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Windchill マルチCADデータ・ビューデータ管理

動画で学ぶ「Windchill」シリーズ

動画で学ぶ「Windchill」シリーズ : Windchill マルチCADデータ・ビューデータ管理

1. マルチCADデータ管理

Windchillでは、CADソフトで作成したCADデータを取り込んで管理することができます。
CADソフトはPTC社のCREOだけでなく、複数のCADソフトと連携することができます。
そのため、異なるCADソフトを使用していても、統一された操作性でCADデータを管理することができ、作業の効率化が図れます。

WindchillではPTC社製品のCADソフト以外の複数のCADソフトでも連携が可能

CADデータ管理

WindchillではCADデータ管理として御覧の機能が用意されています。
これらの機能を組み合わせて使用することで、過去に登録したCADデータを検索し、そのデータを流用して新たに別のバリエーションの製品を作ることが可能となります。
また、版管理機能により、複雑なフォルダ構成での管理を行うことなく最新のデータのみならず、ある時点でのデータを参照することが可能でです。
さらに排他制御によって他のユーザとの競合も防ぐことができ、また、それぞれアクセス制御を行うことによってデータの流出も防げます。
さらに材料などのCAD属性も取り込みができるので、CADデータを部品表(BOM)へ活用していくことができます。
これらの機能により、設計者個人の生産性アップのみならず、設計チームの業務効率化を図ることができます。

CADデータをWindchillに取り込む

ここで、実際にCADデータをWindchillに取り込むところをご紹介します。PTC社のCREOを使用してCADデータをWindchillに取り込むことにいたします。

CREOではWindchillのログインページのURLをご覧のように「https」から入力して指定するだけで連携が行えるようになります。
連携時、CADファイルと同じ製品のWindchill上の製品ワークスペースを選択します。
連携の設定が確認できると、CREOの組み込みブラウザにてWindchillのワークスペースが参照できるようになります。
ローカルに保存されているCADデータを開き、「保存して・・・アップロード」を行うと…このようにCREOの組み込みブラウザにてWindchillのワークスペースにアップロードされたCADデータを参照することができます。

WindchillのワークスペースとはWindchillとCAD端末をつなぐ作業エリアであり、一人ひとりの個人スペースとなります。
他のユーザと共有はされないエリアとなっています。

チェックイン

次に、Windchill上で実際にチェックインを行っていきます。
チェックインを行うことにより、最終的にWindchillデータベースへ登録され、版数管理され、他のユーザからも参照が可能となります。

CADデータを選択し、一括でチェックインを行っていきます。チェックイン作業は、先ほどのアップロードと同様にCREOの組み込みブラウザのWindchill上でも行うことができますが、今回はWindchillの画面から行っています。
ご覧のようにチェックイン後の格納先フォルダを指定してチェックインも行えます。
チェックインを行う際に、「部品をCADドキュメントに自動関連付け」というオプションを選択することにより、歯車マークの紐づけ部品(BOM)を作成することができます。
今回はその紐づけ部品を作成するため、チェックをつけてチェックインを行います。

チェックインが完了すると、歯車マークの紐づけ部品が作成されています。
これらはチェックインでWindcillに最終登録が行われていますので、こちらのフォルダの方で他のユーザからも参照ができるようになっています。
歯車マークの紐づけ部品も、先ほどのCADファイルと同様に指定したフォルダに格納することができます。
登録されたCADデータは詳細情報の構造タブを確認すると、CADの親子関係がそのままの構成で登録されています。
また、自動生成された歯車マークの部品の中からトップアセンブリを選択し、その詳細情報の構造タブを参照すると、このようにCADデータと同じ階層で登録されており、チェックインするだけでEBOMが自動生成されていることが確認できます。
歯車マークの部品・BOMについては「EBOMについて」の動画を御覧ください。

Windchillでは、3Dビューアが用意されています。
このように紐づけ部品にも部品の形状を3D表示したサムネイルが表示され、サムネイルの上にマウスを当てると拡大表示することができます。
また、部品の詳細情報からも3D表示することができます。
これによってCADのライセンスがないユーザやCADソフトがない端末でも3D形状を確認することができ、レビューや会議などで3D表示を確認することができます。

さらにWindchillユーザであればだれでもWindchill上からダウンロードして使用することができる「CREO View」というツールを使うことができます。
「CREO View」は測定・注記(アノテーション)、断面・2Dビューなどが可能となり、製品(ビューデータ)の視覚化や製造情報の確認だけでなく、検証した内容を保管し、伝達してコラボレーションを図りたいメンバーなど大変有用なツールです。

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