2010年6月14日から17日の4日間で、国際的な光学設計学会 IODC 2010がアメリカ ワイオミング州 ジャクソン・ホールで開催されました。この学会は4年に一度開催され、光学設計・製造・測定評価などに関連する様々なトピックについての発表が行われています。そして毎回この学会ではスペシャルイベントとして、結像光学系、照明光学系等について、面白い制約条件の下、それぞれの性能(評価関数のスコア)を競い合うというデザインコンテストが開かれています。
そこで、4年後の参加を見据え課員の光学設計スキルおよびCODE V の最適化スキル(ツールの使用スキルといいましょうか)を磨くことを目的として、設計コンテストを開催しましょうという流れに相成りました。なお、このコンテストの名前は、IODCを文字ってCODC(Cybernet Optical Design Contest)と名づけられたのでした(タイトルを見て、大々的な設計コンテストを想像された方、本当に申し訳ありません)。
この掲載は、読者の皆さんのコーヒーブレイクの際のちょっとした読み物としての意味合いで公開しています。コンテストにエントリーした課員各人が本設計課題に取り組むに当たって考えついたアイデアや、そのアイデアを実現するためのCODE V の操作プロセスも一部公開していく予定です。これらの情報が副次的に、皆さんの業務の一助になれば幸いです。
レンズ枚数 | 21枚 |
レンズ形態 | 総て屈折面(反射面や回折面の使用はダメ) |
面の形状 | 球面或いは平面。総ての面は回転対称形状 総ての球面の曲率半径は絶対値で同一のこと |
結像性能 | 全画角にわたってRMS波面収差 ≦ 0.070 λ |
焦点距離 | 100.00 ± 0.01 mm (近軸計算) |
エントリーNo.1 Iさん ![]() |
エントリーNo.2 Oさん ![]() |
エントリーNo.3 Sさん ![]() |
エントリーNo.4 Uさん ![]() |
STEP1 |
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レンズタイプ の予想 |
レンズの パワー計算 |
その答えは、 神のみぞ知る! |
レンズタイプと スコアの推測 |
STEP2 |
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自作プログラム での検討 |
自動分割で パワー配置決め |
原点回帰 千里の道も 一歩から! |
初期推定に ついての 確認設計 |
STEP3 |
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設計方針大転換 | パワー配置と 厚肉化 |
暗中模索 ついに一筋の 光明が! |
本設計開始に 当たっての 各種処理 |
STEP4 |
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収差ウネウネモデル設計 | 奇跡 | 不撓不屈 そしてセレンディピティ到来! | 本設計開始。最終設計解へのアプローチ |
順位発表 |
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コンテストの結果は?順位発表! |