンジニアは、ある国内自動車メーカーのために、都市部での代表的な走行スケジュールで効率を最大化することで、EV用電気モーターの最適化を行いました。

まず、Ansysを使用して、元のEVモーターの動作性能に基づく効率マップを作成しました。電気自動車の走行スケジュールで、モーターの回転数とトルクを比較しました。そして、Optimusを使ってモーターの高効率領域を増やし、走行スケジュールで特定されたバンの高エネルギー消費領域との整合性を高めることに成功しました。 ITRIの戦略は、Optimusを使ってEVモーターの設計を最適化することで、都市交通における最大のエネルギー効率を達成することです。

効率的な複合領域EVモーター最適化

DOEとRSMは、ITRIに貴重なEVモーターのエンジニアリング情報を事前に提供しました。

EVモーターの最適化を行うために、エンジニアはまずOptimusでモーターシミュレーションプロセスの最適化自動実行フローを作成しました。最適化プロセスの入力となる設計パラメータは、モーターのロータ、エアギャップ、スロットリブ、磁石の具体的な寸法を設定しています。ITRIのエンジニアは、モーター設計の最適化の目的として、エネルギー効率とモータートルクの最大値を指定しました。

Optimusは、入力パラメータを自動的に変化させ、最大限のバン効率を得るという目的に最も合致するモーター設計を探索します。また、構造モデル(Ansys Workbench Structure)と電磁界・熱モデル(Ansys MaxwellおよびFluent)間で設計パラメータを自動的に更新できるように、ソフトウェアインターフェースを構築しています。

バン全体の効率は4%向上

ITRIはOptimusを使って、モーターの高効率領域を増やし、走行スケジュールで特定された車両の高エネルギー消費領域とよりよく整合させることに成功しました。

Optimusを用いたITRIのモーター最適化により、バン全体の効率が4%向上し、航続距離も同じ数だけ向上することが示されました。

EVモーターの最適化の効果は、モーターの動作性能と効率マップにはっきりと表れています。元のマップと比較すると、高効率の領域がかなり大きくなっていることが分かります。また、この領域は、EVの走行サイクルでエネルギー消費量の多い領域とのオーバーラップ領域を最大化させていることも重要です。

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