手と頭を使うレンズ設計 〜レンズ設計の原理編〜
テーマ別セミナー(有料)
レンズ設計の初心者にとって『レンズ設計をどのように進めたら良いか分からない』『自動設計を使っても良い設計が得られない』という悩みがあります。
巷にはレンズ設計の本が色々出ています。しかし、それらの本には近軸論や収差論が詳しく書かれていますが、実際にそれを使ってどのように設計を進めれば良いかはあまり書いてありません。
本セミナーでは近軸論、収差論をベースとしたレンズ設計方法を学んでいただけます。講義だけではなく実習もありますので、レンズ設計の進め方を実感していただけると思います。実習ではレンズ設計ソフト CODE Vを使用しますが、CODE Vを使用されたことが無い方でも問題ありません。
本セミナーを受講された方のご感想 ※掲載許可をいただいたもののみ掲載しております。
- これまでレンズ設計を習得する機会がなく、独学でもどのように始めたらよいかわからなかったため、本セミナーはとても良い機会となりました。レンズ設計についてもわかりやすく教えていただき感謝しております。
しばらくは、セミナー資料を繰り返し読み返したいと思います。その中で疑問に思うことが出てきましたら、またご質問させて下さい。理解が進めば、セミナー資料を元に、レンズ設計法や収差論などの参考文献についても学習していきたいと思います。
「手と頭を使うレンズ設計〜偏心収差論編〜」についても日程があえば受講させていただきたいと思います。
- レンズ設計については独学でやっていた。また反射光学系を取り扱っているため、屈折光学系の収差、誤差の考え方を実際設計しながら学ぶことが出来たので良かった。
- レンズ設計の基礎知識が無かったため、内容の理解度はそれほど高くないが、レンズ設計を理論的にはどのように行うのか流れがわかって有益であったと思う。また、CODE Vは所有していなかったので、大変有益なツールということを感じた。
- 当社は光学レンズ向けの素材を開発、販売しているが、光学設計の基本を知ることで今後の素材開発の方向性決定に役立つと思われる。またスケジュールが合えば参加したいと考えている。
- 今までの他で受講した講習会はソフトの使い方がメインで、どのように設計を進めていったら良いのかがわからず、非常に不満でした。この講習会は実際の設計手法を具体的に教えてもらい、考え方から実設計までを通して知ることが出来て、とても勉強になりました。この講習会を受けてよかったです。
光学の教科書に書いてある難しい数式の意味も少しですが分かり、この講習会を実務に活かしたいと思います。とてもわかりやすい講義、ありがとうございました。
→
もっと見る!
- 自動設計をほぼ勘でやっていたので収差係数の話は大変参考になりました。今後設計の指針として役立てていこうと思います。
- 収差論の具体的な適用手順が実習をしながら学べるので、非常に実務的に役に立つと思います。
自動設計しか設計方法を知らない光学設計技術者は受講するべきです。
- 近軸論、収差論の式を用いて、パワー配置や硝材を決定していく過程がわかりやすく非常に勉強になりました。
- レンズ設計の基礎知識、特に自動設計ツールを有効に活かすための最低限の情報を順序立てて説明いただけたので、今後の業務にすぐに役立てられそうで非常に満足でした。
- 具体的にExcelなどを使用して、ツールに落とし込んでいく部分は、ノウハウの部分が大きそうなので、かなり参考になった。複数の例の実習のため、何度も同様の手順を踏むことで、記憶に残りやすくてよかったと思う。
- 社内にて設計は行うものの、多少パワーを変えたり、パワー配置を変更するといったマイナーチェンジが多いため、CODE V の自動設計を使うだけで収差係数がどのようになっているなど考えていなかったため、このセミナーでは、しっかりと考えることができてよかった。
- 限られた時間のなかで、非常に有意義な内容のセミナーを受けることができました。
今まではソフトに頼ったレンズ最適化をしていましたが、今回のセミナーで得た収差係数補正による最適化手法を用いれば、あとどれくらい性能を上げられるか、どの面が収差に効いているのかなどが分かり、より深いレンズ設計ができるようになると期待します。ありがとうございました。
- 「収差論」の演習部分をExcelやCODE Vを使った、より今時なものにしたような感じだった。
ソフトウェアを利用することで容易に試行錯誤の経験ができて良かったと思う。
- 収差論は、学問として理解をしているつもりだったが、実際の設計では、有効に使う方法が分らなかったです。今回のセミナーで、収差論とCODE Vが結びついたので、実務レベルのレンズ設計でも収差論的な考えを反映できると感じました。そういった意味で、収差論を使うことに特化したセミナーだと感じました。
- 今回、ゼロからレンズ設計をする方法を学べたことが良かった。また、収差補正を収差図、3次収差係数を見ながら補正する方法を学べたことも良かった。ただ自動設計に頼るのではなく人が主導となって設計する意義がわかりました。
日程・お申し込み
参加ご希望の日程をクリックしてください。申し込みフォームが表示されます。
※参加お申し込みの受付は終了しました。
開催概要
|
東京 |
名古屋 |
大阪 |
会場 |
東京本社
セミナールーム |
中部支社
セミナールーム |
西日本支社
セミナールーム |
参加費 |
100,000円(税別)
【ご注意】セミナー共通券は利用できません。
お支払方法について(事前にご確認ください)
※本価格は税別価格です。別途消費税が加算されます。
※参加費はセミナー開催日時点での消費税率が適用されます。
※消費税率変更前に事前支払いをされた場合も、別途差額を申し受けます。
|
対象 |
- レンズ設計をどのように進めたら良いか分からない方
- 効率良くレンズの自動設計を行いたい方
- 近軸論や収差論を学んだことはあるけれど、実際の設計に役立てたいという方
|
背景
近年のコンピュータ技術の発達に伴い、光学系の自動設計技術も格段に進歩してきました。そのため光学系の設計者は、レンズの仕様や制約条件を設計ツールに入力するだけで、簡単に所望のレンズ設計値を得ることができるようになりました。
しかしながら「計算機による設計」では、処理速度にモノをいわせた多数の光線追跡と最適化アルゴリズムによる性能改善が自動的に行われるため、どのレンズがどういう収差(補正)に寄与しているといった、レンズ系の性質や特性などの情報を得ることができません。
一方、収差論では僅か2本の近軸光線を追跡するだけで、光学系の大まかな性能を把握することで収差補正の方向を理解し、レンズ系の性質・特徴を把握することが可能です。
アジェンダ
※旧「レンズ設計セミナー(初級)」と同じ内容です。
回転対称光学系におけるレンズ設計の基本的拠り所である、近軸論・収差論を基にしたレンズ設計の流れを学びます。
シンプルなレンズ系に対して自動設計を殆ど使用せずに、収差係数による収差補正の方法を紹介し、設計の実習によりその効果を確かめます。収差係数は、その光学系の持つ潜在的な能力を知るためにも使用できるので、無理な自動設計を長時間行ってしまうといった無駄な作業を回避することもできます。最適化を使用した設計を行う際にも、闇雲に自動設計を繰り返す場合よりも、収差係数による指針を持って行う方が、より良い解へ素早く到達できるでしょう。
目次
- 近軸論、収差論の話
- 望遠レンズの手動設計
- CODE Vの最適化を使用した収差補正
- トリプレットの設計
- ガウス対物→クラークのポートレートレンズ→ダブルガウスへの変形
- 誤差敏感度を収差論的に考慮した設計
紹介製品