光学用語集迷光

光学機器において本来想定される光路外に発生する光のことを迷光と呼びます。これらは光学機器の性能に悪影響を及ぼすことがあるため、光学設計では対策が必須となります。迷光の発生要因には、レンズ表面での反射、回折格子における多重回折など光学素子に起因するものもあれば、鏡筒や筐体における散乱など、光学素子周辺の部材に起因するのものもあります。レンズの反射は一般的には反射防止膜(コーティング)で対策します。

以下は、例として分光器で発生する迷光について記載します。 分光器で用いられる回折格子では、通常利用する1次光の他に2次光などの高次光、マイナス次数の回折光、反射光(ゼロ次光)があり、これらが迷光となるケースがあります。当然回折格子の設定角度により迷光の発生方向も変わります。このため一般的な分光器では内部反射をできるだけ抑制するよう対策されています。


回折格子で発生する迷光

また、分光器においては回折格子の溝間隔の不均一性も迷光の発生原因となります。この迷光の度合いは回折格子の作成方法に依存し、機会刻線式回折格子よりもホログラフィック回折格子の方が迷光の発生を抑えられます。

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