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FAQ ソルバ診断の使い方 : ランタイムに関するエラーの場合

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MapleSim では、前処理には問題が無いにも関わらず、積分で失敗する問題を「ランタイムイシュー」と定義します。 以下は、表示されることの多いランタイムのエラーメッセージの例です。

  • cannot evaluate the solution past the initial point, problem may be initially singular or improperly set up
  • cannot evaluate the solution further right of T, probably a singularity
  • cannot evaluate the solution further right of T, accuracy goal cannot be achieved with specified 'minstep'
  • cannot evaluate the solution further right of T, too many step failures, tolerances may be too loose for problem
  • index-1 and derivative evaluation failure

※エラーメッセージ文中にある T は、エラーが生じた時点の時間です。

問題の原因に関する詳細情報を確認するには、[Solver Diagnostics] オプションをご利用ください。

モデルを実行すると、「診断情報」ウィンドウにエラーメッセージが表示されます。 ここでは、ランタイムエラーの原因となっている変数が識別できます(次の図を参照)。


図1.診断情報

診断情報ウィンドウでメッセージをクリックすると、問題のあるコンポーネント(複数の場合もある)が、ハイライトで強調されます。メッセージをもう一度クリックすると、ハイライトが消えます。

[Solver Diagnostics]が使われていない状態で、シミュレーションが実行されると、以下のメッセージが表示されます。

cannot evaluate the solution further right of T, probably a singularity

また、ソルバ診断機能は、可変ステップ法の積分で、どの変数がシミュレーションに失敗するまでの許容誤差に最も寄与したかを特定します。 他にも問題が生じる直前のイベントの情報も表示します。

この情報は、コンソールウィンドウの「システムの数値積分」セクション内のサブセクションに表示されます。

このコンソールの情報は、先ほどの図1.診断情報と同じモデルのものです。このモデルの場合、エラーが生じるまで、明らかなエラーやイベントはありませんでした。

ソルバ診断機能は、エラー制御(可変ステップソルバ利用時のみ)および積分処理におけるイベントに関する要約を表示するため、作業中のモデルの評価や、パフォーマンスを向上させることができます。

次の例は、MapleSim Connector の例題にある「Double Wishbone」サスペンションの例題で、シミュレーション時間を10秒以上に設定した際に表示されます。(ここでは11秒に設定)

このシミュレーションでは、t= 1/10秒には1つのイベントしかなかったことがわかります。

「積分誤差制御の概要」を見ると、最も寄与度の高い誤差は DWS.R1 コンポーネントのθの2次導関数の計算で発生しています。 41.26%という値は、計算の過程で平均して、その値が要求された許容誤差の41.26%だったことを意味します。 この情報から、該当の値の計算を変更し、積分のパフォーマンスを向上させることができます。

ソルバ診断機能の使い方

  1. メインツールバーでが選択されていることを確認します。
    もしくは、「シミュレーション設定」タブの [Advanced Simulation] セクションで、[Solver Diagnostics] にチェックを入れます。 
  2. メインツールバーでシミュレーションの実行を押下します。もし、スナップショット機能を使っている場合、アイコンは となっています。
    もしくは、[ファイル]メニューで[シミュレーション実行]を押します。
  3. MapleSim 画面の一番下にある「診断情報」アイコンを押すと、診断情報が表示されます。
  4. 「診断情報」ウィンドウで、以下のような操作をします。
    • 「シミュレーション」パレットを展開し、変数、方程式やコンポーネントに関するエラーメッセージを確認します。
    • 「シミュレーション」パレットをクリックし、モデル内で問題のあるコンポーネントをハイライトします。
  5. MapleSim 画面の一番下にある「コンソール出力」アイコンをクリックし、コンソール情報を表示します。
  6. 「システムの数値積分」セクションで、「積分誤差制御の概要」と「積分イベントの概要」サブセクションを見つけます。
  7. 上記のサブセクションを開き、情報を確認します。

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