デフォルトでは、5本の参照光線が使われています。即ち、絞り面の中心を通過するR1(=主光線)とX,Y方向の最も外側を通過するR2〜R5の4本の参照光線です。最適化オプションでは、これら5本に加えてユーザーが任意の位置を指定できるユーザー定義参照光線を追加することが出来ます。上限本数は画角毎に4本で、R6〜R9に対応します。
では、ユーザー定義参照光線を最適化内で定義し、サジタル/タンジェンシャル像面を探してみます。絞り面上のX軸上(サジタル面と想定)またはY軸上(タンジェンシャル面と想定)に参照光線を追加し、その集光位置に像面を配置する、という手順です。またユーザー定義参照光線を使う以外に1つポイントがあります。
「X,Y方向の評価関数の重み(収差の重み)を設定する」
という点です。(最適化 > 評価関数の重み > X(Y)-収差の重み)
タンジェンシャル像面を探す場合は、次のようなイメージです。
次のコマンドを入力し、ご自身のCODE V上で挙動をご確認下さい。
簡単なモデルを作成します。
len new ins s2 s1 0 1 nbk7 s2 0 10 yan 10 AAS S1 !アナモルフィック面を使い、極端な RDY S1 5 !モデルを作ってみます。説明の都合上、 RDX S1 10 !非回転対称な面を用いていますが、この !点はご容赦下さい。 VIE !現状を見てみましょう。 RAT DEF;FAN 0 11 RAT DEF;RAT COL BLU; FAN 90 11 VPT TOW |
thc si-1 0 !像面手前の面間隔を変数化しておきます。 |
AUT RAY R6 F1 0.7 0 !ユーザー定義参照光線を定義します。 RAY R7 F1 0.3 0 !相対瞳座標で定義します。 RAY R8 F1 -0.3 0 RAY R9 F1 -0.7 0 WTX F1 T1 1 !X(この場合サジタル)方向の !評価関数の重みを1 WTY F1 T1 0 !Y(この場合タンジェンシャル) !方向の評価関数の重みを0 GO VIE !描画してみます。 RAT DEF;FAN 0 11 RAT DEF;RAT COL BLU; FAN 90 11 VPT TOW tow spo;go !スポットダイヤグラムは? |
AUT RAY R6 F1 0 0.7 !ユーザー定義参照光線を定義します。 RAY R7 F1 0 0.3 !相対瞳座標で定義します。 RAY R8 F1 0 -0.3 RAY R9 F1 0 -0.7 WTX F1 T1 0 !X(この場合サジタル)方向の !評価関数の重みを0 WTY F1 T1 1 !Y(この場合タンジェンシャル) !方向の評価関数の重みを1 GO VIE !描画してみます。 RAT DEF;FAN 0 11 RAT DEF;RAT COL BLU; FAN 90 11 VPT TOW tow spo;go !スポットダイヤグラムは? |