肺気腫病変(慢性閉塞性肺疾患COPDを含む)の早期発見にLungVisionを活用 川崎医科大学 呼吸器内科

「一見して肺が悪い、肺が壊れているということが、患者さんに容易にかつ明確に分かります」

川崎医科大学 呼吸器内科 教授 岡 三喜男 先生、清水 大樹 先生

使用製品 LungVision

肺計測ソフトウェア「LungVision」を導入頂いたユーザである、川崎医科大学 呼吸器内科 教授 岡 三喜男 先生、清水 大樹 先生にお話を伺いました。

目次

導入のきっかけ

まず、禁煙に役立てようという目的から、患者さんに対する禁煙の啓蒙活動に利用したいということがありますが、一番の目的は、肺気腫病変(慢性閉塞性肺疾患COPDを含む)の早期発見です。

肺気腫やCOPDという病気は、進行しないと症状が現れ難いといわれています。
現在、その診断には呼吸機能検査を推奨していますが、詳細に検査できる施設も多くはありませんし、検査結果から診断する先生方もまだ少ないと思います。

LungVision でしたら、CTのデータから簡単に気腫性変化が視覚的かつ定量的に評価することができます。
あくまでサブ解析での利用ですが、患者さんの肺気腫の拾い上げに活用できるのではないかと思い、導入を決めました。

導入のメリット


レポート表示

一見して「肺が悪い、肺が壊れている」ということが、患者さんに容易にかつ明確に分かりますので、やはり画像のインパクトでしょう。
禁煙を促すことはもちろん、さらに詳しい検査と治療が必要なのかどうかの判断資料にもなります。

受診者の反応について

やはり、単純CT画像だけですと反応が薄いです。
出来るだけ画像を綺麗に調整して、「これだけ肺が壊れていますよ」と病変を説明しているつもりですが、患者さんの中には視力が悪い方もいらっしゃいますし、見分けがつかず、分かり難いようです。
LungVisionでしたら、肺気腫病変をカラー表示するので、一目瞭然で分かりやすいと思いますし、カラー表示画像によるインパクトは非常に強いです。

施設での運用方法について

主な運用方法は2つあります。
患者さんに対する禁煙の啓蒙で利用していることと、研究分野での活用です。
研究分野では、CT肺気腫検査の結果から、気腫性変化の分布と程度や呼吸機能との相関などについて研究を進めています。
その中で、LungVisionでの計測は全体をボリュームとして評価している部分は大変素晴らしい機能だと思いますが、今後の要望として、肺を分割(肺葉分割)して評価できると良いですね。

 

お忙しい中、インタビューにご協力いただきまして、誠にありがとうございました。